よく患者さんに「死ぬまで活きましょうね!」と言って笑われます
PPK・・・ピンピンころり!
時々耳にしているでしょうか?
私たちは寝たきりになったり、痛みや不快症状で悩まされないで健やかな人生を全うしたいと考えています。
その実現に必要ふかけてつなのが、メンテナンスケアとエイジングケアという考え方です。
人間は動物ですから、動くようにできています。そして、他の動物にはない、思考を創造し、イメージを具現化する力を持っていますから、よりよくなるために思考や気持ちを動かしていきましょう。
そんなメッセージを汲んで、今の時代は幸か不幸か
「病気になってから治すのではなく、身も心もより健康になるために、投資する時代」
になってきました。
その中で、具体的に何を目安にしたら効率よくバランスが取れるのか?
私達が4世代の患者さんを通して学ばせて頂いた経験も踏まえてご提案させて頂きます。
個々人の体型や年齢、生活スタイルに合わせた
■オーダーメイドのメンテナンスケア&エイジングケア
の計画が必要ですが、まず全体としてベースにおいた方がいいポイントを4項目挙げます。
1. 検査をうまく活用し、継続的エビデンスデータを取る
自分を客観的に見る、知る。一つの目安として、あえて数字で表せるところは、身体に負荷の少ない検査でデータを取っていくことをお勧めします。(尚、私たちは、人間ドックだけでは不足と考えています)
2. 検査の数字だけでなく感覚を大切にする
健康感と数字上の健康値を分けて捉える。
3. 自分でできること、介助が必要な部分
(1) 予防医学の3原則の実行
・ 入れない(知識で判断できることから始めよう)
・ 出す(デトックス)
・ 入れる(基本的な飲食物の質、栄養サプリメント、ハーブサプリメントの活用、テクノロジーの恩恵を享受することetc・・・)
(2) 外部からの積極的メンテンナンス
4. スポーツ選手ではないがスポーツ選手
私たちは、皆運動を使って生きています。思うように身体が動かせてこそ、活きている!と言えるのではないでしょうか?
以上の4項目はどんな方にもベースにあった方がいいと考えます。
その後更に、「オーダーメイドのメンテナンス計画の大まかな流れとチェックポイント」を年代別に解説していきたいと思います。
1.検査をうまく活用し、継続データベースをとる
■4人の友からアドバイスを得る:昨日、今日、近未来、そして遠未来のこと
昨日、今日、近未来、そして10年後の健康を考えて計画をたて、実践することがポイントになると思います。
昨日、今日、つまり、今までと今の身体の状態をたくさんの視点、角度から分析することから始めましょう。
その中でも身体への影響をなるべく少なく、しかし情報を多く集める必要があります。数ミリグラムの採血で80項目以上の血液検査ができることをご存知でしょうか?
健康保険で行うと1回の採血で検査できる項目が限られており、80項目の検査を行おうとすると10数回の採血が必要になります・・・。
その血液検査の結果を合格、不合格のように一喜一憂せずに分析観察します。例えば、毎年誕生日の月に検査をし、去年と比較します。そして来年の目標を設定し、生活習慣を変えるところ、維持するところを決める・・・という自己管理のお手伝いと言いますか、アドバイザーとして医療介入をするとよいでしょう。
繰り返しますが、血液検査等々の西洋医学的検査を継続してデータ解析し、健康度の目安の1つにすることで、自分の基準が見えてくるのではないでしょうか?
