
ピラミッドの形が逆さまになりつつある分布図を見れば、今までとは違う、工夫が必要になるのは一目瞭然です。また、これからを担う子供たちの様子を現場の臨床からみますと、明らかに身体に異変が起きていると感じます。
いくらやる気にあふれた心を持っていても、人工乳、有害電磁波や化学物質等の少なかった時代に胎児期、幼児期を過ごせた今の成人や高齢者に比べ、肉体へのダメージが最初からかなり違っていると言わざるを得ない状況です。戦後、体格の良いアメリカ人にあこがれて、パン食のような西洋食をとり入れ、身体は大きくなったかもしれませんが、“質性”は失われたものがないとはいえない現状です。
出生数の減少と肉体の質の問題を考えるとき、ダブルパンチを食らうような底知れぬ怖さを現場で感じてしまうのです。
また、「不妊」という問題も根が深く、産みたくて膨大な医療費(不妊治療費)をかけ、心身ともに疲れ果てるまで、トライしてみても、授かることができない人たちのニュースもずいぶん取り上げられています。「シゴト志向の身勝手な女性の問題」などと片付けられない様々な問題が見え隠れしていることも一言申し上げたいと思います。
因果関係がハッキリしないことは学術的に認められない世間事情ですが、ベトナム戦争に使われた「枯葉剤」などは、その後3世代後の現在も生殖の異常(奇形等)に影響が及んでいる現実があります。濃縮されて世代をおってしまう有害化学物質が身近なところにも人工的に案外たくさん潜んでいる可能性もなきにしもあらず!!
これが、近代ならではの産物なのです。
