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国際色彩診断治療研究会
ホリス治療院も所属している研究会です。
「色彩診断治療」とは、文字どおり色(カラー)を用いて痛みを取り除いたり、病気を治そうという、これまでには全く考えられなかった治療法です。

東洋医学免疫研究会・ウエルネス免疫研究会
ホリス治療院も所属している研究会です。
最先端の免疫研究、免疫療法をしています。



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ホリス治療院内のご紹介

【待合室(左)、鍼灸治療部屋(右):個室で安心】
待合室治療部屋
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プロフィール

■ 院長 金井 進
鍼師:国家資格免許番号:第5038号
灸師:国家資格免許番号:第4979号

免疫医学研究会 会員
オービス素質論インストラクター

1967年 群馬県太田市生まれ
幼少期よりはじめた剣道を通じ、「わびとさび」の世界に興味、けがを通して医療の世界へ。
鍼灸学校時代から、脈診の鍼灸治療院等々の自由診療の治療院にて修行。
光良院(現登戸カイロプラクティック)勤務で、遠藤 光政DC(ドクター・オブ・カイロプラクティック)の元で、カイロプラクティックの基礎、治療技術を修得、また医療従事者としての視点を学ぶ。
日中友好鍼灸院にて中医(中国で数十年の経験と実績ある鍼灸師)のもとで勤務後に開業。

1994年〜     ホリス治療院開業
1996年〜2002年  東京入江FT塾 世話人(講師)
1995年〜     独立行政法人国立栃木病院付属看護学校特別講師(東洋医学)

■ 副院長 金井 朝子
鍼師:国家資格免許番号:第19041号
灸師:国家資格免許番号:第18889号
按摩・指圧・マッサージ師:国家資格免許番号:第30429号

免疫医学研究会 会員
国際色彩診断治療研究会 会員
オービス素質論インストラクター

1967年 栃木県宇都宮市生まれ
栃木県鍼灸師会元会長の孫として生まれ、幼少期に生薬をかじりながら遊ぶという環境で育つ。
鍼灸学校時代から、東京都内、宇都宮市内で、温灸院、脈診の鍼灸治療院等々の自由診療の治療院にて修行。
表参道ビオ東洋医学センター勤務で入江FT(フィンガーテスト)と出会い、現治療体系の原型を開眼。
鍼灸・漢方家の竹内 享先生の個人ツアーで、シルクロードの旅行中、数々の体験をし、東洋医学の視点に気づかされる。

1994年〜 ホリス治療院開業

一女を授かり、西洋薬とは無縁の育児を実行中!!
オービス素質論インストラクターや「教わってこなかったかもしれな大切な事!」等々、全国での講演会など精力的に活動中





患者さんの声 Vol.1

kan1

???[???i?????????j20代後半から腰痛があり、3年に一度は動けなくなる症状でした。何度か通ううち、腰痛はもちろん、一年ず〜っとあった指のイボがきれいに無くなった時、これには正直びっくりしました。
又なぜか、治療の後は、お肌の調子が良いし、顔がきれいな左右対称じゃなかったのですが、今は、きれい?になりました!実は、これも長年の悩みだったので、本当にうれしいです。
栃木県宇都宮市在住 33歳  女性 会社員


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???[???i?????????j子ども相手の仕事のせいか、腰に負担がかかることが多く、普通に歩けなくなってしまったときに、初めて治療していただきました。1回の治療で痛みがひき、普通に歩けるようになったのには、驚きでした。腰に違和感がある度に治療していただいていますが、治療後は血行が良くなったように感じ、身体がリセットされるような心地よさです。
身体に関するいろいろなお話も伺うことができるのも楽しみの1つになっています。今後ともよろしくお願いします。
栃木県宇都宮市在住 34歳 女性 会社員


―――――――――――――――――――――――――――――――――


???[???i?????????j学生時代に、部活動で腰を痛めてから、何かある度に、腰痛になってしまい、本当につらい思いをしてきました。
特に今回は、産後、10kg以上になった娘をだっこしたり、おんぶしたりで、育児の精神的な疲れに加え、体力的にも限界になり、またつらい腰痛にまで悩まされ、とても参っていた時に、ホリス治療院に通い始めました。
一度いった時、かなりひどかったようで、一時的に痛みは軽くなったのですが、また数日してから痛くなってしまい、しばらく通わなくては・・・と思っていたのですが、2,3回と通っているうちにうそのように楽になり、ほとんど痛みは、無くなっていました。その上、ジーパンが、治療後ゆるくなったのにもビックリしています。
今後は、今の状況を保つのとリフレッシュのために通い続けたいです。
栃木県宇都宮市在住 32歳 女性 主婦


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???[???i?????????j鍼をうつのに最初は少し抵抗がありましたが、すごく小さい鍼でうっても痛くないし、違和感がなくて安心しました。治療のあとはスーッとした感じでいつも気持ち良く帰ってます。
栃木県宇都宮市在住 19歳 女性 学生


―――――――――――――――――――――――――――――――――


???[???i?????????j私がこの治療院に通い始めてから10年近くなります。私の病が発病したのは15歳(中3)の時です。その頃は、整骨院に通っていました。
高校を卒業してからは知人の紹介で、芳賀町のとある治療院に通っておりましたが、仕事が忙しくなると通院できなる等の理由にて、通院を止め、私の生活圏で治療院を探していた所、このホリス治療院を知り、今日に至ります。
私の病は慢性的なものであり、仕事も設計をなりわいにしていることもあって治りにくい状態でありますが、先生の治療のおかげで何とか生活ができております。今後とも先生のところで治療を続けていく次第です。
栃木県宇都宮市在住 34歳 男性 会社員

プライバシーポリシー

個人情報保護方針

第一条 個人情報の収集と利用
当院は収集目的を明確にした上で、目的の範囲内に限り、個人情報を収集します。また個人情報の利用は、その収集目的から逸脱しない範囲とします。

第二条 個人情報の管理と保護
個人情報の管理は、厳重に行うこととし、ご本人さま(情報主体)にご承諾いただいた場合を除き、第三者に対しデータを開示・提供することはいたしません。 また個人情報に関する不正アクセス、紛失、破壊、改ざん、漏洩を防ぐための適切な処置を行います。

第三条 準拠法等
当院は、当院が保有する個人情報に関して適用される法令、規範を遵守いたします。

第四条 個人情報保護管理体制および仕組みの継続的改善
当院では、個人情報保護に関する管理の体制と仕組みについて継続的改善を実施いたします。

2006年11月20日
ホリス治療院
院長 金井 進



個人情報相談窓口

個人情報は、ご本人さま(情報主体)に限り、開示・訂正・削除を求めることができます。 訂正・削除のご依頼があった場合、合理的な範囲において速やかに対応いたします。
その他、個人情報の取扱いについてご不明な点等ございましたら、下記までご連絡ください。

ホリス治療院『個人情報窓口』
〒320-0072
栃木県宇都宮市若草3-16-17-105
電話|FAX:028-623-6688
受付時間:火〜金 午前10時〜午後5時(祝日を除く)
E-mail:info@holis-net.com

受付時間とアクセス

要予約
TEL|028-623-6688

受付時間
●AM9:00〜11:30
●PM2:00〜7:00
 土曜日はPM5:00まで
 日曜・祝日はAMのみ

最寄のバス停
●上戸祭小入口バス停下車徒歩3分
  01・宇都宮駅=石那田=56・日光東照宮
  01・宇都宮駅=石那田=58・塩野井・船生
●長岡街道入口バス停下車徒歩5分
  01・宇都宮駅=石那田=56・日光東照宮
  01・宇都宮駅=石那田=58・塩野井・船生
●公民館前バス停下車
  54・宇都宮駅=西塙田=54・宝木団地

ホリス治療院の地図
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ホリス治療院の理念

ホリス治療院の理念とは・・・

Open the door, for development your voice.

内なる“声”を聞く『扉』を開きましょう!

 

『統合』 心とからだを結ぶ、つなぐ

 

ホリスティックという言葉はギリシャ語で全体を表します。

私たちが『自分』というものを全体で捉える時、それは心でありからだなのです。

どちらか一方では存在することができません。

『心とからだのバランス』

それをつなぐ助けをするのが私たち、『ホリス治療院」の役目です。

 

■ 生命力あふれた、豊かで幸せな人生を創造するために・・・

私たち、ホリス治療院は、健康について真剣に考え、向き合おうとされる方々に来院していただける事を目指しています。
世の中には、多くの治療院が存在しますが、なかなか皆様のニーズに応えられる治療院が存在しないのが現実ではないでしょうか?
私たちは、健康を「人生を最後まで楽しみ、まっとうする為の最適な手段」だと考えております。

『楽』に人生を創造する!!

その為に必要なのが、“健康”であると考えています。

皆様が健康である為には、どうすればよいのか・・・

バランスを考え続けているホリス治療院は、
皆様の生命力あふれた、豊かで幸せな人生を創造するお手伝いができる事を願っております。

 


■ Visual Identityについて

rogo崩れた心とからだのバラスを正常に
修復することが病気を根本から治療することだという
ホリスティックの考えを意味する。


□はからだ(ケース)、ハートは心、からだは心を入れるケース。

どちらも欠かせず、お互いが理想的なバランスを保つことが重要。


また、大地・宇宙を示す円をバックに表現。

ホリス治療院の診療内容

注意事項
●当院にて患者さんに適したコースを推奨する場合があります。
●治療時間はあくまで目安です。患者さんの病態によって治療時間は変わります。



■Aコース: 鍼灸カイロプラクティックの総合鍼灸治療

※治療期に適しています

★初回:6,300円(高校生以下:5,250円)
※初診検査料を含む
※初診検査:問診、背部のゆがみをビデオ撮影、東洋医学的キネシオロジーテスト(O-ring Test)でご説明
※治療時間:1時間30分弱を目安にして下さい。
       
★2回目以降:4,725円(高校生以下:3,675円)
※治療時間:1時間程度を目安にして下さい。


■Bコース:鍼灸カイロプラクティック、およびモーション・コントロール(当院独自のフィジカルテラピー)の総合鍼灸治療

※経過観察期〜未病治療期に適しています。

★初回:8,400円(高校生以下:7,350円)
※初診検査料を含む
※初診検査:問診、背部のゆがみをビデオ撮影、東洋医学的キネシオロジーテスト(O-ring Test)でご説明
※治療時間:2時間弱を目安にして下さい。


★2回目以降:6,825円(高校生以下:5,775円)
※治療時間:1時間30分程度を目安にして下さい。

■ホリスネットコース:最高水準の未病医療を目指してあなたのからだにあわせたトータルコーディネート

※Bコースを定期的に受診されている患者さんにご用意している特別プログラム
※準備中

■再診料:1,050円(治療期間が半年以上開いた場合)


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治療プランは、個人差が大きくなります。不快症状や病気の種類、病気の深さも人によって様々ですし、その方の身体へのダメージ、生活での負荷等々が違いますので、一概に言えないのですが、一般的な治療プランを示しましょう。

  A:治療期=不快症状や病気の改善
  B:経過観察期=不快症状や病気の回復の経過観察
  C:未病治療期=より“健康観”をアップ

各々の治療期に要する日数は人によって違いますので、はっきり提示することはできませんが目安にして下さい。



ホリス治療院の入江式FTシステム

■ ホリス治療院の提案するメンテナンス・ケア

現代の科学で見えるものを数字化、分析し、完璧なものと考える人たちは、このような臓腑経絡説を机上の空論であると思うかもしれません・・・。
しかし、思いきって別の角度から観てみると、人間をはじめ生き物の身体は実にユニークな能力が備わっている事に驚かされます。
これらをベースにして、診ていくと受療側(患者さん側)として、何が受け取れるのか・・・という点を4つにまとめます。

1. 思わぬ病気を発見されるケースがある
2. 身体の声にならない声を受け取りながら受療できる
3. 大きなツケを背負う「リスク回避」のメンテナンス
4. より良くなる為の積極的メンテナンス



1. 思わぬ病気を発見されるケースがある

例えば、「膝が痛い・・・」と来院された方がいたとします。
経絡と臓腑の関係を絡めて診た時、消化管のどこかの不具合を探る視点で同時に解析します。


病気の深さはどのくらいなのか?

等も投影されますから、ただ単に膝だけの運動器疾患ではないこともあったりするのです胃がんなど専門の医療機関の受診をお勧めしたりするケースもありました。


2. 身体の声にならない声を受け取りながら受療できる

最初は、何かのキッカケがあって来院される方がほとんどですが、自分の思い込みや権威のある所からの指示でやっていた事、またはやっていなかった事を整理し、

“身体が良くなろう!!”
とする事をなるべく邪魔しない事で、治癒力を上げる事が出来ます。


3. 大きなツケを背負う「リスク回避」のメンテナンス

今の時代、心身にダメージが大きいものも多々ありますから、

完璧exclamation?~2???[???i?????????j????????
という訳にはいきませんが、「未病」という観点から見て、一番受け取れる要素が強い部分だと思います。


ちょうど雲のようなものをイメージして頂くとよろしいかもしれません。

形の変化として表れた時は、西洋医学的検査の項目にも、思いきり異常値が出て、画像診断にもハッキリ影が写るような状態だと思います。

一度“病名”がつくと質量も重く、動かそうにも動かない・・・!!という感触と似ています。

対して、雲状のものは、何かモヤモヤとかたまりができそうにして集まったり、散ったり、消えたりしているが、触れようと手を伸ばしても掴めない・・・。


その代わり、フッ〜と風が吹くとすぐに雲の形も動かせる!!
そんな感じと似ているかもしれません。

明らかにモヤモヤの雲は見えるが、重い形状に変わるまで、指を加えて見て待ってから、ヒィーフゥー言って動かさずともいいのでは・・・?!
という見方です。

雲の情報を発信してくれているのですから、感知・検出し、帰納して、意図的に経絡(経穴)からフィードバックし、雲がキレイに流れ去るようにしていくような感じでしょうか・・・。

自然界でいう所の雲が冷えたり、または何かの要因で急に巨大化したりなど、触覚で掴める雨や、雪、雹、氷となったりし大地に降り注ぎ、ダムを破ったり、作物に穴をあけたり、ふさいだりするのと似せて考えてもわかり易いと思います。
臨床の現場で後始末(治療)している間に、また別の場所に雲を作って・・・と後手に回る様子も似ているかと思います。

昔の東洋医学を創った医人たちは、何の科学のカケラもない頃から、大自然の驚異に立ち向かい生命活動を営ませるために、意図的に動かし、合理的で実利的な自然哲学をベースに考えたのかもしれません。
盲目に近い現代の私達も観点を変えると案外楽しいかもしれません・・・。



4. より良くなる為の積極的メンテナンス

先に書きました治療から始まり、経過観察を経て、“未病”という観点から“リスク回避”のメッセージを読む事が一般的な流れですが、少し前向きに、美容面(男性も女性も)、内側・外側、両面と生理的・感情的なバランスとしての美容は、日本でも有名な西太后もかなり重点を置いていた考え方の1つでした。

「化粧は自分の好み。美容は健康増進と切っても切り離せないもの!」

とそれまでの皇帝の好みに合わせた女性に・・・という掟を覆し、


「自分のための美容と健康感」


とをうまくブレンドした女性・・・という側面もあったようです。


各人それぞれの良さを更に引き出すために、身体から発せられる情報を日常生活の中にフィードバックする事で、より楽しく自分の核を開花させていく観点としても活用していけるものと信じております。

経絡をベースに臓腑からの情報を聞き、押し込められた感情や、中和してくれる行動を中立的に感知・翻訳する機会を持てたとしたらいかがでしょうか・・・?

そんな身体との対話をし、より良くなるための積極メンテナンスをし、皆様の核が開花するとしたら・・・
病院に行くのって
「楽しくないですか・・・?」
「悪くないナって思えませんか?」
そんな日が来るのが、私達も楽しみなのです。



■ 入江FT(フィンガーテスト)を使用した入江FTシステムによる施術について

ここでは、ごく簡単に流れと利点をご紹介します。
入江先生がご考案されたものをベースにご紹介します。

使用する鍼
鍼(ハリ)と聞くと縫い物の針を間違って指に刺してしまった時のことを思い出される方が多く、“痛み”を連想し、毛嫌いする方も少なくないと思います。
鍼灸治療で使用する鍼と注射針の形状の違いを図で示します。
鍼突の形状
↑画像をクリックすると拡大します

注射針は“破る形状”(切るという感じでしょうか…)
鍼灸の鍼は“分け入る形状”(ホリス治療院ではC松葉形を使用)
ですので、基本的に血が出る事はありません。


当院は、5分鍼といって細かく柔らかいとても短い鍼を2〜3mm刺入していく、まるで鍼を置くような手法をメインにしております。
どうしても鍼が怖い方や乳幼児の方には、貼り付けるタイプで刺入しない方法もとっております。
色々なタイプややり方がありますので、お気軽にご相談下さい。

乳幼児子供たちのアトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患等、口で上手く伝えられない年齢や症状は、入江FT(フィンガーテスト)を使い、身体の体表から鍼灸師が読み取る以外に正確な情報をつかむ手段がないと思われます。
また、衣服を大きくはぐ事もなく全身の大まかな状態をつかむ事は可能です。
便宜上、大人は、背部の治療のため、当院専用のガウンに着替えて頂きますが、お子さんは、Tシャツのような軽装で楽なものでOKです。

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未病治療について

■ 入江FTシステムを活用した未病診療とは?!・・・

※ 西洋医学の色メガネとは?
さて、これまでの項で、繰り返し述べてきましたが、今を生きる私達は、東洋独自のものの見方よりも、物質的なものの見方を重視してきました。それが、文明であり、オールマイティであり、パーフェクトだと信じる事が出来るほど、パフォーマンスにも長け、国策にもなっているのですから仕方の無い事だったのかもしれません。

と言いましても、
「西洋医学の色メガネで見ていては、見えるものも見えなくなる」
と言われるのも事実で、一度そちらから見るメガネにかけ慣れてしまうと、違うメガネをかけようにも、どうしてもシックリこない・・・という風になるのも事実だと思います。

ここでもう一度、科学的西洋医学と東洋医学の身体や人間の捉え方の違いをより臨床の現場に近い観点から簡単にまとめていきます。
その上で、“積極的メンテナンス”として、また何かの時の治療法について各自皆様の考えを持たれたらよろしいのではないでしょうか?

