2006.12.5
■ 今回のテーマ
▼△ 薬剤耐性菌 △▼
国など立ち入り検査 埼玉医大病院の緑膿菌死亡で
記事提供 毎日新聞社【2006年11月30日】
埼玉医大病院の緑膿菌死亡問題:国など立ち入り検査 /埼玉
毛呂山町の埼玉医科大学病院で、04、05年の2年間に入院患者125人から抗生物質の効かない多剤耐性緑膿(りょくのう)菌が検出され、うち6人が死亡した問題で、厚生労働省と県は29日、医療法に基づく立ち入り検査を行った。
厚労省の所管病院に対する年1回の定例検査として実施したが、今回は問題を受けて院内感染対策の実態把握に重点を置いた。関東信越厚生局と県坂戸保健所の職員約20人が、病棟を視察したり、医師や看護師から聞き取り調査を行うなどして対策が徹底されているかを調べた。検査結果を検討の上、必要があれば病院側に改善を求める。
この問題を受けて設置された外部調査委員会(委員長・木村哲東京逓信病院長)は報告書で患者の半数は「院内感染の可能性が高い」と指摘。同病院では、今年に入っても40人の患者から菌が検出され、うち1人が死亡している。【小泉大士】
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ホリス治療院・金井進のコメント
院内感染のニュースがまたでました。最近ではとても多いように感じます。
実は・・・院内感染も実際は多くなっているのかもしれませんが、ニュースになることも多くなったんですよね(^^)
さて、【緑膿菌】とは常在菌と言って、自然環境中にたくさんいる菌の代表選手です。
元気な人には緑膿菌に感染する事はほとんど見られないのですが、免疫抑制剤や後天性免疫不全症候群(AIDS)などにより免疫力の低下した人や長期間の入院や手術などで体力低下している人、または高齢者などの寝たきりの方たちに感染します。日和見感染と言います。
もともと緑膿菌は抗生物質(お薬)が効き難くい菌らしいのですが、薬剤耐性をもち益々抗生物質の効かない緑膿菌に進化しているということが問題だ・・・ということでしょうか。
つまりお薬が効かない!!!そんな抗生物質が効かない細菌のことを【薬剤耐性菌】って言います。
「薬剤耐性菌・・・?!」
「なーんだ、関係ない!!」
って思ったでしょうか?!
そうでもないかもしれません・・・。
もしも、あなたにお子様やご年配の家族がいらっしゃいましたら、『中耳炎』、『膀胱炎』や『風邪』って気になりませんか?
『中耳炎』って結構、聞く機会が多いと思います。
今日は、『中耳炎』を例に身近なケースを紹介してみますネ。
特に小学校就学前のお子さんには、『中耳炎』って、あの耳が痛くなるヤツです。
では、
『滲出性中耳炎』
って言うのは?
急性中耳炎は、風邪から中耳炎になったります。その中耳炎を繰り返していると『滲出性中耳炎』と言われるようになり、
「幼稚園児時代に毎日半年も1年も耳鼻科に通院していた!」
なんてよく聞きます。
この中耳炎の原因菌には、インフルエンザ球菌・肺炎球菌・モラキセラ菌などがありますが、それらのうちの4割とも6割とも言われる割合で耐性菌となっているというデータもあります。
つまり、半分以上は抗生物質が効きにくい!もしくは効かない菌になっているということです。
風邪から中耳炎になり、ズルズルしているうちに、慢性中耳炎や滲出性中耳炎に移行することってよくあります。
小学生に上がる前に、9割の子どもが中耳炎や滲出性中耳炎にかかるというデータもあります。(滲出性中耳炎の鍼灸医学の捉え方は後日お送りしま〜す。)
当ホリス治療院でも慢性中耳炎、滲出性中耳炎のお子様が多数いらっしゃっています。
そんな患者さんを診させて頂いて言えるのが、
●風邪に抗生物質の薬を飲ませることは要注意!!!
安易に抗生物質を服用させる事は要注意が必要です。抗生物質は細菌感染症には意味がありますが、風邪、いわゆる流行性感冒の『ウイルス感染』には意味がありません。

日本は、世界でも有数の抗生物質乱用国だそうです。
(周りを海で囲まれているので、隣国から苦情がでることもない・・・って、大陸続きの諸外国から言われているらしいです・・・。)
●抗生物質の乱用が新たな薬剤耐性菌を作る!
という悪循環を作ってしまうからです。
私たちが安易に抗生物質を服用しない!というちょっとした心がけが、私たち家族や子孫を守ることになるかもしれません。
※抗生物質が効かない
さて、補足として
●風邪に効く薬はない!
つまり、ウイルスに効く薬はない!と考えてください。
風邪をひいたら、水分補給と安静が最低限必要です。
自分の免疫力で治して、自分の中身の浄化ができるよう、身体の力を信頼してみましょう!!
当ホリス治療院には、風邪をひくといらっしゃる患者さんも多くいますが、鍼灸治療の場合、患者さんが、自分で治せる力を底上げすることに主眼をおきます。
まずは、ご自身でもその間、免疫力をあげるような生活を送る事を心がけることが一番かもしれません。
少し意識するだけでもかなり違いますよ(^^)
■最後に・・・
緑膿菌の院内感染の話から大分それてしまったように感じられるかもしれませんが、薬剤耐性菌のニュースを聞くたびに、私たち一人ひとりの医療との関わり(安易な抗生物質の服用)が、また新しい病気を作っている!と感じてしまいます。
病気の原因菌を【悪】とみなし、撃退する武器(薬)だけを欲するのではなく、病原菌に必要以上に悪さをさせない柔軟な免疫力を作るようにしましょう!!!
インフルエンザの季節が到来します。どうぞ、ご自愛下さいマセ(^^)
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