2.検査の数字だけでなく、感覚を大切にする
血液検査等々の西洋医学的検査は、器質的に変化してしまわないと大きな変化として現れません。
また器質的変化として数字に表れたときも数字の受け止め方がポイントになります。病気そのものに執着しがちですので気をつけましょう。
大きな器質的変化をする前の“目に見えない”状態の変化は、鍼灸医療の得意とするところですが、ご自身がその変化を感覚として覚えていくことがポイントです。
健康感を持つことと数字上のデータを分けて扱うことは、健康維持には一番必要なことかもしれません。
3.自分でできることと介助が必要なこと
予防医学の3原則の実行や日々の生活が皆様の健康を作ることは言うまでもありません。
しかし、健康維持には介助、つまり医療的介入をした方が対費用効果として優れていることもたくさんあります。
例えば、虫歯予防でみましょう。毎日の歯ブラシ等々の口腔管理が虫歯予防としては必要です。しかし、磨き残し等々をプロ、つまり歯医者さんで数ヶ月1回診ていただき、歯石や歯垢除去をして頂くことを追加した方が確実です。
鍼灸医療では、全体としてのバランスを整え底上げしていくことで、諸症状の除去や健康管理をしやすくすることができます。
歯や歯肉の痛みも体調が落ちていれば、悪化しやすいですし、腰の筋肉がツレて骨盤部が固くなれば、顎関節をはじめ、要の関節に少しずつ負荷がかかり、いずれ骨の変形など器質的変化へと進みやすくなってしまいます。
筋肉が疲れ、ツレてくる“因”(因果の因)としては、単純な運動疲労(筋肉疲労)だけでなく、内臓の機能低下などの本人の自覚が難しいものも多々あります。プロが介入することで、見えていなかったものが見えることも多いのです。
このように、
メンテナンスが必要ですが、
医療者が積極的に健康管理をすることをメンテナンスケアと呼びます。
デトックスの概念を生活習慣に取り入れるのも難しいことではありません。
プチ断食のように週末粗食でもよいでしょう。
さらに積極的にデトックス効果のあるハーブを飲んだり、毎日のバスタイムを活用して半身浴をしたりすること等、当たり前のことをバカにしないで取り入れましょう。
若々しく、上手く歳を重ねていらっしゃる方は、心の自由さと肉体の老化のバランスを上手に取っていらっしゃるようです。「歳だから・・・」という心の「歳相応」は忘れましょう。しかし、肉体年齢に応じた健康管理は知っていた方がいいかもしれません。例えば、成長期の子供と、70歳過ぎのシルバーの方では健康管理に違いがでるのは当然です。
メンテナンスは「歳相応」に・・・。
4.スポーツ選手ではないがスポーツ選手
私たちは、スポーツ選手ではないのですが、毎日身体を動かしています。ただ歩くだけでもたくさんの筋肉や神経を使用しています。ちょっとした段差や角度も無意識に吸収しながら歩くことが可能なのです。これは、スポーツ選手と言えなくても、毎日毎日身体を動かしていることはスポーツ選手と同じようです。
しかも私たちの身体の動かし方は“クセ”があります。例えば、字を書くときは右利きの方なら右手を使用するでしょう。ドアも右手であけるかも知れません。このように偏った身体の使い方から、使いすぎる箇所と使わない箇所のギャップが身体の歪みや不快な症状の原因の1つになります。使いすぎる箇所は磨耗するでしょうし、使わない箇所は、動かさない機械のようにさび付いてしまうでしょう。
このギャップを埋めるように身体の関節を満遍なく動かし、筋肉をしなやかにすることが身体的健康管理ではポイントです。
このギャップを埋める具体的な方法としては自動運動と他動運動があります。自動運動はストレッチ等々を自分で行うことです。他動運動は、他人によって動かしてもらうことを言います。自動運動も大切ですが、どうしても限界があります。また他動運動でしか動かせない箇所もあります。無理のない、上手な他動運動をメンテナンスケアとして生活習慣に取り入れることも、今後の可能性に広がりに役立つことと思います。
●年代別メンテナンスケア・・・エイジングケアという考え方
個々人の体型や年齢、性別、生活スタイルに合わせたオーダーメイドのメンテンナンス計画や視点が重要ですが、ここでは大まかな人間の成長に合わせたメンテナンスケアをご提案します。
人間の成長に合わせたその年齢に適応したメンテナンスケアをエイジングケアと言います。
人生を20年単位で4つに区分けします。
第1クオーター:0〜20歳
第2クオーター:20〜40歳
第3クオーター:40〜60歳
第4クオーター:60歳以上
■第1クオーター:0〜20歳
発生期:身体を作る!