 


二千年前、中国の医人たちは、薬草学と医学をドッキングさせ、その基本原理に陰陽説五行説臓腑経絡説などを使用して、現在の日本で“東洋医学”と言われている物を創りました。


しかし、日本では、その基本原理は嫌われ、証明される事もなく、枝葉の応用法だけが行われてきました。(中国でも大差ないと思われます)
特に薬草学と鍼灸医学は、今現在は全く別に扱われ、両輪としてかみ合う事が難しくなっています。今回は、ここはサラッと流しますが、本来漢方薬を含む東洋医学の診断法で大切なのは、西洋医学の“手に取る事が出来、目で見る事が出来る解剖学的なもの”を臓腑として扱っていない点です。
東洋医学を創造した医人たちは、


■“生きている人間を対象として、死んだ人間は対象にしなかった”


という点で、


“正常な時と病気の時と、情報は体表に投影される”


ということを発見したと思います。

東洋医学の臓腑は、その情報が体表に投影されたものであり、その投影像は極めて緻密な情報処理によって解析されるのです。

例えば、よく患者さんと話していて困るのは、臨床の現場でこういった予備知識のない方には、この概念が解り難く、また西洋医学の解剖学上の臓腑と同様に受け取られてしまう事です。


肝の臓を例えにすると・・・その投影像から感知・検出したデータというのは、

・ 顔の表情
・ 感情表現の態度
・ 六部定位の脈
・ 声色
・ 腹症
・ 味覚
・ 色
・ におい
・ 経脈
・ 経穴
・ 背部

等々の多彩な情報処理システムで処理され解析されます。
その結果により病気であれば、肝の臓自体のものか、他の臓器から影響されたものかなどが決定され、湯液(漢方薬)・鍼灸・按摩などの各種の治療法が選出され、予後(見通し)まで指示されていくものなのです。


鍼灸医学の臓腑観は他と少し違い独自に、皮膚上(体表)に情報を直接に伝達できるルートを持っている事を認識しており、このルートを経絡と呼んでいます。

 
臓腑は、この経絡を通して体表に直接情報を伝達できるシステムになっているようです。
またこの経絡上の経穴という特別な『情報送受信』の帰納を兼ね備えた何かがあるとし、病の時には、その情報は、経穴にも投影され、適する刺激(信号)を施せば、ルートを通じて臓腑の治療穴にする事ができるようです。


適する刺激の種類には、まず「補と瀉」の2種があるとしています。
理論上での大枠では、


「補とは不足したものを補うことであり、瀉とは余分になったものを放出することである」
とされています。


これを、時・所・場所に応じて、または“気・血・水”・エネルギー等の状態や前項で述べた六淫の邪が起こしたものか(因果の因は何か)等、臓腑もからめて変換して応用していくのです。

経穴はその他、鍼や灸以外に、薬物、磁石、温度、方向、そして色にまで反応する事が実証できています。
入江FT(フィンガーテスト)を使用し、“身体の拒否権”を尊重して色を貼り付けていくと、即効に近い効果を得られるものもあります。

 


● まとめ

肝臓という解剖学上の臓器は昔の医人たちも、もちろん見て知っていたと思われます。(古代医人たちも想像以上に解剖学に詳細な知識があったことが解っています)


『それが、病人でもなく、正常な人でもなかったならば、その臓腑は東洋医学の対象とするものではなかった・・・』


と入江先生は仮説を述べられています。
もちろん、実際の臨床では、経絡やそれをベースに観た経穴と臓腑が全てではなく、前に書いた“経筋の症”という「ひきつれ」や局所的な視点などを組み合わせていくことになります。


入江FT(フィンガーテスト)システムとは

■ 何を?

入江FT(フィンガーテスト)(微小な反応の感知検出法)により、東洋医学(漢方、鍼灸学、あんま)の「原理の証明法」を可能にしました。入江FT(フィンガーテスト)とは、東洋医学の原理の源である『陰陽五行説』を空理空論として捨て去る前に、東洋医学を創造した古代の医人達が残してくれた痕跡の解明の鍵を与えてくれるものです。



■ なぜ? どうして?

書何の目的のため、何を想い創られたのか?を書く前に、故入江正先生のことを少し紹介してみようと思います。
九州大学理学部の数学科を卒業し、数学者として教鞭をとっていた時期もありましたが、縁あって、その後薬局経営に参加し、36年間経っていました。その内訳として、漢方を研究すること33年、鍼灸師の免許を取得して15年の履歴を持ち、漢方を本業と考え、心血を注ぎ努力されてきた方でした。
鍼灸の師匠は、故間中喜雄医学博士で、入江先生に幅広い観点と自由な発想力をもたらした恩人だとお聞きしています。


入江先生が亡くなって数年が経ちますが、入江FT(フィンガーテスト)を見つけ、それを使用して行う「診断・治療」システムをつくるきっかけは、


「実は33年間心血を注いで努力した漢方を遂にモノにすることが出来なかったから・・・。」


と著書に書いておられますし、先生、ご本人からも直接お聞きしていました。自分の能力に対する過小評価、ご謙遜と共に、現代の中国や日本の東洋医学に対する世論の過大評価のギャップを意識され、とある4つのキッカケを分析した結果、


『日本で100年ほどの歴史しか持たない西洋医学を修め、2000年の歴史を持つ漢方をちょっと勉強しただけで、“指導者を自負する方々”を信じないことにした・・・』


とおっしゃっていました。

小学校から大学までの長い教育を受け、しかも漢方薬局の現場で33年間研究し、それでも、ほとんど東洋医学を理解できなかったのはなぜなのか・・・?!

当時、入江先生と共に漢方を志した友達も、10年も経たないうちに「傷寒論」を理解する困難さのためにあきらめ去っていく中で、ある日突然訪れたアイデアと微小な反応の検出法、そして追試・実証法が入江FTだったと(お聞きしています)。

もしかしたら・・・科学的な西洋医学の色メガネで見ていたら、見えない原理があるのかも・・・!

とすれば、勉強法にも、ものの見方にも、そして何より臨床の現場での患者さん方の心身へのダメージにも、ダイレクトに関係するかもしれない・・・と、目からも頭の中からも鱗が音を立てて落ちることになってしまったのであります。

以上が入江先生の東洋医学との関わりの概略になります。
次に、故入江正先生が著書の中で引用していたものを紹介しますが、最後に、現代を生きる私達にむけて「3つの言いたいこと」として、私の方でもまとめていきたいと思います。

『〜作家、司馬遼太郎氏のものより引用〜
● 文明とは、だれもが参加できる普遍的なもの、合理的なもの、機能的なもの
であり、
● 文化とは、不合理なものであり、特定の民族においてのみ通用する特殊なものであり、他に及ぼし難い非普遍的なもの
である。

例えば、
・赤信号で人や車は止まり、青信号で進む
この取り決めは、世界に及ぼしえる普遍的なものであるから、交通信号は文明であると・・・。

これに時間的要因を加えると
例えば、
日本で鉄器が祭具以外の生活用に使用されだしたのは、弥生時代後半、西暦500年頃と言われている。が、中国では、その千年も前の春秋時代、紀元前500年頃には鉄製の農具が作られていたことを考古学で証明できるという。
文明は、超先進国から後へ続く国との落差でも論じることができるものもあるのである・・・(以下省略)』

日本では漢方薬は薬品であり、アメリカでは食品ではあるが文明の範疇に属する。
しかし、日本の漢方学は政府からは、文化とみなされており、中国では、中医学は文明と認識されているが、実質は文化の範疇に属すると入江先生は考えていたようです。

数学者として教鞭をとっていた入江先生が、長年、漢方薬、そして鍼灸医学を学び、想った結論と、私どもが、青春期に没頭し、祖父から受け継がれた鍼灸世界への思いは、『文明であるはずのもの』であり、『文明であるべきもの』・・・文明への証明、“学”と“術”の両輪への挑戦だったということも出来るのです。

故入江先生が言いたかった3つの事

その1.二千年もの昔に作られた医学には、現代の我々の常識が通じない「なにか」がある!という事。

その2.我々の常識を捨てるか、常識を変換すれば、その一部は理解できるであろう・・・という事。

その3.その医学の基礎理論となっている陰陽五行説を決して破棄してはならず、真理として納得できるものを集めて再編しなければならない時期に来ている!という事。

冒頭に書いたように、鍼灸や漢方を「文化」であると考えたとすれば、その時から呪術師に堕ちてしまうことになる・・・と繰り返し入江先生は強調しておられます。

ただし、「文明」とは、今日私達の考えている科学と同義でないことを繰り返しておきます。

最初の定義通り『普遍的、合理的、機能的なものであれば宜しい』という事であり、その文明の心こそが、古代の医人の心であったのではないでしょうか・・・。

科学的西洋医学こそが文明であり、オールマイティであり、パーフェクトと考える事を手放してもいい時代が来たように感じるのです。



■ どんなふうに考える?

現代科学のカケラもない時代に、二千年前の医人たちは、なぜ陰陽五行説、臓腑経脈説、気血水説などの理論を組み込んで、東洋医学を作ることが出来たのか?
目の前にいる人は、視界の中におさまりはするけれど、膨大な情報を抱えた“小宇宙”のようにも見え、鍼灸師として駆け出しの頃は、何を見たら良いのか見当もつかず、気が遠くなる想いを何回も味わいました。

私の祖父は、明治生まれで、自分自身がお灸で命が助けられた経験から大正から昭和にかけての大変な時代に漢方と鍼灸の復活に懸命に努力した人でした。江戸末期頃までは、東洋医学に関する無数の秘伝や口伝が残っていたと推察されます。
が、明治16年10月の漢方医廃絶の政令以後約123年を経た現代までの間に、ほとんどのものが時の流れの彼方へ消え去っていった・・・と言わざるをえません。

「文字や絵で残されたものは、まだ何とか復元できる。口伝や秘伝のような無形のものが、忘れ去られたら、もう手の施しようが無い。」

と、入江先生も著書の中でも書かれていますが、私の祖父の代が、漢方・鍼灸の完全な忘却を防いだ功労者だと言われるゆえんなのです。
現に今でこそエキス製剤の漢方薬が主流ですが、昭和40年代には、煎じ薬としての漢方薬草の数々が、祖父の家には常備されており、私が小さい頃には、遊びに行く度に、端からつまんで食べていたことを思い出します。
その後、日本では、漢方薬を薬として扱うマニュアルが国策となったため、祖父の周りからは漢方薬草の類は姿を消しました。
今になって思えば、それは世の中が西洋医学の色メガネで漢方薬をとらえ、分断された最初の出来事だったのです。

しかしその後、先述しましたように、世の中の東洋医学の過大評価ブームとうらはらに、結局、期待の漢方薬も身体に優しげなニュードラッグとしてしか機能させられなかった・・・と言わざるを得ない状況になったと思います。

入江FT(フィンガーテスト)と、そのシステム活用を通し、犬でも、まだ口のきけない幼児でも、病気の時には、必要とする刺激があり、最初は嫌がっても、その次からおとなしく受け手にまわってくれる・・・という現象を目の当たりにすると、治療する側にもされる側にもある種のイメージの変換が必要なのではないかと思うのです。

実際、鍼灸も漢方も原理原論を否定しない形で、診断・治療が行われた場合、急性の病には1包〜3包以内の漢方製剤で、鍼でも治療直後から急激に回復することが普通に起こるものだと体験しています。

さて、前置きが長くなりましたが、どのように考えているのか・・・?
私達人間は、未解明の能力を持っているにも拘らず、開発する教育や技術のシステム欠如のために、発揮できない能力があり、患者さん側も、自分の身体の発する微細な訴えについて、正確に読み取り(自覚し)、他人に伝えることが出来ない・・・という現状が横たわっています。
洋服、車、食べ物、時計、多種のサービスなどなど、世の中の消費者は、それらを吟味して選ぶ基準があるにも関わらず、医者の前では、自分の身体のことなのに、丸投げ、いいなりの状態なのは、理不尽に思えるのですが、いかがでしょうか?

鍼灸も漢方もユーラシア大陸で開発された故か、材料、材質の多種多様さ、利用法、変換法は多彩であり、二千年前の医人たちが如何に自由な考えを持っていたかが伺えます。
が、追試しようにも、あまりに多彩で不可能な壁に見え、また少し理解できても活用する意思を持たないままになってはいなかったでしょうか?!
入江FT(フィンガーテスト)は、もう一度、原点に返る素直さと勇気さえ持てれば、公理・定理・公式を知って問題を解くがごとく、壁に見えた膨大な過去のハードウエアがソフトウエアにより整理、作動、追試されていくチャンスに変わっていく過程を与えてくれるのです。


⇒ 身体の拒否権、決定権の尊重へ・・・を参照



■ おまけ〜臨床回想録〜

「西洋医学の色メガネ」の色メガネとはどういう事なのか?
は、次項へ譲るとしまして、私どもが経験した20年足らずの臨床の現場から1つ興味深い治療法をご紹介してこの項を〆ようと思います。

《経筋治療》
日本における漢方と鍼灸医学は、今現在でも免許の取り方から学習法まで、全て分断され、別々の学問であり、別々の技術だとされてしまっています。本来は両輪として動いていたものです。
鍼灸医学には、陰陽五行説と共に、臓腑経絡説があり、“経脈”という潜在的な情報伝達ルートがあり、それは臓腑とも深くつながっていると認識されています。
※ 経脈には、十二経別、十二経絡、十二経筋、奇経八脈等々があり、それぞれを結ぶ絡脈もあります。

経筋の流注(ルート)は、特殊に働き、感知される流注で(ルート)で、経絡のように臓腑まで直接達せずに、体表を主に、出現しています。
東洋医学では、気候を説明するときにも、最初に陰陽に大別し、四季に分け、そして次に四季の変化を六氣に分けていくという考え方をしていきます。
“風・寒・暑・湿・燥・火”というように分類した六氣は、正常な状況では、人に対して有益なものになり、異常な状況では六氣から六淫という、人に対し病気の原因になり不利なものとなっていくと考えます。

例えば、夏の“暑と火”の外気と冷房、冬の“寒と燥”の外気と暖房の差。
湿った涼しい風に当たりっぱなしなどでも六淫に変わり身体に悪影響を及ぼします。
このような影響でよく出現する“経筋の症”は四季を問わず、誰にでもやってくるものです。ところが、この病をどうやって見分けるのかは、頭の中を変換し、入江FT(フィンガーテスト)を使わない限りは、正確な診断ができないという、とても興味深い結果となっています。

経筋の病症は、“痺”と“痿”。つまり、“ひきつれ”か“なえる”かで、痛みの程度やひきつれの絡みも様々で、自覚症状も我慢できない強烈なツレと痛みから、ダルサや重さを感じる程度、違和感など様々です。
ただし、受療者(患者さん)自身も何が原因で、どう処置したらいいかもわからず、また症状を表現することも困難なため、中には6ヶ月以上も病院へ通い続けたりしていた例もありました。検査をしてもなんら異常値が出ないため、仮病扱いされることもしばしばありましたネ・・・。

この経筋の症に限っては、診断法の四診(望診・問診・聞診・切診)や鍼灸診断法で有名な脈診や圧迫診も全く役立たない・・・と入江先生もおっしゃっている通り、入江FT(フィンガーテスト)だけが頼りになる強い見方のようです。

6ヶ月もウズウズしていた症状が、わずか数分で解決してしまう事もある程、即効!が体験できる興味深いものです。

「東洋医学の古典は原典ではない・・・。」
古典を信ずる治療家の中には、古典を原点と盲信する方も居られますが、古典に残されていたものは、数々の闘争の中で散ったり、また集められたりしています。その中でも実用的、実証的なものを選ぶ姿勢が大切だと思います。経絡治療で鍼治療を全てカバーできると思い込んではいけないし、また逆に、鍼灸治療を温熱療法や物理療法、運動器系の筋肉や神経の走行のみで考える(または考えたい)医家の方々にも開眼を望むところです。

この経筋治療からも垣間見られますように
「東洋医学を創造した医人たちは、合理的、実利的、そして実証的だった」
と、いえるのではないでしょうか。

目で見て、手に取ることができないものは信じない・・・

という考えの方には、受け入れがたいことなのかもしれませんが、“経筋の症”のように異常情報を発信している人間のニーズを感知し、フィードバックすることに懸命だった昔の医人たちには、目で見えても見えなくても、体表に投影された情報解析をすることが最大の関心事だったのではないでしょうか・・・。


鍼灸治療院の選び方

■ 鍼灸治療院の選び方・・・【5ポイント】

1. 自らが実践者である人

2. 日常を大切にする人

3. 部分治療だけではないところ

4. 客観的検査などとのバランスをとってくれるところ(鍼灸、自然派盲信タイプは×)

5. 治療プランを立ててくれるところ

■ 患者さんにのぞむこと

「以前の生活ができる状態に戻して下さい!!」と訴えている方が案外多いのですが、以前までの生活を続けていたからこうなったのだ・・・ということを自覚して頂くと身体の変化もスムーズになります。

自分が何を望むのか??を明確にしておかれると自分にあった治療院がみつかるのでは・・・。

■ 鍼灸治療院の選び方・・・【5ポイント】

施術者の年齢と経験は一致しません。歳をとっているから大丈夫・・・と安心するのは早いので、分からないことは質問しましょう!

1. 自らが実践者である人

鍼灸師自身が不健康そうな人はパスしましょう。これは、医師選びでも同じかもしれませんが、自分も実践していないような指導を受けても身にならない場合が多いようです。つまり、自分で実践していない人には、実践できないような机上の指導をしたり、効果的で効率的な実践方法を指導ができない場合が多いようです。また、お酒好きの医師や鍼灸師に掛かると禁酒の指導が甘くなりがちですし、タバコを吸う医師や鍼灸師は本気で禁煙指導はしないでしょう!

2. 日常を大切にする人

日常生活をおざなりにし、「俺の治療を受けていれば大丈夫!」的な鍼灸院は避けることをお勧めします。やはり、日常生活が基本ですし、養生を大切にする人を選びましょう。治療が功を奏し、症状が治まったときに、「また悪くなったら来てね・・・」という先生を見受けますが、違和感を覚えます。不快症状や病気をチャンスに、生活習慣を見直すことに繋がるような指導が大切だと考えますので、日常生活を大切にする人はアドバイスもたくさん頂けるでしょう!

3. 部分治療だけではないところ

局所治療といいますが、症状のある部位だけ(例えば、肩こり=肩だけ。腰痛=腰だけ)を診る鍼灸院よりも全体治療を心がけている鍼灸院を選びましょう。どうしても西洋医学的所見で治療法を選択する鍼灸治療ですと、局所の筋肉や神経だけを考えがちになります。そうしますと、本来の鍼灸治療の良さが発揮できません。

また、「不快症状や病気は身体からのメッセージ!」です。不快症状や病気の出ている部位だけ、症状だけにとらわれずに、身体からの“声”(インナーボイス)を聴くようにしたいものです。つまり、不快症状や病気が出ているのは、なぜ、そこが負担になるのか?を身体を全体的に診ていきたいものです。 「不快症状や病気を身体からのメッセージ!」と捉えて診断、鍼灸治療をすると、病気の繰り返し(再発)や大病につながることを防ぐ可能性が大きくなるでしょう!

