1. 自らが実践者である人
2. 日常を大切にする人
3. 部分治療だけではないところ
4. 客観的検査などとのバランスをとってくれるところ(鍼灸、自然派盲信タイプは×)
5. 治療プランを立ててくれるところ
■ 患者さんにのぞむこと
「以前の生活ができる状態に戻して下さい!!」 と訴えている方が案外多いのですが、以前までの生活を続けていたからこうなったのだ・・・ということを自覚して頂くと身体の変化もスムーズになります。
自分が何を望むのか??を明確にしておかれると自分にあった治療院がみつかるのでは・・・。
■ 鍼灸治療院の選び方・・・【5ポイント】
施術者の年齢と経験は一致しません。歳をとっているから大丈夫・・・と安心するのは早いので、分からないことは質問しましょう!
1. 自らが実践者である人
鍼灸師自身が不健康そうな人はパスしましょう。 これは、医師選びでも同じかもしれませんが、自分も実践していないような指導を受けても身にならない場合が多いようです。つまり、自分で実践していない人には、実践できないような机上の指導をしたり、効果的で効率的な実践方法を指導ができない場合が多いようです。また、お酒好きの医師や鍼灸師に掛かると禁酒の指導が甘くなりがちですし、タバコを吸う医師や鍼灸師は本気で禁煙指導はしないでしょう!
2. 日常を大切にする人
日常生活をおざなりにし、「俺の治療を受けていれば大丈夫!」的な鍼灸院は避けることをお勧めします。やはり、日常生活が基本ですし、養生を大切にする人を選びましょう。 治療が功を奏し、症状が治まったときに、「また悪くなったら来てね・・・」という先生を見受けますが、違和感を覚えます。不快症状や病気をチャンスに、生活習慣を見直すことに繋がるような指導が大切だと考えますので、日常生活を大切にする人はアドバイスもたくさん頂けるでしょう!
3. 部分治療だけではないところ
局所治療といいますが、症状のある部位だけ(例えば、肩こり=肩だけ。腰痛=腰だけ)を診る鍼灸院よりも全体治療を心がけている鍼灸院を選びましょう。 どうしても西洋医学的所見で治療法を選択する鍼灸治療ですと、局所の筋肉や神経だけを考えがちになります。そうしますと、本来の鍼灸治療の良さが発揮できません。
また、「不快症状や病気は身体からのメッセージ!」です。不快症状や病気の出ている部位だけ、症状だけにとらわれずに、身体からの“声”(インナーボイス)を聴くようにしたいものです。 つまり、不快症状や病気が出ているのは、なぜ、そこが負担になるのか?を身体を全体的に診ていきたいものです。 「不快症状や病気を身体からのメッセージ!」と捉えて診断、鍼灸治療をすると、病気の繰り返し(再発)や大病につながることを防ぐ可能性が大きくなるでしょう!
4. 客観的検査などとのバランスをとってくれるところ(鍼灸、自然派盲信タイプは×)
鍼灸治療以外は絶対ダメ! 自分の鍼灸院が絶対!
と考える治療院も避けましょう。 やはり、鍼灸医学的所見と西洋医学的な客観的な検査所見をバランスよく診て、患者さんの状況把握をしたいものです。
意外かもしれませんが、
自然派が絶対的に良くて他は悪! 自分の治療が絶対的に良くて他はダメ!
以上のような考えの人は案外に多いものです。
例えば、アトピー性皮膚炎によく使用される「ステロイド剤」です。
ステロイド剤は絶対ダメ!
ではなくて、
問題があるのは使用方法と“運”まかせの治療方法!
がよくないのです。 ステロイド剤は、症状を抑える薬であって、本当の治療薬ではありません。しかし、よく症状を寛解してくれます。(これが、“くせもの”なんですが・・・) 特にアトピー性皮膚炎のような原因が1つではない、複合的な病気で、根本的な治療法が確立されていない病気(ガン、難病奇病や生活習慣病etc)は、複合的な観点から身体を診なくてはなりません。
しかし、現在では、ステロイド剤を使用し、症状が寛解されると止める!症状が悪化したらまた使用する!というように繰り返して使用し、“運”がよければ次は出ないでしょう・・・的な使用方法は、ステロイド剤に依存する結果になってしまいます。アトピー性皮膚炎の発現や悪化する要素を見つめ直し、生活習慣を工夫する知恵と身体に働きかける治療をすることが賢明ではないでしょうか? これは、どんな不快症状や病気でも同じではないでしょうか?
5.治療プランを立ててくれるところ!