人間は、動物として極まれな存在です。人間は、大人と同じようには生まれてきません。つまり、かなり未熟な状態で生まれてきます。他の動物のように生まれてすぐに歩くこともできませんし、すぐに成人のような食事も摂れません。
背骨を例にとりますと、3歳頃までは後ろにCの字に後湾しています。成人の背骨は、2足歩行に適した、首で前湾、胸部で後湾、そして腰部で前湾しています。この前後湾を持つことで背骨への負担を軽くし、直立を可能にしています。一般的には7歳前後で背骨の前後湾はできてきます。つまり7歳前後までは4足歩行の動物と同じような背骨の形状になっているというわけです。背骨の前後湾が出来上がるこの時期までに背骨の歪みやその原因になる機能的な働きを整えることは、一生を決定すると言っても過言ではありません。
また乳幼児期で社会問題化しているアレルギー性疾患を例にとります。
近年、生まれながらのアレルギー性疾患が問題になってきています。赤ちゃんの7〜9割が何らかのアレルギー性疾患を持っていると言われています。
今ではアトピー性皮膚炎と喘息を併発するお子さんも多々見られます。
また乳幼児期にアレルギー性疾患を発症しなくても小学生の高学年や受験期に発症する場合もあります。
また花粉症の幼稚園児、小学生も多く見られます。
昔のような成長とともに自然治癒するのを待つのではなく、積極的に身体にアプローチするメンテンナンスケア・エイジングケアが求められています。
この時期のメンテナンスケア・エイジングケアでポイントとなるのは、
■廃用性萎縮の法則
です。
つまり、
ということです。
この第1クオーターは、発生期と名づけます。
つまり、生を受け、丈夫な身体を作るための時期です。たくさんの経験を身体にさせ、覚えさえ、鍛えることが重要です。
例えば、「風邪」をひいたときです。
また咳によってウイルスを身体の外へ出したりします。
つまり「風邪」の症状は免疫反応で、ウイルス退治をしているのです。
しかし「風邪くすり」は症状を抑えてしまいます。
熱を冷まし、咳を止めてしまいます。せっかく身体がウイルスを戦っているのに、その戦いを止めているようなものです。
通常は、熱が上がり、ウイルスが退治できれば、身体の体温調節機能が働き、熱を冷まします。
しかし、幼少期から解熱剤等々をむやみに使用すると大切な体温調節機能を鍛えるチャンスをなくしてしまします。
しかも、現在の家は冷暖房が行き届いていますので、体温調節機能を使用するチャンスは少なくなっています。
廃用性萎縮の法則、体温調節機能を使用しないと衰えていきます。
つまり体温調節機能のあまり上手に働かせることができない低体温や高体温の子供が増えています。この時期は、身体の機能を鍛え作る時期なのですので、それをサポートするようなメンでナンスケアと、それに付き合う大人側のスタンスが必要です。
■第2クオーター:20〜40歳
成長期:もっとも健康投資が必要なとき
現代人にとって、仕事や出産というもっとも大きなイベントをする時期です。
身体のことなど、2の次、3の次となる時期ですが、ここで身体を使い切ってしまったり、衰えさせてしまうと取り返すのが大変になります。そこで、健康投資する時期と言っています。
投資ですからうまく投資すれば高利回りが受けられます。つまり充実した生活ができ、40歳からの人生の後半が大変ラクになります。
しかし、ここで身体を酷使し、使ってばかりいると、消費しすぎて借金がかさんでしまっているのと同じ状況になってしまいます。問題なのは身体には自己破産ができない!ということです。大病にかかってしまったり、取り返しのつかない状態、つまり脳梗塞のような器質的欠損を起してしまいます。
いきなりですが、質問です。
ガンで亡くなる方の平均年齢は何歳でしょうか?
答えは、42歳です。
現代医療でガンが発見できる大きさになるまでには最初に細胞がガン化してから9年くらい掛かるとされています。
が、形として見えてからの細胞分裂は倍々で分裂しますので、後半のスピードが速いのは周知の事実です。
第2クオーターの時期に不摂生をしすぎると大変なことになります。
メンテナンスケアとしては、疲れを溜めない。そして充実した生活をするための手助けする・・・ということが大切です。
■健康のためなら死んでもいい??!!