4. 客観的検査などとのバランスをとってくれるところ(鍼灸、自然派盲信タイプは×)

鍼灸治療以外は絶対ダメ!自分の鍼灸院が絶対!

と考える治療院も避けましょう。やはり、鍼灸医学的所見と西洋医学的な客観的な検査所見をバランスよく診て、患者さんの状況把握をしたいものです。 3-2_image1
意外かもしれませんが、

自然派が絶対的に良くて他は悪!自分の治療が絶対的に良くて他はダメ!

以上のような考えの人は案外に多いものです。

例えば、アトピー性皮膚炎によく使用される「ステロイド剤」です。

ステロイド剤は絶対ダメ!

ではなくて、

問題があるのは使用方法と“運”まかせの治療方法!

がよくないのです。ステロイド剤は、症状を抑える薬であって、本当の治療薬ではありません。しかし、よく症状を寛解してくれます。(これが、“くせもの”なんですが・・・)特にアトピー性皮膚炎のような原因が1つではない、複合的な病気で、根本的な治療法が確立されていない病気(ガン、難病奇病や生活習慣病etc)は、複合的な観点から身体を診なくてはなりません。

しかし、現在では、ステロイド剤を使用し、症状が寛解されると止める!症状が悪化したらまた使用する!というように繰り返して使用し、“運”がよければ次は出ないでしょう・・・的な使用方法は、ステロイド剤に依存する結果になってしまいます。アトピー性皮膚炎の発現や悪化する要素を見つめ直し、生活習慣を工夫する知恵と身体に働きかける治療をすることが賢明ではないでしょうか?  これは、どんな不快症状や病気でも同じではないでしょうか?

5.治療プランを立ててくれるところ!

治療プランは、個人差が大きくなります。不快症状や病気の種類、病気の深さも人によって様々ですし、その方の身体へのダメージ、生活での負荷等々が違いますので、一概に言えないのですが、一般的な治療プランを示しましょう。

  A:治療期=不快症状や病気の改善
  B:経過観察期=不快症状や病気の回復の経過観察
  C:未病治療期=より“健康観”をアップ

各々の治療期に要する日数は人によって違いますので、はっきり提示することはできません。C:未病治療期の治療プランを立てるときには、当院では患者さんと話し合って決めるようにします。その方の仕事、家庭や社会的責任によって大きく変わるからです。つまり、その方の“環境”と“健康観”によって変わってしまいます。また、(骨折時や歯科治療の治癒期間のように)治癒の過程や回復がハッキリしない場合も多いので、プランがずれることもあります。最初の治療プランは、“目安”という感じのフレックスな治療プランと理解しましょう!

■ 患者さんに望むこと!

自分が何を望むのか??明確にしましょう!それによって、鍼灸院選びは大きく変わります例えば、最近流行の癒し系サロンのなどは、「気持ちよくなりたいだけ・・・」の方には、よいかもしれません。また、「とにかく痛みだけは止めて欲しい・・・」という場合もあると思いますが、痛みを止めるだけでよいのか?痛みを早く止めるのは当然、それ以上の治療を求めるのか?によって治療方法の選び方は違いがでます。あなたは、どんな成果、結果を求めて鍼灸院に来院しますか?

■ 番外編

番外編として、現在、医師の国家資格保有者がメインに診察する病院や診療所等々以外にも多種多数の治療院や施術所、サロンがあります。まず治療院、施術所等々の分類を知りましょう。

鍼灸院、鍼灸治療院
鍼師、灸師の国家資格を保有したスペシャリストが治療します。この「はり師・きゅう師」の免許は、文部大臣あるいは厚生大臣の指定する学校(養成機関)で所定の課程を修め、厚生大臣が実施する国家試験の合格者に与えられます。この資格試験は、1993年(平成5年)より国家試験となりました。
按摩マッサージ指圧院
按摩マッサージ指圧師の国家資格を保有した人が施術します。この「按摩マッサージ指圧師」の免許は、文部大臣あるいは厚生大臣の指定する学校(養成機関)で所定の課程を修め、厚生大臣が実施する国家試験の合格者に与えられます。
接骨院、柔道整復院
柔道整復師の国家免許を保有した人が行います。この「柔道整復師」の免許は、文部大臣あるいは厚生大臣の指定する学校(養成機関)で所定の課程を修め、厚生大臣が実施する国家試験の合格者に与えられます。法律によって、柔道整復師の扱う内容は、骨折、脱臼、捻挫および、筋腱等の軟部損傷等となっています。但し、骨折や脱臼、捻挫の鑑別診断に不可欠のレントゲン検査等々はできませんので、レントゲン検査無しの処置になります。


以上が、国家資格者による治療院です。養成機関で西洋医学の基礎的な勉強(解剖学、生理学、病理学、衛生学等々)、そして、各々のスペシャリストとしての専門勉強をし、国家試験に合格した者だけが、開業できる治療院ですので、最低限、この国家資格保有者にかかりましょう!

「え!カイロプラクティックや整体院は?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう?カイロプラクティックや整体院は、日本においては、無資格者による施術になります。「エステは?」そうです。エステティックサロン等々の無資格で開業可能です。

もちろん、民間養成機関の民間資格を保有している方もいらっしゃるでしょうが、国としての規制や規則はありませんので、お気をつけてください。

さて、国家資格保有者の鍼師、灸師の国家資格を保有する治療院を選別しましたら、次に鍼灸治療方法の区分けをしてみましょう。

鍼灸治療には、流派といいますか、手技がたくさん存在します。大まかに分けると3つになると思います。

1. 整形外科的診断のもと鍼灸治療を施す

筋肉や神経の整形外科的診断をもとに治療します。主に筋骨格系の不快症状や病気にアプローチします。治療方法として代表的なものとしては、「パルス療法」があります。それは、不快症状の出ている筋肉に鍼を刺入し、電気を通電する方法です。整形外科的な物理療法に鍼や灸を使用した・・・という感じでしょうか?

2. ツボ療法

いわゆる肩こりには、ここのツボ!生理痛には、ここ・・・といった具合です。よく雑誌やテレビで紹介されているものです。確かに、「特効穴」というのがあります。昔から言われている「よく効くツボ」のことです。しかし、この特効穴は「病名=ツボ」「不快症状=ツボ」となり、当たるも八卦当たらぬも八卦となりかねません。

3、古典的鍼灸

  古典鍼灸医書をバイブルとして、鍼灸医学的診断のもと、鍼灸治療を施します。一言で鍼灸医学的診断と言いましてもたくさんの流派があります。

以上、おおまかに区別をしてみましたが、きれいに区別できるというよりは、混合型で治療されている治療院が多いのではないでしょうか?

その中で、「3.古典的鍼灸を一番メインにしている」鍼灸院がお勧め!!つまり、診断のよりどころを鍼灸治療独特の考え方、理論に基づいているという治療院がお勧めです。古典的鍼灸に凝り固まるのではなく、古典的鍼灸的診断と西洋医学的な視点とのバランスがよいところがベストチョイスではないでしょうか?

鍼灸治療の具体例

では、実際の事例で具体例を解説していきます。よく来院される動機や症例として次に5つのカテゴリーを例にまとめてみます。

1. メンテナンス(年齢関係なし)実動者が多い。

2. 交通事故後の治療とメンテナンス

3. アトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患

4. 疼痛管理

5. WHO(世界保健機構)の鍼灸適応疾患



1. メンテナンス

時々「鍼ってクセになるのよねぇ・・・」という方がいらっしゃるようです。常習性があるタバコやアルコール、麻薬とは違い、悪癖になることはありません。 40歳代が平均寿命だった昔と違い、平均寿命が全体として高くなっているのですから、スポーツ選手でなくても

「日常をより良い状態で動きたい、過ごしたい」

と思う方は

「メンテナンス」として、コツコツと週1回、月2回などと決めて来院さています。

 

年齢、性別は関係なく、

・妊娠中の体調管理

・産後の肥立ちを助ける

・お子さんの受験対策

・OLさん・

・サラリーマンの方・

役職についておられる方

・家の中を切り盛りするシニア世代の方々

・・・と個人の意識レベルの高い方が多いように思います。

劇的な体験・・・という訳にはいきませんが、イザ何かトラブルがあった時ににもしっかり支えられる身体の基盤を作っているので、身体の動きに柔軟性が感じられます。

 

誰でも、日々体調の変化の波がありますが、“0”ベースより常に上で波打つよう工夫している考え方といます。
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2. 交通事故後の治療とメンテナンス

日ごろ、身体に気を使い、メンテナンスケアーをしていても、「自分は止まっていただけなのに、追突された・・・」という時もあります。

むち打ち症の後遺症に長年悩まされている方も案外多いようです。

日ごろからメンテナンスで来院されている患者さん達は事故後、レントゲン検査をしたら、すぐ治療のために来院されています。

仕事で忙しい方、3世代同居で切り盛りしている方、学生さんも含めて、皆実動者ですから、2週間、1ヶ月、3ヶ月・・・と入院していられない!!したくない!!という考えです。

西洋医学は、傷んだ首をレントゲンで見て、その部位に牽引や湿布などを施していきます。

が、実際は首だけでなく、身体のあちこちに衝撃が加えられ、

 

歪みは目に見えない“潜在的な情報システム”

にまで影響を及ぼしています。

免疫力がしっかりし、血液像もキレイで、体力があるうちは、少し休んでいると、何となく良くなったような気になりますが、長雨などの気候の変化、徐々に積もった疲れやストレスの未消化がたまった時に古傷としてシクシクと痛み出すこともあります。

 

鍼灸治療は、効果の出方がゆっくりで、慢性病に・・・」

と思われているようですが、それは、真っ赤なウソです。

急性には、急性の効果を発揮し、通常の通院の約3分の1の時間で、回復していくことが可能です。

治療期間中も無理がない程度に仕事を続けながら、治療していくことが可能ですから、自費診療に関わらず患者さんたちは、なぜか喜んで毎回通院しています。

 

なぜか・・・??

 

最近の民間の保険では、事故後の治療に鍼灸治療を奨励するケースが多くなりました。

当院では、民間保険会社と患者さんとのやり取りの中で、過去100%治療費の支払いを受け、トラブルなく治療を終えることをしてきております。

(交通事故の治療費に関しては、加害者への代行請求、つまり保険会社と当院で直接治療費のやり取り、清算を行っております。)

時間、コスト、仕事の継続、長期スパンでみた身体のケア。

このバランスをみてその成果が認められている1つのケースと言えるのではないでしょうか?



3. アトピー性皮膚炎

小児鍼灸治療の必要性の項で述べましたが、「隠れアレルギー」の内攻型と違い、外見から見てすぐに分かるアレルギーとされています。

現代では「学校病」に特定される等、大変多くなっている病気です。

今から30数年前から身内にアトピー性皮膚炎を持った子がいて、対処法で皮膚科から処方される“ステロイド剤”の使われ方には、疑問を持っていました。

処方するのは良いんですが、”やめさせ方“にまで、責任を持つドクターがヒジョ〜ニ少ないのです。

マスコミや宣伝、インターネットでも、色々な情報が流れていますので、心配で熱心な親御さんやご本人は色々なものを取り入れて、「もうどうにもならない・・・」となって来院されます。

 

知り合いから紹介されて・・・

という方が多いのですが、まず来院してやる最初の事は「整理」です。

頭に色々な細かな知識を入れて、頭で理解して実践していることや取り入れているものの中にも、身体からの拒否の信号が発信されている事を感覚が麻痺してわからなくなってしまうのです。

 

特に1番やっかいな色物は「権威ある方から言われたことや処方された漢方薬など」です。

 

当院は、「身体の拒否権」を1番に尊重し、世間でどんなに身体に良い!! 

と言われている物も、その人の身体が拒否している限り、「入れないこと」を整理してあげるのです。

 むち打ち症ぎっくり腰の急性疾患の治療と違い“薄皮をはぐ”ような根気が患者さんと医療者側共に必要です。

長年、その患者さんやご両親を取り巻く環境の中で表面化したことですから・・・。

全身血まみれで来院し、夜もほとんど寝られないようなケースでは、鍼灸治療の他に、ドクターの処方するステロイド等々のいくつかの補助を組合せながら、少なくても3年スパンでこの治療を計画していっています。

最初の10回の治療の中で、生活や食事面、子供の場合サポートするメインの方の考えやご両親の価値観を共有し、実際改善する感触を得て頂けるようにしております。

が、あまりに指導の内容に反発があったり、観察不足や価値観が異なる場合には、お断りするケースもないわけではありません。

今までの患者さんの中では、大体において守っていただいた方は、日常生活は普通に送れるようになっています。

皮膚が裂けて、関節が伸ばせない状態からも抜け出して、中には普通の方よりもキレイな肌になって、レベルアップできた方もおられます。

アトピー性皮膚炎と戦おうというより、まずは共存しながら悪さをしない状態を感覚で身に付ける!!

という「一病息災」を目指していきましょう。



4. 疼痛管理

“痛み”をきっかけに来院する方はとても多くいらっしゃいます。

鍼灸治療を施す側にも“痛み”をどう捉えるか?

は、千差万別で、西洋医学的には神経ブロックに代表される“痛み”を感受する神経そのものや炎症反応を見つけ、抑える薬剤を使い、過剰な反応を取り様子をみる等の短絡的な処置を取ることがほとんどだと思います。

痛みと言っても、なかなか奥深いものであり、同時に人が最も嫌いな感覚かもしれません。

強烈な痛み長く続く痛みは、体力も気力も消耗させてしまうからです。

 

時間軸から見ると大まか2つに分けられます。

・ 急性痛

・ 慢性痛

原因として鍼灸医学では、

・ 外因

・ 内因

・ 不内外因

があるとされてきました。

外因の1つに外気などが“邪”として働いた場合があります。

例えば、「湿気が多かったり風に当たり過ぎて神経痛やマヒになることは良く知られています。」

痛みの内容的なものとして、

・外傷性のもの

・内臓反射のような内部からのもの

・血行不良

・神経痛

・かゆみと痛みの中間のようなもの

・・・etcがあります。また

 

・歯科治療や

・手術後の痛み、炎症

 

などなど多種多様です。

これらを鍼灸医学の臨床の現場から診る時は、“深さ”を同時に診ていきます。

一般の方には分かり難いかもしれませんが、痛みが激しい(強い)=病が重い(重病)という訳ではない場合があります。

表層部の問題だけでしたら、どんなにひどそうに見えても、その場で瞬時に取れるものもあります。その時、道具として使うものは、別に鍼に限定せずとも「フォークとライター」で過去に何回も応急処置で対応した経験があります。

ぎっくり腰で、全く動けなくなってしまった人や、

膝がロックして動けなくなった出場者、

本番間近に足の内側がツレてしまったバレリーナの楽屋など

 

・・・多数あります。

これも、1つの例ですが、古典の中から掘り起こしに成功した手法と思われます。

 

ただし、表層の軽い痛みの背景には、内臓の疲れなど、外因、内因が隠されていますから

これをキッカケに養生する過ごし方をお勧めしていきます。

対比して、病が“深く”、そう簡単にはいかないケースもあります。

ガン手術後の疼痛痛み止めの薬を常用しながら、散々日常で使い切ってしまった身体の終末の痛みのケアがあります。

神経痛などの神経の走行に沿った痛み。特に「痛みはないが軽くシビレが続く・・」などは、当人も簡単に考えがちですが、そうはいかない痛みに分類されます。

※ 特に体力、気力で押し切れる40歳ぐらいまでと違い、その後に出た症状は、痛み止めなどでごまかしてしまうと、その後の人生の時間に悪循環のサイクルが出来上がってしまいます。

安静に傷が癒えるのを待てば良いものと、先に交通事故後の治療やメンテナンスでも書きましたように、積極的メンテナンスで養生しながら、動きながら傷が癒えるのを待たないと復帰が遅れ、難しくなるものがあるのです。

末期がん等の終末治療は、本人への告知とは別に、本人とご家族が望む場合には、最後までケアを続けることがあります。

一口に言う疼痛管理とは別に、

潜在的な知覚情報伝達システムが整う気持ち良さ

死への準備を軽くするのでしょうか・・・。

最後の最後の死に際まで人の生命活動とそれを支えるご家族の営みは尊いものだと痛感させられます。



5.WHO(世界保健機構)の鍼灸適応疾患

ここでは、WHO(世界保健機構)の掲げる鍼灸治療の適応症を紹介いたします。しかし、先にも述べたように、病名診断により治療は行いませんので、あくまでも目安と思いましょう。WHO(世界保健機構)では、次に掲げる疾患に鍼灸治療が適応であることを認めています。

系統分類
適応疾患の例
神経系
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー等
運動器系
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)等
循環器系
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)等
呼吸器系
気管支炎・喘息・風邪および予防等
消化器系
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾等
代謝内分秘系
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血等
生殖・泌尿器系
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎等
婦人科系
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊等
耳鼻咽喉科系
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・蓄膿症・咽喉頭炎・扁桃腺炎等
眼科系
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい等
小児科系
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善等

鍼灸治療が発揮する効果

具体的な事例で、今まで私達が診てきたケースの中で、どんな事に対して効果を発揮してきたのかをご紹介する前に、基本的な事を少し整理してみようと思います。

※西洋医学の身体観の基本は、17世紀に遡ります。今から300から400年前、時代は「産業革命の時代」です。
医学も時代の文化背景に影響されますので、ラ・メトリが唱えた「人間機械論」の視点で、人間のメカニズムを機械的に説明しようと試みたわけです。

現代の最先端医療でもある人工臓器や臓器移植が究極の機械論的発想の治療方法と言えるかもしれません。

※西洋医学は、身体を観るときに、臓器を小さく小さく観ていって、身体を理解しようと試みています。今では、私達の設計図である遺伝子まで解析しています。
人間を1本の木に例えると、