治療プランは、個人差が大きくなります。不快症状や病気の種類、病気の深さも人によって様々ですし、その方の身体へのダメージ、生活での負荷等々が違いますので、一概に言えないのですが、一般的な治療プランを示しましょう。
A:治療期=不快症状や病気の改善
B:経過観察期=不快症状や病気の回復の経過観察
C:未病治療期=より“健康観”をアップ
各々の治療期に要する日数は人によって違いますので、はっきり提示することはできません。C:未病治療期の治療プランを立てるときには、当院では患者さんと話し合って決めるようにします。その方の仕事、家庭や社会的責任によって大きく変わるからです。つまり、その方の“環境”と“健康観”によって変わってしまいます。また、(骨折時や歯科治療の治癒期間のように)治癒の過程や回復がハッキリしない場合も多いので、プランがずれることもあります。最初の治療プランは、“目安”という感じのフレックスな治療プランと理解しましょう!
■ 患者さんに望むこと!
自分が何を望むのか??明確にしましょう! それによって、鍼灸院選びは大きく変わります 例えば、最近流行の癒し系サロンのなどは、「気持ちよくなりたいだけ・・・」の方には、よいかもしれません。 また、「とにかく痛みだけは止めて欲しい・・・」という場合もあると思いますが、 痛みを止めるだけでよいのか? 痛みを早く止めるのは当然、それ以上の治療を求めるのか? によって治療方法の選び方は違いがでます。 あなたは、どんな成果、結果を求めて鍼灸院に来院しますか?
■ 番外編
番外編として、現在、医師の国家資格保有者がメインに診察する病院や診療所等々以外にも多種多数の治療院や施術所、サロンがあります。まず治療院、施術所等々の分類を知りましょう。
鍼灸院、鍼灸治療院 |
鍼師、灸師の国家資格を保有したスペシャリストが治療します。この「はり師・きゅう師」の免許は、文部大臣あるいは厚生大臣の指定する学校(養成機関)で所定の課程を修め、厚生大臣が実施する国家試験の合格者に与えられます。この資格試験は、1993年(平成5年)より国家試験となりました。 |
按摩マッサージ指圧院 |
按摩マッサージ指圧師の国家資格を保有した人が施術します。この「按摩マッサージ指圧師」の免許は、文部大臣あるいは厚生大臣の指定する学校(養成機関)で所定の課程を修め、厚生大臣が実施する国家試験の合格者に与えられます。 |
接骨院、柔道整復院 |
柔道整復師の国家免許を保有した人が行います。この「柔道整復師」の免許は、文部大臣あるいは厚生大臣の指定する学校(養成機関)で所定の課程を修め、厚生大臣が実施する国家試験の合格者に与えられます。法律によって、柔道整復師の扱う内容は、骨折、脱臼、捻挫および、筋腱等の軟部損傷等となっています。但し、骨折や脱臼、捻挫の鑑別診断に不可欠のレントゲン検査等々はできませんので、レントゲン検査無しの処置になります。 |
以上が、国家資格者による治療院です。養成機関で西洋医学の基礎的な勉強(解剖学、生理学、病理学、衛生学等々)、そして、各々のスペシャリストとしての専門勉強をし、国家試験に合格した者だけが、開業できる治療院ですので、最低限、この国家資格保有者にかかりましょう!
「え!カイロプラクティックや整体院は?」 という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう? カイロプラクティックや整体院は、日本においては、無資格者による施術になります。 「エステは?」 そうです。エステティックサロン等々の無資格で開業可能です。
もちろん、民間養成機関の民間資格を保有している方もいらっしゃるでしょうが、国としての規制や規則はありませんので、お気をつけてください。
さて、国家資格保有者の鍼師、灸師の国家資格を保有する治療院を選別しましたら、次に鍼灸治療方法の区分けをしてみましょう。
鍼灸治療には、流派といいますか、手技がたくさん存在します。 大まかに分けると3つになると思います。
1. 整形外科的診断のもと鍼灸治療を施す
筋肉や神経の整形外科的診断をもとに治療します。主に筋骨格系の不快症状や病気にアプローチします。治療方法として代表的なものとしては、「パルス療法」があります。それは、不快症状の出ている筋肉に鍼を刺入し、電気を通電する方法です。整形外科的な物理療法に鍼や灸を使用した・・・という感じでしょうか?
2. ツボ療法
いわゆる肩こりには、ここのツボ!生理痛には、ここ・・・といった具合です。よく雑誌やテレビで紹介されているものです。確かに、「特効穴」というのがあります。昔から言われている「よく効くツボ」のことです。しかし、この特効穴は「病名=ツボ」「不快症状=ツボ」となり、当たるも八卦当たらぬも八卦となりかねません。
3、古典的鍼灸
古典鍼灸医書をバイブルとして、鍼灸医学的診断のもと、鍼灸治療を施します。一言で鍼灸医学的診断と言いましてもたくさんの流派があります。
以上、おおまかに区別をしてみましたが、きれいに区別できるというよりは、混合型で治療されている治療院が多いのではないでしょうか?
その中で、「3.古典的鍼灸を一番メインにしている」鍼灸院がお勧め!!つまり、診断のよりどころを鍼灸治療独特の考え方、理論に基づいているという治療院がお勧めです。古典的鍼灸に凝り固まるのではなく、古典的鍼灸的診断と西洋医学的な視点とのバランスがよいところがベストチョイスではないでしょうか?