「健康のためなら死んでもいい!!」
と言いますと、皆様笑います。
極端な健康法に走ってしまうことを言っています。
食品添加物をなるべく摂らないということは非常に大切なんですが、極端になりすぎますと、友達と外食をするときでもおにぎり、麦茶持参!ということになります。
病気の時など、ある時期徹底的に食生活やライフスタイルを改善するのは必要だと思いますが、度を過ぎると現代人としての楽しさが半減してしまいます。私たちは現代を楽しく、充実した生活を送りながら、尚且つ健康にも配慮した生活・・・というバランスが求められるように思います。
■第3クオーター:40〜60歳
成熟期:第3次成長期(ホルモン変化の時期)
この時期は、ホルモンや代謝の変化が著しい時期です。幼児期の第1次成長期、思春期の第2次成長期にちなんで、第3次成長期と名づけていますが、それくらい身体は大きな変化を迎えます。本来であれば、身体も心も成熟した時期です。しかし急激なホルモン変化等々があり、不調を訴える人が多い時期でもあります。
更年期障害という言葉が一般的になってきましたが、女性だけでなく男性の更年期障害も注目されています。女性の更年期障害は女性ホルモンの減少で起こるわけですが、女性ホルモンが減少し副腎のホルモン等々が変わりに増加してきます。この変化がうまくできると症状をあまり感じることなく過ごせます。反対にホルモンバランスが崩れていると症状が出現します。
現在は外部から女性ホルモンを投与する方法が一般的ですが、本来は自分の身体の中でスムーズに移り変わることが可能にできています。このホルモンバランスの移り変わりをスムーズにするように導きたいものです。
また第3クオーターでは、基礎代謝も大きな変化を起します。基礎代謝量はこの時期に大きく落ち込みます。
です。
まるで激流を下るような速度です。
ですからうっかりしていると肥満につながり、動脈硬化が進む原因になります。
現代では、メタボリック症候群が大きな問題になっています。
メタボリック症候群の予備軍が成人の半数以上にも及んでいるというショッキングな報告もあります。
※ メタボリック症候群とは、高血圧、高脂血症、高血糖等々を複数持っている動脈硬化が進んでいると思われる病態を言います。
この予防として食事指導と基礎代謝をあげるような食事指導が求められています。
BMIのうそ、ホント?
健康診断等々でメタボリック症候群の疑い等々を指摘され、急に運動を始める人が多くいます。が、ここにも大きな落とし穴があります。
まずは固くなった関節の可動域を広げ、リラックスすることから始めることがポイントです。
つまりストレッチなんですが、またまた落とし穴があります。
「気合と根性で身体はどうにかなる!」
と思っていらっしゃる方が多いのですが、そういう方はストレッチも一生懸命がんばりすぎて、やはり痛めてしまうことが多いんです。
自分の力でストレッチするには限界があります。力を抜くことに慣れ親しんでいる人は非常に稀です。
子供の頃から早く走れ、力を入れろ!
と言われてきていますので、私たちは力を抜く訓練をしてきていないのです。
しかし、力を抜くことが非常に健康管理には必要で、第1番目に来ると言っても過言ではありません。
⇒モーション・コントロール(当院独自のフィジカルテラピー)とはを参照
第3クオーターのメンテナンスケアとしては、
つまり身体に柔軟性を持たせておく必要があります。
■しなやかな身体をつくりましょう![]()
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しかし、私たちは緊張をすることが多いライフスタイルを送っておりますので、無意識的にも意識的にも力を入れることばかりです。つまり自律神経でも交感神経が働きすぎる傾向にあります。
リラックスする時間や機会を積極的に取りたいものです。
■ 第4クオーター:60歳以上
完成期:維持強化
ちょっと昔の70歳は、おじいちゃん、おばあちゃんと言えましたが、今の70歳の方をおじいちゃん、おばあちゃんと呼ぶと怒られることがあります。
昔の70歳の方は「縁側で日向ぼっこ・・・」という感じでしたが、現在ではまだまだ現役に近い活動量です。
しかし、人間の身体はそう簡単に変化しません。
例えば、ちょっと前までは、天ぷらを食べても胃もたれなんて感じたことのない方が、少ししか食べてないのに胃がもたれてしまったり・・・。
自覚がなくても消化機能は落ちてきます。またその他の内蔵機能や筋力も落ちてきます。
この第4クオーターのメンテナンスケアは肉体機能と活動量とのギャップを埋めていくことになります。
またこの時期でもキーワードは「廃用性萎縮の法則」です。
筋骨格系の機能は強化し、内蔵機能はいたわるというバランスがよいのかもしれません。