「森全体を見る・・・というよりも、木の枝、葉、または葉脈」

というふうに、より細部を観ていきます。

※不快な症状や病気は、機械の故障のように考えていく他に、細かく観る中で見つけた細菌やウイルスのような外敵を見つけて抹殺すると言う考え方に波及します。

■西洋医学について

西洋医学は“見えるもの”に対して「同病」の特徴をまとめ、体系化した医療と言えそうです。

“見えるもの”を対象にする西洋医学は、体系化した「病名」に対して、基本的に同じ治療をするという「同病同治」の治療方法が選別されるマニュアルを作っています。

ですから、西洋医学にとって。「病名診断」は、とても重要なのです。

※対して、鍼灸医学(東洋医学)の身体観は、3000から4000年前に遡ります。体系化され古典として残されているのが、漢の時代です。

時代の文化背景の影響として、「陰陽五行説」という当時の文化人が物事の質や起こりを体系化した独特のシステムがあり、医学もその言語に応じて体系化されていきました。


鍼灸医学(東洋医学)の身体観は、“目に見えない”が存在している、

 
ある種の潜在的な知覚伝達ネットワークのようなルート(経絡)を相対的に整えていくという身体観がベース

になっています。


さらに、それに加えて局所的にもアプローチするという方法をとります。まずは不快な症状や器質的変化(病気)に対して、

「森全体から見た1本の気や枝葉のバランス」
を見ていきます。
 

それが、例えば、臨床上、どう反映されているか・・・という点では、
「痛い所が悪い所とは限らない・・・」

という概念が発達し、痛い所にノータッチでもその局所を改善させていく事もよく起きるのです。


ですから、細菌やウイルスなど、元々、その辺にいる常在菌を抹殺する・・・というより
「いてもイイけど、悪さをしないでね」
とうバランスを取れる状態へ様々な手法で身体のバランスを整えていくのです。

■鍼灸医学

鍼灸医学は、“見えないが実在するルート(経絡)”を使い、身体の中にある潜在的なシステムが健全に働くよう働きかけるので、西洋医学的診断名では、治療方法があまり左右されません。


ですから、西洋医学的に同じ病気の方に、違うツボやルートを使い鍼灸治療をする「同病異治」

違う病気の方に同じ鍼灸治療をする「異病同治」が鍼灸医学の特徴の1つとなるのです。
 


■比較からわかる鍼灸医学の効果

西洋医学も鍼灸医学(東洋医学)も、どちらも異なった文化背景の中で培われ、体系化されましたが、残念な事に、中医学、鍼灸医学は、一時、完全に分断、断絶された歴史があります。

口伝で伝えられなくはいけない所が、全て闇の中へ葬られた時代背景があるのです。
しかし、昔の文化人、医家の方々が体系化してきた観察眼は、時代を経て、現代に大きな影響を及ぼしつつあります。


前項までで、便宜上、「予防医学」「発症後の治療」とを分けてきましたが、鍼灸医学は、生命活動が行われている限り、個々人のその時に応じた対応が、即、可能になります。


古典では、

未病ヲ治スヲ上工ト為ス
と言われており、
「病」という形態になりきる前に、経絡の異常を皮膚上(体表上)から感知し、手を打つ『未病治』
という概念があります。


本来は、予防医学とか、病名とか、年齢性別に左右されることなく、その時の患者さんのニーズを受けてそれなりの対処が可能になる点も面白味の1つ!!と覚えておいて頂きたい所です。

日本と世界の鍼灸

■ 日本の鍼灸

日本では、遣隋使や遣唐使の伝来とともに伝わったと言われています。
現代に伝わる歴史は15世紀末、明留学をした田代三喜に始まります。田代三喜から曲直瀬道山が李朱医学を学び、「後世派」が始まりました。
江戸時代に入り、陰陽五行説に基づく後世派の医学を観念的であると批判して、実証的な医学として「傷寒雑病論」をバイブルとした「古方派」が誕生します。
古方派は江戸中期に、臨床至上主義の吉益東洞と人体解剖を重視した山脇東洋の2派に分裂。吉益東洞は「万病一毒説」を唱え、「毒によって毒を責める」という方針で、副作用や体力の衰弱を無視し、生死は天にまかせ、医の感知するところではないという方針でした。一方、山脇東洋は、オランダ医学への接近をはかり、杉田玄白らによる「解体新書」の訳出をしました。鍼灸治療と西洋医学の出会いです。そして、「後世派」と「古方派」の中間をとった「折衷派」ができました。
この構図は、今でもあまり変わりないかもしれませんので、現代の鍼灸事情の項目でも使用しますので、ちょっと頭の片隅に入れておいて下さい。

明治維新後の明治28年に開業試験科目は西洋医学に限るという法案が可決され、鍼灸医学は冬の時代に入ります。

昭和に入ってから占領軍総司令部(GHQ)の政策案のなかに鍼灸禁止令がありました。これを知った京都大学生理学教室の石川日出鶴丸教授、笹川久吾教授らはGHQ関係者に接触し、鍼灸は生理学からみて学問的に根拠ある医療であることを説明し、実際に鍼治療を関係者に体験させ、鍼灸禁止令を撤回させました。

昭和58年に、鍼灸を専門に研究する4年制大学である明治鍼灸大学が開学し、学際的な研究が行われています。
昭和63年「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」の改正により、知事免許であった資格が厚生労働大臣認可の国家資格となり現在に至ります。

これから21世紀に向けて、この古くて新しい鍼灸医学の研究が求められています。

■ 世界の鍼灸

アメリカでは1,000から1,500万人が、痛みの緩和から麻薬中毒からの脱却、あげくはAIDS治療にいたるまで鍼治療を用いています。

欧米で大きく鍼灸医学が取り上げられたのは、1972年2月のアメリカ、ニクソン大統領の中国訪問のときです。『鍼麻酔』が大きくマスコミに取り上げられました。
鍼麻酔は、1958年中国での鍼麻酔による手術成功例の報告に始まります。つまり、外科手術の際の麻酔代わりとして鍼を使用しました。方法はたくさんありますが、一般的には鍼を刺入し(外科手術場所により、刺入部位は違う)、電気を流します。
その後、1970年代には,鍼麻酔の本態が、生体内モルヒネ様物質に起因するものであることが示唆されています。
しかし、メカニズムの解明には至っていません。
西洋医学的に鍼灸医学の効果機序を解明説明しようとする新しい流れの始まりです。現代版「折衷派」というところでしょうか?この現代版「折衷派」の流れとして、鍼の通電治療があります。西洋医学的(整形外科的)な診断の元、筋肉に鍼を刺入し通電するという方法です。パルス療法などと呼ばれています。
しかし、これは、西洋医学的な判断の上に、鍼という物理刺激を使用している「物理療法」の一種のような趣です。

鍼灸医学のメカニズムを説明する学説は、この生体内モルヒネ様物質に起因するものの他にも1965年にメルザック・ウオールらの学説で「ゲートコントロール説」というのがあります。
「ゲートコントロール説」は、体表や内臓から来る雑然とした刺激が脊髄後角の共通伝達細胞によって整理され、その中のあるものが中枢に信号を送り、感覚として感知される。しかし、同じ場所に信号が集まるときにも、太い繊維と細い繊維とが同時に入り、その一方に信号の伝達を妨げるような刺激を与えると疼痛を抑制することができる。と説明しています。

また、神経学的理論があります。これは、神経系統は鎮痛作用を生み出す物質的基盤と考える説です。
鍼治療の効果として最初にあげられるのが、痛みのコントロールです。鍼治療のツボには、周辺部より多くの神経末端が集まっていることは、研究によって明らかとなっています。特定の部分に鍼を刺すことで神経系に影響を与え、体内でエンドルフィンやエンケファリンのように鎮静作用を持つ化学物質が生産されるのを促進し、セロトニンなどの脳内ホルモンを生成する、とする研究もいくつもあります。また、鍼は痛みの刺激が神経中枢に伝達されるのを阻害するのではないかと示唆する理論もあります。こうした化学刺激や神経伝達阻害の理論は経験論的に試行可能です。これらは鍼の効果を、人体の解剖学的、神経科学的構造に関する西洋化学の見地から述べようとしたものです。

1996年3月、連邦食品医薬品局(FDA)は鍼治療に用いる鍼を、訓練を受けたプロフェッショナルが用いる汎用医療器具に指定しました。それまでは、鍼治療の鍼は、安全性と有効性が不明確なため、公的に認められた研究プロジェクトでのみ用いられる器具とされていました。しかし、1996年の新しい取り決めによって、鍼治療と鍼を使った研究がもっと行なわれることになるでしょう。また、保険会社はさまざまな疾患に対して鍼治療という医療行為が行なわれても、保険料の支払が可能になってきています。国立衛生研究所 代替療法局 (メリーランド州ベセスダ)のウェイン・B・ジョナス局長は、
『鍼治療用針の分類変更は “非常に賢明かつ論理的決定”である』
と述べています。代替療法局は鍼治療の効果に関する新規の研究に非常に熱心で、これからが鍼治療の研究が充実されていくでしょう。

そんな世界的に注目を浴び始めている古くて新しい鍼灸医学ですが、西洋医学的背景で鍼灸医学の発生機序の研究も始まったばかりです。更に鍼灸による効果で西洋医学的に証明されているものを以下に紹介します。

1、新陳代謝が活発になる(組織の活性化)

2、血行が盛んになる(血管の拡張と血管内腔の浄化)

3、痛みが和らぐ(脳内モルヒネの分泌)

4、免疫力が高まる(全身的には白血球・リンパ球の増加と副腎皮質ホルモンの分泌などが挙げられ、局所的には刺鍼部の免疫応答物質の集合が証明されている)

5、抗ヒスタミン作用(風邪や喘息の時に気管の収縮を抑える)

6、α(アルファ)波の誘発(瞑想中や坐禅中にあらわれる心地よい脳波の状態を作り出す)

7、凝って硬くなった筋肉などをほぐす(血行促進効果とは違った観点で、刺した鍼を抜くときに既に凝りが和らいでいるのは物理的な刺激によるものと考えられます)

この鍼灸医学の効果を西洋医学で解明、説明しようとする試みは始まったばかりです。しかし、根本的な哲学というか、背景になる文化が違う2つの医学、西洋医学と鍼灸医学を同じ土壌、つまり、西洋医学的視野で効果を判定しようとすることに矛盾や無理があるように感じてなりません。西洋医学が身体のことを解明できている割合は、せいぜい20%くらいではないでしょうか?解明されていないことの方が多いのが現実です。そんな中で鍼灸医学の効果を判定するには、大規模な統計的手法、つまり、2重盲比較試験を行うしかないでしょう。

その流れがEBM=Evidence Based Medicine党考え方です。EBMとは根拠に基づいた医療ということです。EBMについてWikipediaから引用します。


EBM:根拠に基づいた医療

根拠に基づいた医療あるいはエビデンスに基づく医療(EBM: Evidence-based Medicine)とは、医療に科学的手法を取り入れようとする運動のひとつである。医療行為における治療法の選択などにあたっては、理論や経験や権威者の判断ではなく、確固とした疫学的証拠に基づき、科学的に最良の判断をすべきであるという考え方を最大の特徴とする。中国語では、循証医学、実証医学、証拠医学などと訳されている。
いわば、医療を経験や勘による職人の世界から、検証可能な科学の世界へ移行させようという試みともいえよう。

概念

すべての医療行為は医学的判断に基づいて行われる。従来、この判断は多くの部分を医療者の経験や権威者の提言、あるいは生理学的原則・知識に基づいた判断に従って下されており、治療者や国によって治療法が違うのも当然である、といった状況が長く続いてきた。

権威がものをいう例としては「この治療法はこの病院で100例以上の実績があって良好な成績を収めた」、「有名人の誰それがこのダイエット法で10kg痩せた」といった判断がある。また、生理学的判断の例としては、「緑茶は実験室にて抗菌作用や抗酸化作用が示されたため健康に良い」「カルシウムを多く含む食品を多く食べることで骨が丈夫になり骨折のリスクが減らせる」といったものがある。この程度の「理由付け」による価値判断は、マスコミや一般向けウェブサイトに溢れている。また従来、医療従事者にとっての価値判断もこのようなものでしかなかった。

しかし1990年代より、治療法の選択などについては、正当性は厳格にコントロールされた実験結果で示すべきであるという議論が高まってきた。米国で始まり世界に広がったこの動きはEBM(Evidence-based Medicine)と呼ばれ、日本では根拠に基づいた医療と訳される。

このEBMは、通常行われている診療行為自体を、批判的な立場に立って見直すものである。最も大きな特徴としては、権威や個人の経験によらないのみならず、生化学的、あるいは生理学的な研究によって得られた知識や説明すらも重視せず、無作為的な大規模実験の結果を、「根拠」として最重視することにある。

すなわち、EBMに言う最も有効な「根拠」とは、実際の臨床試験による最終成績の改善、という証拠のことである。何らかの結果を説明するための単なる「理由づけ」や、実験室での結果・単なる症例報告、といった程度のものは、EBMにおける「根拠」としては、はるかに低い位置にランクされる。臨床実験は、適切に症例を集め、適切にデザインをし、適切に運用したものであることが求められ、通常は無作為二重盲検法が、信頼性、客観性のある手法として求められる。医療従事者の間では、敢えて誤解を招きやすい「根拠」の語は使わず、エビデンスと外来語の表記のままに言うことが多い。

無作為二重盲検法

信頼性のある「エビデンス」として有効性が広く認められる臨床試験を行うためには、通常は無作為割り付け比較試験(むさくいわりつけひかくしけん、randomized controlled trial)が取られる。これは試験対象の薬と対照となる介入の間で比較対照実験を行うときに使われる手法である。
「無作為」とは対象群を、治療群と非治療群等のグループに全くランダムに割り振ることである。これは「ダブルブラインド試験」とは意味が異なっており,「ダブルブラインド(二重盲検化)」とは、患者自身も処方する側(医師)も、対照薬を使っているのか本物の薬を使っているのか知らない状態で試験を行うことである。これによって、医師側の「この人は対照薬だから症状が改善しないはずだ」といった思いこみや、患者側の「この薬は本物のはずだから症状が良くなるはずだ」といった思いこみ(プラセボ効果)によるバイアス(偏り)を排除し、客観的な研究結果を出すことが出来る。

もちろん、あらゆる治療法について二重盲検法が可能なわけではない。手術の2つの術式でどちらが有効かを決める際には、無作為化は可能であっても二重盲検法をとることは事実上不可能である。



「根拠に基づいた医療」の成果を端的に示すエピソードのひとつに、心筋梗塞後の抗不整脈薬の使用についてのCAST studyがある。心筋梗塞は急性期が過ぎてから合併する不整脈が時として致死的となるため、抗不整脈薬が有効であるという理論、予測が従来からあり、抗不整脈薬が予防的に投与されていた。どのグループの薬剤がもっとも効果的かを調べるため、無作為二重盲検法による臨床実験が行われた。しかし中間報告で最も死亡率の低いのは薬剤非投与群だったことが判明。これ以上投与を続けることは危険として、試験の一部が打ちきりとなったものである。

展望

「根拠に基づいた医療」に則った考え方は徐々に浸透し、有効なエビデンスを集積した論文集や教科書が出版されるようになった。当初はエビデンスのある治療法はごく少数しかなかったが、現在では3割を超えたという報告もあり、医療機関における治療方法の差も縮まってきている。

しかし、あらゆる治療法、あるいはあらゆる治療法の組み合わせについて臨床試験を行うことは不可能であるため、現在の最良のエビデンスを用いつつも、目の前の患者に対しどのように妥当な判断を下していくかについては、医療従事者の手腕や経験・知識が問われる状況であることに違いはない。医療は実業であり、医学は実学である。根拠に基づこうと基づくまいと、患者を治す医療が良い医療である。

EBMとは単に大規模臨床試験において結果の良かったほうの選択肢を選ぶことではなく、エビデンスに対して批判的吟味を加えた上で、目の前に患者にどう適応するか熟考する所まで含めて、初めてEBMとなる。

また、最近ではリハビリテーション領域において新しいEBM(SCEBR)が構築されてはじめている。

以上が引用ですが、鍼灸医学のメカニズム解明も大切ですが、まずは、大規模なEBMをとる研究が求められています。

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鍼灸治療の具体例←

⇒鍼灸治療の歩み

鍼灸治療の歩み

古典
鍼灸の発生起源は詳しくは分かっていませんが、紀元前後の中国で発祥したとされています。
ここでは、3大古典医学書を紹介します。

■ 黄帝内経

まず、始めに、古典鍼灸医学書として代表的な「黄帝内経」があります。
「黄帝内経」は、紀元前1世紀頃の後漢時代に集大成されたと言われています。黄帝とは、古代中国の架空の黄帝の名前です。伝説には、生まれつき神のように霊妙なものを持ち、幼児からものを言うことができ、7歳頃には身体の発達もよく才智が敏速であった・・・とされています。
成長し、木火土金水の五行説を治めます。天地の法、陰陽五行の運行、人の死生についての儀礼・存亡・安危の変化に従いました。春夏秋冬の時にしたがって、百穀草木を蒔き植えて植物を確保したとあります。皇帝が著したものとしてこの「黄帝内経」がありますが、仮託であり、著者成立時期不明です。

「黄帝内経」は、「素門」と「霊枢」の2部からなり、古代中国の哲学であった「陰陽五行説」を基本理論としています。
「素門」はおもに人間の生理、養生、衛生などを環境(季節、気候など)との関係で書かれており、現代医学的に表現すれば、解剖・生理・病理・衛生の基礎医学と言えます。
「霊枢」は鍼灸について書かれています。

「素門」の中にある医学の歴史が書かれていますので、引用してみます。
「東方地区は、気候も温和であり、海岸地帯なので魚類を食し塩を摂ることが多い。人々の生活や労働の環境は水と縁が深い。魚類を過食するために、内熱を産生することが多く、塩味のものを摂りすぎるので用意に血液を損傷する。ゆえに、この地区の人は顔色が黒く、皮膚が荒れており、できものができやすい。治療法はメスを用い膿んだ血を出すことである。このようにメスを用いる治療方法は東方で発達して広まったのである。」

「未開の北方は、遊牧生活のため乳製品の摂取が多く、腹部が張るなどの疾患が多い。ゆえに灸治療が発達し伝来した。」

「常夏の南方は、湿熱が多い環境であるため、筋肉がつったり、肢体が麻痺したりすることが多く、鍼治療が発達し伝来した。」

「平坦な地、湿潤な気候の中央部は、物産も豊富で、安逸な生活を営み、身体を動かすことが少ない。ゆえに血行運行が滞り、四肢が動かなくなったり、冷えたり、ほてったりする病にかかりやすい。ゆえに呼吸を調整する気候や按摩が発達した。」

とあります。それぞれの土地の気候風土にあった治療方法が生み出され、「黄帝内経」はそれらを集大成したものです。また校訂に校訂を重ねて現代に伝わっているようです。

もう一度繰り返しになりますが、黄帝内経(素門・霊枢)は、鍼灸医学の基本概念である「陰陽・虚実・氣血・五行」などを体系化したものです。この基本概念をもとに進化発展しているのが鍼灸医学です。

■ 神農本草経

次に、「神農本草経」があります。
神農は、古代中国の伝説の人と言われています。姿は人身牛首で、農耕と医薬の祖とされています。
神農は、農具を作り人々に田畑を耕すことを教えたと言われています。また、神農は、百草(あらゆる草木)を食べて、その特性を判断分類し、初めて医薬を作りました。その時に、1日に70種の毒に遭ったという伝説が残されています。
「神農本草経」によると薬物には、365種類あり、動物薬67種、鉱物薬46種、植物薬252種があります。
また、その薬性によって、上薬・中薬・下薬と分けました。
上薬は、多量に長期に服しても無毒で不老延年を目指し、中薬は無毒と有毒があって、考慮して使用し、病をとどめ養生に効きます。そして、下薬は多毒で、治療に応用します。

■ 傷寒雑病論

そして「傷寒雑病論」があります。漢方薬処方のバイブル。「傷寒論」と「金匱要略」から成っています。「傷寒論」は急性熱性病に関しての病態と診断をまとめた書です。「金匱要略」は慢性病の治療法をまとめた書です。
2世紀中頃から3世紀始めの人、張仲景が著したと言われています。仲景は、医術を南陽郡(現在の中国河南省)の張伯祖に学び、伝授されました。治療が上手でとくに経方に精通していました。
当時は、疫病が流行し、多くの人が死んでいました。仲景の宗族は200余人いましたが、10年の間に3分の2が死んでしまいました。その7割が傷寒(急性熱性疾患)でした。そこで、「素門」等々の古典鍼灸医学書を選用して「傷寒雑病論」16巻を作成しました。そのうちの「傷寒論」10巻を除いた残りの雑病部6巻を簡略したものが「金匱要略」だと言われています。
「傷寒論」では傷寒は、太陽→少陽→陽明→太陰→小陰→厥陰と進み、その病期における病状とそれに応じた薬物療法が記され、診断は脈診が重視されています。

以上が3大古典医学書と言われているものですが、もう1つ私達の鍼灸医学の大きな影響を与えているものがあります。

■ 難経

それは、「難経」です。
扁鵲が著したと言われています。年代は紀元前500年頃、春秋戦国時代です。伝説では、扁鵲が若いときに、ある隠者(神人と称されている)、長桑君(ちょうそうくん)と出会い交際すること10余年。長桑君は扁鵲を呼んで誰にも口外しないという条件で、禁方(医薬についての秘密の方法)を伝授しました。※一子相伝や口伝だったことが伺われます。古典鍼灸医学書から学ぶときの注意点の項参照

古典には、伝授したエピソードを語ってあります。
長桑君がある薬を扁鵲に渡し、
「上池の水(まだ地に落ちない、例えば露や竹林の上の水)で飲みなさい。30日たつと物を知ることができる。」

と言い、その禁方の書を全部扁鵲に与えました。そして長桑君は姿を消します。扁鵲はその通り約束を守ります。そして30日後には、壁の向こう側の人をうかがい見ることができるようになり、同様に病人を視ると五臓(肝・心・脾・肺・腎)が見え、病の箇所が分かるようになったと伝えられています。この五臓の病をうかがい知る方法として脈を診る、脈診を伝えています。

その他にもたくさんの古典が残されていますし、編纂を繰り返し現代に残っていると思われています。

私たちは、その古典を紐解きながら現代の鍼灸治療の体系を組みなおしているのです。

古典鍼灸医学書はシステム化され、文献として集大成されています。

■ 古典鍼灸医学書から学ぶときの注意点

しかし、古典鍼灸医学書から私達が学ぶときに、暗号を解読するという姿勢が必要です。
その理由として、
(1) 中国古代の言語で書かれている。
(2) 技術や思想等々は、正確に記述することが非常に困難。
(3) 当時の医家の階級や社会性から、無意識に、あるいは故意に、暗号的表現をする可能性がある。

以上のことを考慮して私たちは、古典医学書から鍼灸医学の叡智を学ばなければなりません。

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メンテナンスケアとエイジングケア

「死ぬまで活きる!」

よく患者さんに「死ぬまで活きましょうね!」と言って笑われます???[???i?????????j 


PPK・・・ピンピンころり!
 時々耳にしているでしょうか?

 
私たちは寝たきりになったり、痛みや不快症状で悩まされないで健やかな人生を全うしたいと考えています。
その実現に必要ふかけてつなのが、メンテナンスケアエイジングケアという考え方です。


人間は動物ですから、動くようにできています。そして、他の動物にはない、思考を創造し、イメージを具現化する力を持っていますから、よりよくなるために思考や気持ちを動かしていきましょう。
そんなメッセージを汲んで、今の時代は幸か不幸か


「病気になってから治すのではなく、身も心もより健康になるために、投資する時代」
になってきました。

その中で、具体的に何を目安にしたら効率よくバランスが取れるのか?
私達が4世代の患者さんを通して学ばせて頂いた経験も踏まえてご提案させて頂きます。

個々人の体型や年齢、生活スタイルに合わせた

 
■オーダーメイドのメンテナンスケア&エイジングケア

の計画が必要ですが、まず全体としてベースにおいた方がいいポイントを4項目挙げます。


1. 検査をうまく活用し、継続的エビデンスデータを取る

自分を客観的に見る、知る。一つの目安として、あえて数字で表せるところは、身体に負荷の少ない検査でデータを取っていくことをお勧めします。(尚、私たちは、人間ドックだけでは不足と考えています)

2. 検査の数字だけでなく感覚を大切にする

健康感と数字上の健康値を分けて捉える。

3. 自分でできること、介助が必要な部分

(1) 予防医学の3原則の実行

・ 入れない(知識で判断できることから始めよう)
・ 出す(デトックス)
・ 入れる(基本的な飲食物の質、栄養サプリメント、ハーブサプリメントの活用、テクノロジーの恩恵を享受することetc・・・)

(2) 外部からの積極的メンテンナンス

4. スポーツ選手ではないがスポーツ選手

私たちは、皆運動を使って生きています。思うように身体が動かせてこそ、活きている!と言えるのではないでしょうか?



以上の4項目はどんな方にもベースにあった方がいいと考えます。
その後更に、「オーダーメイドのメンテナンス計画の大まかな流れとチェックポイント」を年代別に解説していきたいと思います。

1.検査をうまく活用し、継続データベースをとる

(自分を客観的に見る、知る。あえて数字で表せるところはデータをとり、どうなりたいのか?を明確にする)

⇒健康診断・・・人間ドック!血液ドックを参照


■4人の友からアドバイスを得る:昨日、今日、近未来、そして遠未来のこと

昨日、今日、近未来、そして10年後の健康を考えて計画をたて、実践することがポイントになると思います。
昨日、今日、つまり、今までと今の身体の状態をたくさんの視点、角度から分析することから始めましょう。

その際に参考になるのが、西洋医学的検査です。
その中でも身体への影響をなるべく少なく、しかし情報を多く集める必要があります。数ミリグラムの採血で80項目以上の血液検査ができることをご存知でしょうか?

健康保険で行うと1回の採血で検査できる項目が限られており、80項目の検査を行おうとすると10数回の採血が必要になります・・・。
その血液検査の結果を合格、不合格のように一喜一憂せずに分析観察します。例えば、毎年誕生日の月に検査をし、去年と比較します。そして来年の目標を設定し、生活習慣を変えるところ、維持するところを決める・・・という自己管理のお手伝いと言いますか、アドバイザーとして医療介入をするとよいでしょう。
繰り返しますが、血液検査等々の西洋医学的検査を継続してデータ解析し、健康度の目安の1つにすることで、自分の基準が見えてくるのではないでしょうか?

2.検査の数字だけでなく、感覚を大切にする

血液検査等々の西洋医学的検査は、器質的に変化してしまわないと大きな変化として現れません。
また器質的変化として数字に表れたときも数字の受け止め方がポイントになります。病気そのものに執着しがちですので気をつけましょう。
大きな器質的変化をする前の“目に見えない”状態の変化は、鍼灸医療の得意とするところですが、ご自身がその変化を感覚として覚えていくことがポイントです。

健康感を持つことと数字上のデータを分けて扱うことは、健康維持には一番必要なことかもしれません。

3.自分でできることと介助が必要なこと

予防医学の3原則の実行や日々の生活が皆様の健康を作ることは言うまでもありません。
しかし、健康維持には介助、つまり医療的介入をした方が対費用効果として優れていることもたくさんあります。
例えば、虫歯予防でみましょう。毎日の歯ブラシ等々の口腔管理が虫歯予防としては必要です。しかし、磨き残し等々をプロ、つまり歯医者さんで数ヶ月1回診ていただき、歯石や歯垢除去をして頂くことを追加した方が確実です。

鍼灸医療では、全体としてのバランスを整え底上げしていくことで、諸症状の除去や健康管理をしやすくすることができます。
歯や歯肉の痛みも体調が落ちていれば、悪化しやすいですし、腰の筋肉がツレて骨盤部が固くなれば、顎関節をはじめ、要の関節に少しずつ負荷がかかり、いずれ骨の変形など器質的変化へと進みやすくなってしまいます。
筋肉が疲れ、ツレてくる“因”(因果の因)としては、単純な運動疲労(筋肉疲労)だけでなく、内臓の機能低下などの本人の自覚が難しいものも多々あります。プロが介入することで、見えていなかったものが見えることも多いのです。


このように、

毎日の生活習慣で身体のお手入れをする健康管理、
メンテナンスが必要ですが、

医療者が積極的に健康管理をすることをメンテナンスケアと呼びます。

デトックスの概念を生活習慣に取り入れるのも難しいことではありません。
プチ断食のように週末粗食でもよいでしょう。

さらに積極的にデトックス効果のあるハーブを飲んだり、毎日のバスタイムを活用して半身浴をしたりすること等、当たり前のことをバカにしないで取り入れましょう。

若々しく、上手く歳を重ねていらっしゃる方は、心の自由さと肉体の老化のバランスを上手に取っていらっしゃるようです。「歳だから・・・」という心の「歳相応」は忘れましょう。しかし、肉体年齢に応じた健康管理は知っていた方がいいかもしれません。例えば、成長期の子供と、70歳過ぎのシルバーの方では健康管理に違いがでるのは当然です。

メンテナンスは「歳相応」に・・・。

4.スポーツ選手ではないがスポーツ選手

私たちは、スポーツ選手ではないのですが、毎日身体を動かしています。ただ歩くだけでもたくさんの筋肉や神経を使用しています。ちょっとした段差や角度も無意識に吸収しながら歩くことが可能なのです。これは、スポーツ選手と言えなくても、毎日毎日身体を動かしていることはスポーツ選手と同じようです。
しかも私たちの身体の動かし方は“クセ”があります。例えば、字を書くときは右利きの方なら右手を使用するでしょう。ドアも右手であけるかも知れません。このように偏った身体の使い方から、使いすぎる箇所と使わない箇所のギャップが身体の歪みや不快な症状の原因の1つになります。使いすぎる箇所は磨耗するでしょうし、使わない箇所は、動かさない機械のようにさび付いてしまうでしょう。
このギャップを埋めるように身体の関節を満遍なく動かし、筋肉をしなやかにすることが身体的健康管理ではポイントです。
このギャップを埋める具体的な方法としては自動運動と他動運動があります。自動運動はストレッチ等々を自分で行うことです。他動運動は、他人によって動かしてもらうことを言います。自動運動も大切ですが、どうしても限界があります。また他動運動でしか動かせない箇所もあります。無理のない、上手な他動運動をメンテナンスケアとして生活習慣に取り入れることも、今後の可能性に広がりに役立つことと思います。

 


●年代別メンテナンスケア・・・エイジングケアという考え方

個々人の体型や年齢、性別、生活スタイルに合わせたオーダーメイドのメンテンナンス計画や視点が重要ですが、ここでは大まかな人間の成長に合わせたメンテナンスケアをご提案します。

人間の成長に合わせたその年齢に適応したメンテナンスケアをエイジングケアと言います。

人生を20年単位で4つに区分けします。
第1クオーター:0〜20歳
第2クオーター:20〜40歳
第3クオーター:40〜60歳
第4クオーター:60歳以上

■第1クオーター:0〜20歳
発生期:身体を作る!


人間は、動物として極まれな存在です。人間は、大人と同じようには生まれてきません。つまり、かなり未熟な状態で生まれてきます。他の動物のように生まれてすぐに歩くこともできませんし、すぐに成人のような食事も摂れません。
背骨を例にとりますと、3歳頃までは後ろにCの字に後湾しています。成人の背骨は、2足歩行に適した、首で前湾、胸部で後湾、そして腰部で前湾しています。この前後湾を持つことで背骨への負担を軽くし、直立を可能にしています。一般的には7歳前後で背骨の前後湾はできてきます。つまり7歳前後までは4足歩行の動物と同じような背骨の形状になっているというわけです。背骨の前後湾が出来上がるこの時期までに背骨の歪みやその原因になる機能的な働きを整えることは、一生を決定すると言っても過言ではありません。

また乳幼児期で社会問題化しているアレルギー性疾患を例にとります。

近年、生まれながらのアレルギー性疾患が問題になってきています。赤ちゃんの7〜9割が何らかのアレルギー性疾患を持っていると言われています。

アトピー性皮膚炎から喘息に移行するアレルギーマーチが問題になりました。
 
今ではアトピー性皮膚炎喘息を併発するお子さんも多々見られます。
また乳幼児期にアレルギー性疾患を発症しなくても小学生の高学年や受験期に発症する場合もあります。

また花粉症の幼稚園児、小学生も多く見られます。

昔のような成長とともに自然治癒するのを待つのではなく、積極的に身体にアプローチするメンテンナンスケア・エイジングケアが求められています。

この時期のメンテナンスケア・エイジングケアでポイントとなるのは、

 
■廃用性萎縮の法則

です。
つまり、

身体は使わないと衰えてしまう?????`?i???_???????j???????i?{???j

ということです。

この第1クオーターは、発生期と名づけます。

つまり、生を受け、丈夫な身体を作るための時期です。たくさんの経験を身体にさせ、覚えさえ、鍛えることが重要です。

例えば、「風邪」をひいたときです。

風邪はウイルス感染なんですが、熱を出すことによってウイルス退治をします。
また咳によってウイルスを身体の外へ出したりします。
つまり「風邪」の症状は免疫反応で、ウイルス退治をしているのです。
しかし「風邪くすり」は症状を抑えてしまいます。
熱を冷まし、咳を止めてしまいます。せっかく身体がウイルスを戦っているのに、その戦いを止めているようなものです。
通常は、熱が上がり、ウイルスが退治できれば、身体の体温調節機能が働き、熱を冷まします。
 
しかし、幼少期から解熱剤等々をむやみに使用すると大切な体温調節機能を鍛えるチャンスをなくしてしまします。
しかも、現在の家は冷暖房が行き届いていますので、体温調節機能を使用するチャンスは少なくなっています。
廃用性萎縮の法則、体温調節機能を使用しないと衰えていきます。

つまり体温調節機能のあまり上手に働かせることができない低体温や高体温の子供が増えています。この時期は、身体の機能を鍛え作る時期なのですので、それをサポートするようなメンでナンスケアと、それに付き合う大人側のスタンスが必要です。

■第2クオーター:20〜40歳
成長期:もっとも健康投資が必要なとき


現代人にとって、仕事や出産というもっとも大きなイベントをする時期です。
身体のことなど、2の次、3の次となる時期ですが、ここで身体を使い切ってしまったり、衰えさせてしまうと取り返すのが大変になります。そこで、健康投資する時期と言っています。
投資ですからうまく投資すれば高利回りが受けられます。つまり充実した生活ができ、40歳からの人生の後半が大変ラクになります。
しかし、ここで身体を酷使し、使ってばかりいると、消費しすぎて借金がかさんでしまっているのと同じ状況になってしまいます。問題なのは身体には自己破産ができない!ということです。大病にかかってしまったり、取り返しのつかない状態、つまり脳梗塞のような器質的欠損を起してしまいます。

いきなりですが、質問です。

ガンで亡くなる方の平均年齢は何歳でしょうか?

答えは、42歳です。

現代医療でガンが発見できる大きさになるまでには最初に細胞がガン化してから9年くらい掛かるとされています。

が、形として見えてからの細胞分裂は倍々で分裂しますので、後半のスピードが速いのは周知の事実です。
第2クオーターの時期に不摂生をしすぎると大変なことになります。
メンテナンスケアとしては、疲れを溜めない。そして充実した生活をするための手助けする・・・ということが大切です。

■健康のためなら死んでもいい??!!

「健康のためなら死んでもいい!!」
と言いますと、皆様笑います。

しかし健康オタクというか、健康が全てで、一般的な生活を送っていない方を時々見かけます。
極端な健康法に走ってしまうことを言っています。
食品添加物をなるべく摂らないということは非常に大切なんですが、極端になりすぎますと、友達と外食をするときでもおにぎり、麦茶持参!ということになります。

病気の時など、ある時期徹底的に食生活やライフスタイルを改善するのは必要だと思いますが、度を過ぎると現代人としての楽しさが半減してしまいます。私たちは現代を楽しく、充実した生活を送りながら、尚且つ健康にも配慮した生活・・・というバランスが求められるように思います。

■第3クオーター:40〜60歳
成熟期:第3次成長期(ホルモン変化の時期)


この時期は、ホルモンや代謝の変化が著しい時期です。幼児期の第1次成長期、思春期の第2次成長期にちなんで、第3次成長期と名づけていますが、それくらい身体は大きな変化を迎えます。本来であれば、身体も心も成熟した時期です。しかし急激なホルモン変化等々があり、不調を訴える人が多い時期でもあります。


更年期障害という言葉が一般的になってきましたが、女性だけでなく男性の更年期障害も注目されています。女性の更年期障害は女性ホルモンの減少で起こるわけですが、女性ホルモンが減少し副腎のホルモン等々が変わりに増加してきます。この変化がうまくできると症状をあまり感じることなく過ごせます。反対にホルモンバランスが崩れていると症状が出現します。

現在は外部から女性ホルモンを投与する方法が一般的ですが、本来は自分の身体の中でスムーズに移り変わることが可能にできています。このホルモンバランスの移り変わりをスムーズにするように導きたいものです。

また第3クオーターでは、基礎代謝も大きな変化を起します。基礎代謝量はこの時期に大きく落ち込みます。

徐々に落ち込むのではなく急激に!
です。
まるで激流を下るような速度です。
 
ですからうっかりしていると肥満につながり、動脈硬化が進む原因になります。
現代では、メタボリック症候群が大きな問題になっています。

メタボリック症候群の予備軍が成人の半数以上にも及んでいるというショッキングな報告もあります。
※ メタボリック症候群とは、高血圧高脂血症高血糖等々を複数持っている動脈硬化が進んでいると思われる病態を言います。

この予防として食事指導と基礎代謝をあげるような食事指導が求められています。

BMIのうそ、ホント?

健康診断等々でメタボリック症候群の疑い等々を指摘され、急に運動を始める人が多くいます。が、ここにも大きな落とし穴があります。

第2クオーターまで身体のことを考えていなかった(自覚的に健康と思っていた)人が、いきなり運動をし、ぎっくり腰関節を痛めて来院するケースがとても多くあります。
まずは固くなった関節の可動域を広げ、リラックスすることから始めることがポイントです。
つまりストレッチなんですが、またまた落とし穴があります。
「気合と根性で身体はどうにかなる!」
と思っていらっしゃる方が多いのですが、そういう方はストレッチも一生懸命がんばりすぎて、やはり痛めてしまうことが多いんです。
自分の力でストレッチするには限界があります。力を抜くことに慣れ親しんでいる人は非常に稀です。
子供の頃から早く走れ、力を入れろ!
と言われてきていますので、私たちは力を抜く訓練をしてきていないのです。
しかし、力を抜くことが非常に健康管理には必要で、第1番目に来ると言っても過言ではありません。

⇒モーション・コントロール(当院独自のフィジカルテラピー)とはを参照


第3クオーターのメンテナンスケアとしては、

■関節の可動域を維持、広げることが必要です。
つまり身体に柔軟性を持たせておく必要があります。

■しなやかな身体をつくりましょうexclamation?~2???[???i?????????j????

しかし、私たちは緊張をすることが多いライフスタイルを送っておりますので、無意識的にも意識的にも力を入れることばかりです。つまり自律神経でも交感神経が働きすぎる傾向にあります。

リラックスする時間や機会を積極的に取りたいものです。

■ 第4クオーター:60歳以上
完成期:維持強化


ちょっと昔の70歳は、おじいちゃん、おばあちゃんと言えましたが、今の70歳の方をおじいちゃん、おばあちゃんと呼ぶと怒られることがあります。

というよりも非常のお若い方が多いように思います。
昔の70歳の方は「縁側で日向ぼっこ・・・」という感じでしたが、現在ではまだまだ現役に近い活動量です。


しかし、人間の身体はそう簡単に変化しません。

やはり肉体機能は落ちてきます。
例えば、ちょっと前までは、天ぷらを食べても胃もたれなんて感じたことのない方が、少ししか食べてないのに胃がもたれてしまったり・・・。
自覚がなくても消化機能は落ちてきます。またその他の内蔵機能や筋力も落ちてきます。


この第4クオーターのメンテナンスケアは肉体機能と活動量とのギャップを埋めていくことになります。

またこの時期でもキーワードは「廃用性萎縮の法則」です。

大切にしすぎると機能はドンドン萎縮していきます。
筋骨格系の機能は強化し、内蔵機能はいたわるというバランスがよいのかもしれません。

これまでの治療の問題点

● これまでの治療の問題点と現状の解説

まず、身体は自分が思っている以上に色々なことを知っており、シビアに反応をしているのですが、これら微小な信号をキャッチできる手段が現代科学では少ないことが問題点のベースに横たわっています。

現代医療は、以下の流れを組み込んで成り立っています。
Dr
1.検査

2.診断、告知

3. 治療

4. 手術後、投薬後、また告知後のケア


1. 検査

検査も昔に比べてだんだん進化しているようです。患者さん側のニーズもあり、生検→レントゲン→血液検査→尿→唾液→呼気等々と身体への負担が少ない方法も導入されつつあります。
ただし、確定診断をするための検査ですから、目に見える状態、形態としての何かを探さなくてはなりません。ですから、最終的には、検査自体で身体がダメージを受けることは事実だと思います。確定されるまで定期的な経過観察も含め検査は続きますので、長期に渡ると、何のための検査なのか分からなくなり、毎年の人間ドックでさえ病気が見つからないかドキドキしてしまう・・とうマイナス発見手段となりやすいのです。


2. 治療

西洋医学の場合、治療手段に何を持っているのか・・・?という点をよく整理されたらいいと思います。
・ 投薬(点滴も含む)
・ 外科的処置
を手段に持っていると思います。よく○○の名医と呼ばれる先生方は、外科的技法の名手であったりしますので、患者さん側でよく整理されたらよろしいかと思います。
投薬のほんの一面として、一口に言う“作用”の裏側に副反応の問題として、細菌感染の対処法として使用される抗生剤があります。この抗生剤の乱用によるMRSAをはじめとする薬剤耐性菌が出現し、また新しい世代の抗生剤が開発使用され、新しい薬剤耐性菌が出現する・・・という追いかけごっこがあります。
また、細菌には効くが、同時に腸内細菌のバランスを著しく悪化させ、今度はそのバランスの変化からくる次に症状の出現へと、悪循環を作ってしまいます。これも作用、副作用の一例です。


学閥によってかなり違うようですが、診断に基づいた結果での治療手段や取り組み方は、過去誰かの仮説(イメージ)の上に検証され、臨床結果を得、また、その反応で仮説をたて検証し・・・。そして出来上がったマニュアルは、良い点も多々ありますが、身体がこのマニュアルについてきている場合は、そこそこの成果を挙げられます。ただし、鍼灸医学上で、私たちは「身体の拒否権」から身体を診ていくクセがついているので、医療者側の対応のよさよりも身体の自動調節機能の柔軟さが勝って、どうにか成り立っているようにも感じるのです。


3. 手術後、投薬後、そして告知後のケア

例として、アトピー性皮膚炎のステロイド投薬後については、前項で少し述べましたが、患者側の理解不足、医療者側の説明不足もあいまって、お互いのすり合わせ不足やどうなるための処置なのか、その目標と、その為の効率的な時間の共有不足が横たわっています。
また、ガンの告知など、ご本人、ご家族の社会的ポジションを考慮したカウンセリングの質や説明は、たいへん遅れが目立つ箇所であり、患者さんやご家族側の心身のダメージの大きいところと痛感せざるを得ない状況だと思います。


● これまでの治療の問題点

まとめ

1. 形態がみえてからの治療で、犠牲が大きい

2. 形態がみえてからの治療で、選択手段が少ない

3. 検査技術の野蛮さと進化

4. 検査データから読み取れる深さ、広さの欠如

5. 小児期治療は、すき間の年齢


● まとめ
1.形態がみえてからの治療で、犠牲が大きい

手術現在の医療システムでは、不快な症状が出現してから、または病気になってから治療する!となってしまいます。病気という形態がみえてからの治療では、患者さんが被る犠牲が大きいと思います。
例えば、肝臓の病気の場合、血液検査のγ―GTPが高値で、GOT、GPTが基準値内の場合に、肝臓に負担の掛かる生活習慣を変えるような指導なり、治療をするとよいと思うのです。しかし、脂肪肝や肝硬変、肝ガンといった器質的変化が出てから治療するというケースが多いように思います。肝硬変になってから・・・、肝ガンになってから・・・というと犠牲が大きいのは容易にイメージできると思うのですが・・・。

不快な症状や病気は、機械の故障のように、どこかが構造的故障をしていると考えます。ですから、故障部位を探し、修理していきます。つまり、故障箇所がはっきりしている・・・、例えば、骨折している等々の局所的で構造的な病気の治療を得意とするところです。しかし、ガンをはじめアレルギー性疾患や難病奇病と言われる構造的な故障箇所が特定できない病気が多くあります。
また、細菌やウイルスのような外敵をみつけます。感染症との闘いは、外敵を見つけて駆除するという方法です。代表的な薬として、抗生物質があります。西洋医学の大きな貢献の1つと言えるかもしれません。これは顕微鏡の発見進歩により、細菌性の病気の原因が判明し、抗生物質の出現により細菌感染の治療は大きく進歩しました。しかし、薬剤耐性菌等々の新たな問題も出現していますので、新たな視点、賢い治療方法の選択が望まれています。
また、AIDSやSARSのような新種のウイルスも猛威を奮っていて大流行の兆しがあり、外敵駆除という方法の限界が浮き彫りになっている現状です。

2. 形態がみえてからの治療で、選択手段が少ない

前項と同じように、病気になってからだと治療の選択も小さくなります。例えば、先ほどの肝ガンの場合は、ガンの進行度によって治療方法は変わりますが、第1選択は手術が多いと思います。手術や抗がん剤等々の身体の犠牲が大きい治療方法を選択しなければならなくなり、尚且つ他の方法では間に合わない場合もあります。マズローの五段階説でいうところの「生存の欲求」、つまり、溺れている人は呼吸するという選択以外にないのと同じです。しかし、器質的変化を伴う前の“目に見えない”変化のうちに対応すると治療や養生の選択はたくさん考えられます。

3. 検査技術の野蛮さと進化

西洋医学の発展貢献の1つに検査技術があると思います。検査機械が未発達だった時代は、医療者の経験技術に頼るところが多く、診断がまちまちであったと思います。しかし、検査機械の開発進歩により、医療者の個人差が無くなりつつあることは大きなメリットの1つと言えるかもしれません。しかし、現在の医療システムでは、身体に過度の負担を強いる検査もたくさんあります。
Yomiuri on-line(2/19)の記事を引用してみましょう。

がん患者3・2%は診断被ばくが原因

国内でがんにかかる人の3・2%は、医療機関での放射線診断による被ばくが原因の発がんと推定されることが、英・オックスフォード大グループが行った初の国際的な研究で明らかになった。
調査が行われた英米など15か国の中でも最も高かった。CT(コンピューター断層撮影法)装置の普及などが背景とみられ、検査のあり方を巡り波紋を広げそうだ。この研究は英国の医学誌「ランセット」で報告された。
研究は、各国のエックス線、CTなど放射線検査の頻度や、検査による被ばく量、さらに年齢、性別、臓器ごとに示した放射線の被ばく量と発がん率の関係についてのデータなどを基に、検査に伴う75歳までの発がん者数を推定した。日本は年間7587件で、がん発症者の3・2%としている。日本以外では、英国、ポーランドがともに0・6%で最も低く、米国0・9%、最も高いクロアチアでも1・8%だった。
日本は、1000人あたりの年間検査回数が最多の1477回で、15か国の平均の1・8倍。発がん率は平均の2・7倍で、1回の検査での被ばく量が他国より高いことがうかがえる。

このニュースにありますレントゲン被爆については賛否両論あります。が、その他にも検査のための内視鏡で事故があったり、昔は造影剤の事故が多数ありました。今でも内視鏡の事故等々は起きています。このように、検査にもデメリットがあります。検査の有用性を考えるときには、その検査から得られるメリットと検査しなかったときのデメリットを計りにかけて決める事が大切ですが、昔からなんとなくしている検査もたくさんあるようです。例えば、腰痛の患者さんに単純レントゲン検査で異常所見がないのに、MRIやCT検査を「念のため・・・」撮影したり、1ヶ月間に2ヶ所の病院で同じ部位のレントゲン撮影をしたり・・・と検査のリスクと対費用効果があまり言われません。例えば、血液採取もあまり気持ちの良いものではありませんよね。できる限り少なくしたいものですが、「医療報酬制度」上、何回かに分けて検査する必要があったり、私達ユーザーである患者さんには、あまり知られていないこともあります。賢い検査が必要ですね。

4. 検査データから読み取れる深さ、広さの欠如

単純レントゲン検査の読影(レントゲンを読み取ること)も医師の力量によるところが大きいのですが、MRIやCTになるともっと経験と勉強が必要になると聞いております。
血液検査は、基準値が決まっており、誰が診断しても同じようになる検査のようですが、落とし穴があります。
血液検査の基準値の問題があります。
※ 血液検査の基準値の決め方
・ 基準値とは何か?
基準値というのは、健常人(健康な人)の平均値です。日本人間ドック学会は、健常人を次に条件を満たす人と決めています。

  (1)今までに大きな病気(脳血栓、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、肝炎など)にかかったことのない人

  (2)タバコをあまり吸わない人(1日20本まで)

  (3)飲酒する場合、週6回以内の人

  (4)血圧があまり高くない人(50歳以上で最高血圧150以下、最低血圧90以下)

  (5)検査値が異常でない人

・ 基準値をどのようにして決めるか?
基準値=平均値(m)±2SD(偏差値)
という計算式で決めています。簡単に言うと、健常人の95%の人が入る値です。
  
  つまり、血液検査の基準値は、平均値と言えそうです。人は個々人によって遺伝や環境、生活習慣等々の条件が異なりますので、この基準値の範囲内にいるから大丈夫とは言えないようです。もちろん基準値から大きく外れている場合は困りますが・・・。人それぞれの条件を考慮しながら血液検査結果を読み取る必要があります。現状はいかがでしょうか?
  さて、人それぞれの条件を考えて血液検査結果を見たら、次は“質”の問題が出てきます。例えば、赤血球数が少ないと「貧血」等々が疑われますが、赤血球数が基準値内であっても赤血球の活性度(元気度)が低かったらどうでしょうか? 
そんな“質”まで考慮する必要がありますので、基準値に入っている!基準値から外れているだけで一喜一憂しないようにしたいものです。(基準値内に入るのがベターなのは当然ですし、基準値を外れたら医療介入が必要な場合が多いのも当然です。)
 
  また、病気を見つける医療ではなく、病気にならないようにする医療、予防医学、アンチエイジングの立場では、血液検査は1回だけでなく、定期的な経過観察の方が重要です。これはポイントなのでまとめます。

(1) 去年よりも検査値がどうなっているのか?一昨年よりは?という経過を診る!

(2) 来年はどんな身体(健康)になりたいのか?そのための基準として検査値目標設定をする!
  
  血液検査等々の科学的データは、現在の立ち位置を知り、これからどうなりたいのか?に焦点をあてた目標設定をするための目安にしましょう!!

5. 小児期治療は、すき間の年齢

昔から鍼灸医学(東洋医学)には、小児鍼と呼ばれるほど、小児の治療が盛んに行われていました。「疳(かん)の虫」やおねしょ(夜尿症)の治療が功を奏すと言われています。しかし、20年前、いえ10年前の子供と今の子供の身体は大きく変わっているようです。また、昔から「おばあちゃんの知恵」のような子育て方法が通用しないような環境になっています。

子ども(小児)鍼灸治療の必要性

幼児実は、昔から子供の病気に小児鍼というものは存在していました。
夜尿症疳の虫の強い子虚弱体質の子・・・など

たくさんの子供の病気に対して、鍼灸治療を求めて
おじいちゃんやおばあちゃんに連れられてやってくる・・・
というパターンが以前はほとんどだったと思います。


現代では、若い人たちを中心に、偏見なく鍼灸医学を捉える人が多くなり、30代のお母さんと一緒にメンテナンスに通うお子様も随分と多くなりました。
中には3世代4世代で来院して下さるご家庭もあります。

健康という考え方が、


■予防医学、アンチエイジングを通して、西洋医学、東洋医学、他の代替医療を統合して恩恵を得ようexclamation?~2


という時代になったことで、鍼灸医学(東洋医学)ならではのメリットを、より幅広い年齢の方に受け入れられるようになってきています。

ただ“統合”と言っても、その中身の組合せはあくまでもまだまだ
“方法論”の範疇を出ない状況があり、各クリニックや施術者により様々
になっているという現状があります。


例えば、

・中医学+西洋医学
・西洋医学+鍼灸医学(東洋医学)

・西洋医学+サプリメント
・サプリメント+アロマ

・サプリメント+アーユルヴェーダ
・・・等々。


治療の手段(武器)が多いのは良いことですが、それぞれの専門家が、
それぞれの考え方で治療を行ってしまうと、ただ単にたくさんの
治療法(手段)の寄せ集めにすぎなくなってしまいがちです。


真の統合とは

■各手段を統合する土台の考え方や方針であること ?????????i?V?????j
は言うまでもありません。


さて、私どもが、臨床の現場でよく目にするのが、こういった“真の統合”がないままの
ハイブリッド型の治療法を調べて実践しているご両親に連れられてくる子供たちの現状です。

 


まず、私自身(金井朝子)も幼い頃から思春期に体験した苦い思い出から、
土台になる哲学の必要性を感じています。

1つ確実に言えることは、


■不快な症状や病気は、身体からのメッセージexclamation


であり、意識をも含めた成長と進化のプロセスの一つではないか・・・ということです。


特にここでお伝えする“小児”“子供”という社会的立場が弱い存在に症状や
病気が出たときには、その家族や関係者にとって、大きな学びになるチャンス!!
とも受け取れることなのです。

連れて来院してくる大人(ご両親)にベースの哲学や治療方針の一貫性がないまま、
ハイブリッド型治療を受けていると、受け手の子供が一番混乱してくるのかもしれません。

患者さんも慣れてくると、風邪膀胱炎など、運動器系の不都合以外の症状でも
子供を連れて来院します。
これは、外見からは捉え難い

“内側の考え方”

“身体の捉え方”

として、
ご両親(大人)側に新しい視点が育った結果の行動ではないかと捉えています。

もしかしたら、「新しい視点・・・」というより


■大事なことを忘れていた、もしくは教わっていなかったexclamation&question?????????`?i?????????j


だけかもしれません。

実際は、長年

・人間を機械構造のように捉える・・・

とか
・細菌やウイルスという外敵を抗生剤等々で攻撃する・・・

という考え方や視点に慣らされてきているので、習慣を変えるには、時間と繰り返し反復の体験が必要です。
 


子ども(小児)治療の必要性の1つとしては、何か起きてしまった症状や病気と対峙しながら、
考え方や捉え方の修正、それに伴う行動を取ることをサポートすることだと考えます。


もう一つは、盲点に挙げましたメンテナンスの考え方です。


・ 何か症状や病気が現れた時には、「受け止め方の視点を・・・」
・ よりよい状態を保ち、リスクを減らすメンテナンス 

・ 内的アプローチ→考え方、捉え方(養生etc)を整理する。
・ 外的アプローチ→それに伴った行動をし、新しい習慣づけ。
          後天の氣を養う、積極的養生(学習免疫)。


自然界では、それぞれの生き物が、それぞれの時間軸の中で、
独自の育ち方をしています。青虫を例に取ると、まだ柔らかい葉しか食べられない幼虫の時期、
この時期にしかない細胞、光に特別に敏感に反応する細胞を持っていたりするそうです。
木の枝の先端で光が一番当たるところへ行って柔らかな新芽を食べられるように・・・です。
固い葉も食べられるようになり、大きく育ってくると、この細胞は、姿を消してしまうと言いますから、生命の神秘には驚かされます。 


さて、鍼灸医学(東洋医学)は、『先天の氣』『後天の氣』という言葉で、昔から言われている概念があります。

● 先天の氣

これは、先祖代々受け継がれている氣です。つまり先祖、両親から受け継がれている氣と言えます。
このメンテナンスの必要性から視てみると、先天の氣が近代非常に弱っていると感じています。

子ども私たちは、両親の氣を受けて生まれてきます。その両親がたくさんの要因で、弱っているように感じてならないのです。
まずは、近年は父親の精子に異常があることも問題になっています。
正常な働きのある精子が少なくなり、中には奇形の精子もあります。
数字的には、


■20歳代の30人に1人しか自然受精できるだけの精子数もない、質も悪い???????i?????j?????[???i???j


という世界保健機構(WHO)の報告があります。
また、姿、形は正常でもエネルギー的に弱ってきている感じを臨床の現場ではヒシヒシと感じます。

その傾向は、母親の卵子も同様です。その弱っている精子と卵子によって、
どうにか受精ができたら、今度は環境悪化した子宮で10月10日育まれることになります。
具体的には、羊水の変化、つまり羊水が非常に汚染されているという報告が多数あります。
この原因も複合的なものだと思われますが、有害化学物質、
特に環境ホルモン類の影響が危惧されています。環境ホルモンが羊水やへその緒から
検出されたニュースを覚えていらっしゃる方も多いと思います。
つまり、生まれてくる前から病因(病気の原因)をたくさん抱えてくる・・・というのが現状と言えそうです。

 


● 後天の氣

後天的に(生まれてから)養っていく氣です。つまり生活習慣や飲食等々の生活、活動の中から作り出されていく氣と言えます。

現在の子供たちは、生まれてきてからは、人工乳や汚染された空気や水にさらされることになります。そしてシャンプーやボディーソープ、おしりふきに至るまで、ありとあらゆるところに危険が隠されています。現在の子供たちは、そんな有害化学物質に包まれながら成長していくわけです。そして、農薬やポストハーベスト等々に汚染された離乳食が始まります。

こんな子供たちの取り巻く環境悪化の現状、そして子供たちの身体の異変についてはお気づきでしょうか?


代表的なものに、生まれながらのアトピー性皮膚炎喘息花粉症をはじめとするアレルギー性疾患があり、多動性障害注意欠損症等々・・・。
また、小児ガンや子供の心の問題、難病奇病も多くなっています。

鍼灸医学(東洋医学)は、年齢、性別、人種に関係なく“生きているもの”を全て対象にアプローチ、調整できるところが魅力の1つです。
子供のメンテナンスケアの考え方も、基本は大人と一緒ですが、先ほどの青虫の例のように、人間の子供にも特別な時期がたくさん存在しています。
だからこそ、メンテナンスケアが必要だと考えています。

 


さて、子供の成長の過程で、大切な時期として、今回は、まず形として見やすい、背骨の前後湾の作られ方を解説していきます。
人間は、哺乳類では類を見ないほど、成人と同じ状態(身体)で生まれてきません。


未発達で生まれてきてしまうのです。4足歩行の哺乳類は、
生まれてすぐに立って歩くのに対して人間は約10ヶ月〜10数ヶ月も直立(2足)歩行ができません。
背骨の形状は、首で前湾、胸で後湾、そして腰で前湾するという前後湾をすることにより、直立歩行が可能になります。しかし、赤ちゃんは背骨がCの字に後湾している状態で生まれてきます。

これは、4足歩行の哺乳類の形状になります。サルもこの前後湾が少なく、Cの字に近いため、直立歩行はできますが、膝が曲がってしまい安定して直立歩行することができません。

人間の場合は、大体、7歳前後でこの背骨の前後湾ができあがります。この時期までに、背中の筋肉の過緊張等々の負担を取り除き、この背骨の前後湾の形成の手助けをすることは様々なリスク回避の基本となってきます。
理想的な背骨の形成は、一生の宝となるのではないでしょうか?

sebone_illust.gif※注
a)出生時、
b)約5ヶ月、
c)約13ヶ月、
d)約生後3年目、
e)約8年目、
f)約10年目
で成人と同じになる


↑↓画像をクリックすると拡大します

sebone_illust_2.gif

※理想的な背骨のバランス



・ 背中の筋肉が過緊張している子供は、現代では非常に多く見られます。こういった状態が長く続けば、やがて肩こり腰痛はもとより、現代病とも言える胃腸障害視力低下等にもつながります。

・ 裸眼視力1.0未満の子どもは、平成12年の幼稚園生ではなんと28.7%で過去最高、うち裸眼視力0.3未満の子どもは0.5%でした。同平成12年の小学生では裸眼視力1.0未満は25.3%、0.3未満は5.5%というデータがあります。この視力低下も私達の取り巻く環境を表している現象のように思えてなりません。


また、「学校病」にまで特定されたアトピー性皮膚炎の子供たちは、皮膚が裂けてしまうため、関節を曲げ伸ばしすることが困難になることもしばしばあります・・・。せめて経絡を整え、過緊張を取り、深く熟睡するだけでも、骨格の成長を助けるになると思います。

形態として見やすい、背骨の成長、前後湾の形成は、生活習慣のクセとともに、骨盤の歪みやそこから付随して、膝、股関節の歪み(O脚、X脚等々)、顎関節の歪みやかみ合わせの異常等々へと広がっていくリスクを高めます。

先天の氣は、両親やそこまで育まれる間の環境からの影響を受け取るものだとすると、後天の氣は、ご両親やサポートしていく医療者とともに、練り上げ、養い、育むことができるものだと受け取ることができます。
風邪等を代表とする日常の不快症状は、子供の成長期に欠かせない

 
■学習免疫を高めるチャンス???????????[???i?????????j
 
でもあります。
速やかに症状を取り除くことも大切ですが、取り除く手段として、どの医療手段を選ぶのか?

により、後々のチャンスにもリスクにもなるかもしれません。

現代の子供たちを取り巻く環境の変化で、負の遺産も同時に背負った結果、臨床の現場では、急激に、異変が起きています。
核家族、親の労働のタイムスケジュールで、解熱剤で熱だけ下げて、登園、登校させる現状の中、身体からのメッセージを受け取り、少しの間付き合う時間や、その為の手段こそ、積極的養生のはじまりではないかと痛感します。
その人(子供)の自然治癒力をうまく引き出す治療で治癒した後は、内面的自信になり、身体もスッキリし、身も心も一段レベルアップしたような状態になります。

今から子供を授かろう???n?[?gexclamation?~2????????

とする方へは、ベストな状態で「先天の氣」を生まれてくる子供さんへプレゼントするには、
何ができるのか?
または何を避けるべきなのか?
・・・是非お考え下さい。
 


■隠れアレルギー


もう一つ、臨床の現場で最近多いやっかいなものをご紹介しておきます。

喘息アトピー性皮膚炎花粉症などは外向性で他からみて解りやすいタイプのアレルギーです。
が、他からみて解りにくいタイプのアレルギーがあります。

これを“隠れアレルギー”と呼んでいます。

「隠れアレルギー」の西洋医学的診断は難しい点が多くあります。

 
アレルギーの西洋医学的検査には、いくつかあり、「はっきり型アレルギー」つまり即時型のアレルギーは良く鑑別診断ができます。
 
しかし「隠れアレルギー」は判断が難しいようです。
内攻していくタイプなので、本人も周りもまさか「隠れアレルギー」だとは思わない点が益々やっかいになります。


昔でいう

疳の虫の強い子ども
イライラする子ども
多動的な傾向の子ども
等々のあるお子さんは、「隠れアレルギー」を疑ってみる必要があるかもしれません。

予防医学3原則

さあ、ここから、いよいよこれらの背景をもとにして、未来へ向けて世間一般の流れを予防医学アンチエイジングを通して、述べてみようと思います。

一般的に予防医学アンチエイジングといっても、それぞれの価値観により、様々な予防医ンチエイジングが唱えられています。


ここでは予防医学3原則を紹介していきましょう。

■予防医学の3大原則

(1) 入れない
(2) 出す
(3) 入れる

良心的な医療者、セラピストなら、この順番を必ず提案しています。



(1)入れない

・・・というのは、身体に害を及ぼすと思われるもの、わかっているものは、極力避けましょう!
ということです。
自然派・・・とか、健康食品オタク・・・とかを冷やかす前に、便利な世の中の仕組みを知っている方は、自然な行動の一環として避けているものです。
食事や食品は容器も含めて、自分の意思でコントロールしやすいので、話題にのぼりやすいですね。
身近な所で、水や日用品(シャンプー、歯磨き剤、洗剤、化粧品、整髪料、芳香剤・・・etc)、タバコ、有害電磁波や建材などは、代替品を探す事ができ、一般的に紹介されています。

1. 経口・・・口から入るもの
2. 経皮・・・皮膚から入るもの
3. その他・・・有害電磁波等々


(2)出す

・・・デトックス!!!という言葉も、今ではあちこちで言われはじめています。が、東洋医学では、昔から重要視してきたことです。
「排毒」「オ血処理」と言われ、まず滞ったものを出すことが、先決だと言われてきました。
一般的には、汗、尿、便、涙、鼻水などの排泄を指しますが、鍼灸医学では、「オ血」という概念で、簡単に動かなくなった古い滞りなどを捉えています。
例えば、コップの水が満タンになっていたとします。良いものを入れたいと思ってもコップの水を空けなければ入れるスペースがありませんから・・・。


(3)入れる 

・・・とは、身体にとっての栄養素や美容面での皮膚に対するアプローチなど様々です。本来、出すべきものを排泄し、新陳代謝しているからこそのアプローチです。また良質で、個々にあったものを入れることで、益々、新陳代謝を良くすることもできるアプローチとも言えます。
必要なものを入れることで、解毒や排泄が促されることもありますが、「オ血」という形として見えない滞りには、「排泄されたものの質」が問われているのです。



■アンチエイジングの2つの概念

予防医学も、アンチエイジングもその手法を見たときに、概念として、大きく2つに分けられると思います。

(1) 人間機械論にのっとり、有形のパーツ交換、補充の発想を使う方法 

1.パーツを整えるための外科手術
最近アメリカの映像でみてショックだったのは、幹細胞を使い、自分の新しい「耳」をネズミの背中で培養して作らせる・・・というものでした。
※幹細胞とは、体のどの細胞にも成長することができる未分化の細胞です。
シワシワになった老化した耳を、できたてホヤホヤの耳と交換する・・・という感覚です。まさに人間の臓器を機械修理のようにパーツ交換するという考え方、方法です。2-1_image3

2.薬剤・・・ホルモン剤等の投与、注射


また、ホルモン補充療法は、足りないホルモンを合成し、補充しましょう・・・という感覚です。しかし合成ホルモン剤が及ぼす人間への影響はまだまだ研究中としか言えません。しかも、子孫への影響や補充した合成ホルモン剤が尿や便によって排泄された後の地球への影響はちょっと恐ろしいものがあります。

(2)今あるものを、最大限に活かす試みに挑戦する方法 

★外的アプローチ

1.鍼灸などのように“目に見えない”経絡ルートを皮膚上から読み取り、バランスを取り戻す試み

2.他動運動・・・自動運動と対になりますが、
・他から動きを見てもらうことにより、自分で気づかなかった動きのブロックを発見できる
・自分では力を入れない!!という「抜く」ことを覚えながら、筋力を上げていく方法

3.A)栄養サプリメント(俗に言うビタミン・ミネラル等々の微量栄養素)
B)ハーブサプリメント(昔から薬草と呼ばれてきたものを加工して、安定した製品内容を維持)
※カプセル、基剤等々も良質なものを使用しているメーカーを選びましょう!!
※海外では、薬ではない活性物質を摂取することにより肉体年齢に働きかけるものもある。

4.A)スキンケア&メイクアップ
B)ヘアケア
※安全なものを使用して、より本来の自分らしさ、良さを引き出す!! 

★内的(自律的)アプローチ

1.肉体を鍛える
日本はアメリカより10年遅れ・・・と言われますが、強く、しなやかな筋肉をつけれるように、信頼できる専門家に相談しましょう!(自動運動)

2.心を鍛える

時代は「個」へと突入し、「他」との違いや特徴をハッキリと浮き立たせ、その上で「個」の豊かさ意識と社会とのバランスを取ろうとする方向に歩き出しているように感じます。
自分を知る「旅」を、今では、色々な角度からとらえ、統計解析し、体系化されているものが、出てきています。
3.社会参加でコミュニケーションをはかる! ライフワークを生きる! 住環境を整える!
等々、“目に見えない”分野を充実させていく試みがあります。

■健康投資の基準

一般的な流れをご紹介してきましたが、時代は「個」へと突入し、「他」との違いや特徴をハッキリと浮き立たせ、その上で個の豊かさ意識と社会とのバランスを取ろうとする方向に歩き出しています。
戦後、長い間「相互扶助」として最低限の医療を受けられる権利もうまく機能しなくなってきている中で求められている健康投資。「健康」とは、かつてのように、命が助かった後から死ぬまでの長い人生の時間を考える余裕のない処理ではなく、自分らしく「死ぬまで生きるための選択」の数々を含めた健康へと変化してきています。二極化が進んでいる現代の中では、プラス自分以外に、支えるパートナーの考える「投資」への価値観がダイレクトに家族全体に影響を及ぼしてくることを現場では痛感しています。

時代としては「個」へ向かっていると、述べましたが、「これからの健康」を考えるときは、
下記図1に示すように、最低でも大きな3要素を含めて考え、決断する事が、求められていると思います。
2-1_image4



21世紀は、自分、相手(子孫)、そして地球の3つが同時に助かる手段を投資先に選べるか?!
が決め手になっていくでしょう!!
この3つが重なるところを射抜く健康投資を同時に考えると良いと思います。



■ ホリス治療院の考える・・・
―考え方、捉え方―

“不快症状、病気は、身体からのメッセージ!!”(として受け止めてみよう!!)
個に向かっていながら、全体を・・・?

「個」を知り、「周りとのバランス」を観、その上での最善を探る旅・・・。

旅の途中で、身体を通して、本当に色んなメッセージを受け取ることができるものです。
本来、西洋医学、鍼灸医学、問わず、患者さんに施される手段は全て、


「治るためのきっかけ作りであること!!」


を思い出して頂きたいと思います。


不快症状や病気を通し、上手にメッセージを受け取れると、その後の人生は、以前より楽になっていくことを多数体験しております。


「何かを知らせるため」に、

“声にならない声(インナーボイス)”
を、身体が不快症状や病気として出してきているのですから、化学合成された強い作用のお薬を使い、不快症状(例えば、痛みや熱)を、半強制的に無理に取り除くことは、「声(インナーボイス)を無視している!」と身体から判断をくだされます。


ですから、いずれ「身体が動けなくなる程のストップをかけられること(つまり大病)になってしまうのです。

これは、宇宙の真理、ルールなのかもしれませんが、臨床の現場では、患者さんがおかれている社会的なお立場があることを前提に対応することになりますから、「宇宙のルール」ではなく、『人間が考えたルール』上では、まだまだストレスが多い状況があることもジレンマですね。
うまくお付き合いしたいものです。

重要な4つの背景

日本医療は世界一???[???i?????????j
 
確かに皆保制度のお陰で、誰でも医療の恩恵が受けれるようになりました。
 
しかし反面、そう嬉しく感じてばかりはいられないようです。


身体もそうですが、温かな湯ばかりにつかっていると、
つい怠けたくなるのが人間の性。
それを証明するかのように、「生活習慣病」と言われるものが、医療費の約3割を占め、
このうち糖尿病だけで、03年度には約1兆1500億円?????`?i???_???????j


1990年度の6100億円のほぼ倍にまで増加してしまっています。


まずは、鍼灸医学(東洋医学)の現場から少し視点を広げて、


「これからの健康という考え方」

を今までの時代と
『なぜ、変える必要があるのか?』
について、いくつかの背景を述べたいと思います。


皆様の中には、
『変えなくたっていいわ!』
とか
『そんなに長生きしなくてもいいわ!』
とか思う方もおられるかもしれません。

もしかしたら、各人の好き嫌いにかかわらず、
『変えざるを得ない』状況にある時代なのかもしれません。
そんな情報のひとつになれば幸いです。

まず、今回は、客観的に4つのカテゴリーに分け、
それを通して背景を見てみたいと思います。

背景1.医療システム
保険診療
自費診療

背景2.人口問題
少子高齢化を現場から視る!!

背景3.地球環境の変化&生活環境の変化
有害物質
資源の枯渇化

背景4.情報処理と考え方
情報の質と量

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『アンチエイジング』―若返りー

この言葉も盛んに使われています。

鍼灸医学、西洋医学問わず、
「アンチエイジング」

は、実は昔からあった欲望だったのではないでしょうか?


言葉を変えての古典の掘り起こしの要素も伺えます。
「不老不死・・・」
という言葉は、女性でしたら
「いつまでも美しいままで年齢を重ねて生きたい・・・」
と願い、男性でしたら、
「いつまでも若々しく、力強く・・・」
皇帝でしたら、
「権力争いに勝っていくための健康維持として・・・」
と願われ、秘密の処方箋があったことも今では知られています。

私達の身体の中ではさながら戦場のようです。
身体は、自己と非自己を区別し、まるで自分の中に
小宇宙をかかえているような緻密で大胆な働きを、
日々時々、たゆまず続けているのです。
非自己の存在の中で、勢力が強く、乗っ取り合戦の強いもの
(ウイルス、細菌、薬害など)に自分の免疫が負ければ、
やはり苦しい死を迎えることになるのが現実です。

アンチエイジングは、日本では最近ブームのようにあちこちで言われていますが、
国内では、「美容行為の代名詞」として使われるきらいがあり、
美容的若返りが色濃いイメージになっています。


ところが、始めにその概念が生まれた欧米では、
アンチエイジングは医学全般に関わる言葉として捉えられており、美容はほんの一面であるという認識が強く持たれています。


「老化」という人間が避けて通れない過程を、


「積極的な試みにより、心身ともにより健康な状態で、人生をまっとうすることを目指す行為をとる!」


という美容も含めた健康面や医学全般に渡る解説本も多数書かれています。


ホリス治療院の考えるアンチエイジングは、
外見だけでなく、内臓や生理機能の衰えまでを捉えた大きな意味で、


■外面と内面とのバランスを考えたアンチエイジング

 

とご理解下さい。
治療の選び方←

予防医学←

⇒重要な4つの背景

⇒予防医学3原則

⇒これまでの治療の問題点

⇒エイジングケア

予防医学

「予防医学」という言葉が世の中に氾濫するようになってきました。

「予防医学」と言われているものを紐解くと、大きく分けて2つに分けられると思います。

 

(1) 早期発見、早期治療→できるだけ早く形態の異常や変化を見つけ処置する視点!
  〜〜でも、これって、もうすでに病気の形態があるってこと〜〜
(2) 病気に目を向けるのではなくて、“健康”または、“健康感”に目を向ける、投資基準を選ぶ視点!
  〜〜病気になった時のために貯蓄する日本人、健康のために投資する欧米人〜〜

(1) 早期発見、早期治療

極端な例になりますが、数年前、NHKのドキュメント番組で、
アメリカでのできごとが紹介されていました。
それは、遺伝子診断と自分の家系の既往歴から、

乳がん」になる確率が高いとわかった姉妹が、

健康なうちに(乳がんが発症する前に)乳房の全摘出をしたというものでした。

「これで乳がんには一生罹らない。
命と引き換え・・・と考えれば・・・・。これで安心だ・・・。」
と言っておられました。

究極、その臓器がなければ、遺伝子上、
高リスクのそのガンにはならないから、
早期発見!!早期治療(?)という事なのでしょう・・・。

皆様はいかがでしょうか?
(2)

“健康感”に目を向ける、投資基準を選ぶ視点

備えあれば、憂いなし!と言われます。
日本人は病気になったとき、困らないために貯蓄する傾向が強いと言われています。
ですが、健康投資をする分を、病気になった時のために
貯めこみすぎるのもいかがなものでしょう??
その傾向に対して、欧米では、経済的に余裕が出た方は、
特に自宅にトレーニング設備を作り、トレーナーも専属につけるなどして、
病気予防と言うより、“健康投資!”に時間とコストをかけているようです。
日本でも30歳代のお母さん方は、子供や自分にアレルギー性疾患である
アトピー性皮膚炎や喘息がでたこと等々の病気をきっかけに、
意識ある方は、“衣食住”、「経皮毒性」で有名な日用品、
有害電磁波、水、空気等について調べて、
出来ることからブランドチェンジ(改善)をする等の
健康投資をしている人が目立ってきているように感じます。
健康維持を心がけていても、身体は老化していく道をたどります。


検査の数字上「病人」と判定されたからといって、
イキイキと人生を全うすることは、叶わないのでしょうか?

また逆に、定期健診で数字上の“健康”のレッテルを貼られても
実際に行った検査以外の場所(臓器)で異常が起きていることもあります。


たとえ持病を持っていたとしても・・・、
また逆に、
たとえ検査の数字上で「異常なし!!」の健康と言われていたとしても・・・、


内側に“健康感”を持って生きているか??・・・


つまり

「感じる」健康感覚のバランスを持って、上手に健康投資を活かして生活していくこと

が、とても大切・・・
だとホリス治療院は考えます。

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⇒アンチエイジング

⇒重要な4つの背景

⇒予防医学3原則

⇒これまでの治療の問題点

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背景1.医療システムの変化

医療というと、解剖学、病理学、生理学・・・と専門的で職人的な印象と、
それに裏づけされた信頼からか「病気を治してくれる!」という
盲信に近い念を想像してしまいますが、
実はそこから勘違いが始まっていると言っても過言ではないように思います。
実際盲信している方は非常に多いように感じます。

今回少し視点を変えてみましょう。
医療といえども、バックボーンには経済システムが横たわっており、
それに応じて現場は、かなりの影響を受けつつ
成り立っていることを忘れてはいけないと思います。
現在日本では、国民皆健康保険制度があります。
その枠組みの中で、健康保険証を使って、
治療できるものとできないものがあります。
国から医師へ支払われる「診療報酬制度の中身の割合」を変えると、
日々の現場も在り方が変わってくるのは当然あり得ることです。
ここで、asahi.comからニュースを引用してみましょう!
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

医療制度改革法が成立 高齢者の負担増、入院日数削減
2006年06月14日11時54分

2-1_image2
↑クリックすると拡大します。

高齢者を中心とする患者の窓口負担増や、新たな高齢者医療制度の創設を柱とする医療制度改革関連法は、14日午前の参院本会議で自民、公明の与党などの賛成多数で可決、成立した。患者負担引き上げに加え、長期入院患者の療養病床削減、生活習慣病予防など、高齢化で増え続ける医療費の抑制を強く打ち出した内容で、今年10月から順次実施される。

10月には患者の負担増が始まる。70歳以上で一定所得以上の人の窓口負担は現在の2割から、働く世代と同じ3割に。療養病床に入院しているお年寄りの食費・居住費が全額自己負担になるほか、70歳未満の人も含め医療費の自己負担の月額上限が引き上げられる。

75歳以上の全員が加入する高齢者医療制度は08年4月スタート。これに合わせて一般的な所得の70〜74歳の窓口負担が1割から2割に上がる。75歳以上は1割のままだが、全国平均で月6200円程度と見込まれる新保険制度の保険料を払わなければならなくなる。

現在、全国に約38万床ある療養病床は12年度初めまでに15万床に削減。減らす23万床分は老人保健施設や有料老人ホーム、在宅療養などに移行させる。生活習慣病予防は中長期的な抑制策の軸で、40歳以上の全員を対象にした健康診断・保健指導を健康保険組合などの保険者に義務づける。

地方に抑制の責任を担わせるのも特徴。都道府県ごとに平均入院日数の短縮など数値目標を盛り込んだ医療費適正化計画を作らせる。中小企業の会社員ら約3600万人が加入する政府管掌健康保険の運営は、国から公法人の「全国健康保険協会」に移管。都道府県の支部ごとに保険料率を決めるようになる。

厚生労働省はこれらの施策で2025年の医療給付費を、現行のままの場合の56兆円から48兆円程度に抑えられるとしている。

国会審議では、野党側が患者負担増について「高齢者の家計は大きな打撃を受ける。行き過ぎた受診抑制を招く」と批判。療養病床削減には与党からも、行き場のない高齢者が出かねないと心配する声があがった。

このため参院厚生労働委員会での採決では、低所得者への配慮や、療養病床再編に対する支援策の充実などを盛り込んだ付帯決議がつけられたが、どこまで実効性があるかは未知数だ。

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

以上は、医療制度改革関連法のニュースの抜粋ですが、これからの医療制度の向かっている2つの方向性があります。

(1) 在宅ケアの拡大

これは、長期入院患者の療養病床削減にみられるように、高齢者等々の病気の方々を入院ではなく、在宅で看病していきましょう・・・ということです。
つまり、今までは脳梗塞等々で半身不随や1人で生活ができない状態になったり、寝たきり状態になってしまったら、入院して過ごせました。しかし、これからは基本的に3ヶ月以上の入院はやめましょう!ということです。
現在でも、脳梗塞等々や手術後、起き上がれない状態の高齢者でも退院を余儀なくされているご家族からの相談を受けることがよくあります。

「85歳のおじいさんが骨折して入院加療3ヶ月後、骨は治りましたが、起き上がることができない状態になりました。しかし、退院することに・・・。そこで、63歳の娘さんが介護することになりました。在宅ケアを受けることになっていますが、家族は24時間体制で介護することになりました。」


このご家族の場合、娘さんが介護できる状態だったので、まだ救われますが、娘さんが働きに出ている場合は大変です。70歳代、80歳代の高齢者を介護するためには、その子供の世代、60歳代、50歳代の方が24時間体制で介護する必要が出てきます。24時間365日です。中には、介護のために仕事を退職するケースもよく聞きます。
退職できるケースでは、どうにかなりますが、40歳代で子育て中に親の介護が必要になるケースもあります。今の現役世代は、子育てと高齢者介護の両方をしなければならない事態になってしまっているケースも多数見受けられます。

(2) サプリメントの拡大

これは、特定保健用食品(通称:トクホ)にこれからのサプリメントの動向がうかがえます。
以下、東京都福祉保健局 食薬インフォベースのHPからトクホについてみて見ましょう。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/hoei_003/hoei_003.htmlより抜粋

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

トクホは、平成3年にできた制度で、個々の製品ごとに厚生労働省から許可を受けており、保健の効果(許可表示内容)を表示することのできる食品です。
他の食品と違うのは、身体の生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいて、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の効果が科学的に証明されている(国に科学的根拠を示して、有効性や安全性の審査を受けています。)ということです。
(以下中略) 
なお、医師による治療を受けている方で、トクホを使ってみたいという場合には、まず、主治医にご相談ください。(以下略)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

この部分がミソです。つまり、医師の管理の下でトクホ、つまりサプリメントを飲みましょう!という政策です。
トクホやサプリメントは健康保険が使えない、いわゆる自費にあたります。医師にトクホを処方してもらった場合、その診察料は自費診療に当たると考えられます。今でも病院と同敷地内にサプリメントを販売していたり、隣に薬局を経営している医院がありますが、近い将来、健康保険証が使える薬と自費のサプリメントを併せて病院で処方される時代が来るかもしれません。

生活習慣病が医療費の約3割を占める現在、その予防的処置が急務になっています。しかし予防処置は自費で・・・。

そして、風邪等々の軽度の病気の場合は、サプリメント等々の自費で対応するように国策として進めているのが伺えます。そうしなければ、これ以上、国民皆健康保険制度が持ちこたえられない時代になっています。
※病気の予防処置等々は、健康保険制度上、原則扱えないことになっています。それは、健康保険制度が病気を治すことを主目的としているためです。この制度上の意図から、3ヶ月以上の療養型病床の削減政策が進められています。
ということは、病気になる前に予防する・・・という予防治療(メンテナンスケア)には、健康保険は使えない、自費診療になる!ということですので、その点をしっかり頭に入れておく必要がありそうです。
もう一度、繰り返します。健康保険を使用する治療法は、「病気になってから治療する」と言うことで、大げさに言えば、「病気になるまで待って治療する」ということです。

健康保険制度や診療報酬制度、つまり経済システムによって、国の政策が変わり、そして病院等での診療現場の在り方が変わります。そのときに私達の健康、病気とのかかわり方も変化してくるのは当然のことです。

※EBMも医療経済学からの発想が大切になります。つまり、医療も「対費用効果」をみる研究が先進諸国では始まっています。

なぜ、今、その切り口が大切かと言えば、20世紀までまかり通ってきた「健康皆保険制度」が、実質破綻している状況だからです。「少子高齢化」の人口問題と税金のバランスがここでも大きく崩れ、今までのように「お財布の負担が少ない医療」とは言っていられない状況に全日本国民はおかれてしまっています。

といってもまだ実感として感じられない方もおられると思いますが、2004年秋に訪れた、とある開業医の待合室に「混合診療反対への署名表とチラシ」が置かれていました。
「ここまできても、まだ一方的に反対か・・・」

とビックリしましたが、「保険診療と自費診療の混合が進められている・・・」ということは、病気という形態をとってから医療に掛かると「高くつく!!」という時代になった事は賛成反対にかかわらず、間違いないことです。
またこれは相互扶助ではじまった「国民皆保険」システムは、今までと全く同じようには成り立たなくなったことを意味しています。

背景2.人口問題 〜少子高齢化を現場から視る!!〜

前項で、健康保険制度(税金)と人口減少のバランスの変化を述べましたが、「人口ピラミッド」で図解します。

pyramid.gif

ピラミッドの形が逆さまになりつつある分布図を見れば、今までとは違う、工夫が必要になるのは一目瞭然です。また、これからを担う子供たちの様子を現場の臨床からみますと、明らかに身体に異変が起きていると感じます。

いくらやる気にあふれた心を持っていても、人工乳、有害電磁波や化学物質等の少なかった時代に胎児期、幼児期を過ごせた今の成人や高齢者に比べ、肉体へのダメージが最初からかなり違っていると言わざるを得ない状況です。戦後、体格の良いアメリカ人にあこがれて、パン食のような西洋食をとり入れ、身体は大きくなったかもしれませんが、“質性”は失われたものがないとはいえない現状です。
出生数の減少と肉体の質の問題を考えるとき、ダブルパンチを食らうような底知れぬ怖さを現場で感じてしまうのです。

また、「不妊」という問題も根が深く、産みたくて膨大な医療費(不妊治療費)をかけ、心身ともに疲れ果てるまで、トライしてみても、授かることができない人たちのニュースもずいぶん取り上げられています。「シゴト志向の身勝手な女性の問題」などと片付けられない様々な問題が見え隠れしていることも一言申し上げたいと思います。

因果関係がハッキリしないことは学術的に認められない世間事情ですが、ベトナム戦争に使われた「枯葉剤」などは、その後3世代後の現在も生殖の異常(奇形等)に影響が及んでいる現実があります。濃縮されて世代をおってしまう有害化学物質が身近なところにも人工的に案外たくさん潜んでいる可能性もなきにしもあらず!!
これが、近代ならではの産物なのです。

背景3.地球環境の変化&生活環境の変化

この問題はあらゆる角度から見ますと、幅が広くなってしまうので、日ごろの臨床の中で、身近に関係するところを、現場の視点から紹介します。

(1) 「身体の中で、最大の臓器は皮膚である!!」
東洋医学、特に鍼灸医学の場合、人体の一番外側にあって、一番大きな臓器でもある『皮膚』から多大なる情報をキャッチしていくことから始まります。そして、東洋医学的診断のもと、フィードバックしていくのですが、『皮膚』を人体中の最大臓器と見る人はあまり多くありません。大人で、体重の15%で表皮・真皮が3kg、皮下脂肪6kgほどです。表面積 1.6uで、厚さ(0.6mm)の巨大な器官です。そして通常、6項目の働きを自動的に行い、身体の恒常性を維持している防衛システムであり、排泄にも欠かせないところなのです。

※ 皮膚の働き=皮膚は内臓の鏡!と言われています!!!
(1) 身体の保護作用
(2) 体温調節作用
(3) 分泌排泄作用
(4) 呼吸作用
(5) 再生作用
(6) 感覚作用(仮説:原始信号系の送受信作用)

だからといって、特別に強調するわけではありませんが、人体に有害になるものの中でも、毎日皮膚に触るもの、肌につけるものに関しては、私たちは非常に重要視しています。

それほど、理不尽なリスクを負っていることも知られていない状況です。

周知の事実ですが、私たち個々人をはじめ、全体を取り巻く地球環境も、ここ60年の間に最悪な状態にまで汚染されてきてしまっています。

特に、有害な化学合成物質は近代独特の産物であり、皮膚や身体のもつ、恒常性維持機能(ホメオスタシス)の許容範囲を超えてしまっています。

賛否両論あるようですが、特に日本においてはドイツの基準値からすると2度と足を踏み入れてはいけない・・・汚染地域になっていると言う学者さんもいるほど汚染されているようです。

 

アトピー性皮膚炎喘息花粉症をはじめとするアレルギー性疾患難病奇病うつ病などが増えていていますが、これらの病気は

「地球や身体からの奥底の悲鳴!!」

とも受け止められます。

(2) またライフスタイルの変化として、調理器具(電子レンジ等々)、自動車や電車のような便利な道具が満ち溢れ、身体を動かすことなく生活する時代は、人類史上近年しかありません。

数億年以上も昔から身体を動かして生きてきた私達が、全く身体を動かさず一日中パソコンに向かうという異常な時代になっています。

また昼夜の区別なく生活するライフスタイルは人類が経験したことのないライフサイクルになっています。この事により、体内のホルモンバランスが大きく崩れていく要因にもなっています。

(3) 最後に、地球上における資源の枯渇化の問題。

これは、今主流になりつつある「サプリメント」への要求が高まっていることの源の問題です。

何と言っても、それなりの歴史がある地球上の栄養分を先人が食い尽くしてきたのですから、後世に生まれた私達が、先人と同じ恩恵を地球から受けることは難しいのです。

特に日本では・・・。

昔の日本人が、1頭のクジラの命を余すところなく使い切って、循環させていた時代に比べたら、とりたい放題とっては循環のサイクルに乗せず、食いつぶしていった歴史は短いのかもしれません

。また世界的に増加した人口は、1800年代は約8億人。それが、100年で倍の約16億人。その60年後の1960年には倍の32億人。そして現在は65億人を超えています。実に約40年で倍増!!という恐ろしい状態になっています。

食べ物だけでなく、量産に主眼をおき、質的に空虚なものを多く摂取してきたツケは必ず回ってきてしまうのではないでしょうか?

1800年代 1900年 1960年 現在
8億人
(100年で倍増→)
16億人
(60年で倍増→)
32億人
(40年で倍増→)
65億人
(増え続けています)

背景4.情報化社会 〜情報の質と量〜

テレビも含めIT環境という変化で、色々な知識や情報を得ることができるようになりました。
特に健康情報は氾濫しています。そんな情報過多時代にあって・・・

玉石混交の状態から何を選ぶのか・・・?
どうやって確かめるのか・・・?

という各個人の価値観と決断が求められる時代になりました。
こういう表現が適切かどうかはわかりませんが、「健康について」に関しては最終的には「死」から逆に考えなくてはならない面もあります。


やはり自らの命の使い方を経営感覚で生きる人と、そうでない人とでは、選択肢がかなり違ってくるのが、これからの「健康観」だと察しています。

まとめ

さて、4つのカテゴリーから視た独断独自の背景を述べたが、「健康」をキーワードに「これからの健康の考え方、捉え方を「なぜ、変えざるを得ないのか?」が少し見えてきて頂けましたでしょうか???

健康投資とはこの4つのカテゴリーを背景に、内因、外因、不内外因の項で取り上げる生活を取り巻く環境!
食物、日用品の経皮毒、身体や心のトレーニング、そしてメンテナンスケアに至るまで、より良いものにしていく為の投資だとお考え下さい。
これが、予防医学、アンチエイジングにつながる目先の快楽だけ追うよりも、将来を見据えての最善を選択できる賢明さを持ちたいものです。

(また、現在、数字上の客観的データを取る検査も身体に負荷の少ないものがたくさん開発されていますので、専門医に相談してみるのも良いでしょう!!)

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入江式FTシステムとは

■ 何を?

入江FT(フィンガー・テスト)(微小な反応の感知検出法)により、東洋医学(漢方、鍼灸学、あんま)の「原理の証明法」を可能にしました。入江FTは、東洋医学の原理の源である『陰陽五行説』を空理空論として捨て去る前に、東洋医学を創造した古代の医人達が残してくれた痕跡の解明の鍵を与えてくれるものです。

■ なぜ? どうして?

何の目的のため、何を想い創られたのか?を書く前に、故入江正先生のことを少し紹介してみようと思います。
九州大学理学部の数学科を卒業し、数学者として教鞭をとっていた時期もありましたが、縁あって、その後薬局経営に参加し、36年間経っていました。その内訳として、漢方を研究すること33年、鍼灸師の免許を取得して15年の履歴を持ち、漢方を本業と考え、心血を注ぎ努力されてきた方でした。
鍼灸の師匠は、故間中喜雄医学博士で、入江先生に幅広い観点と自由な発想力をもたらした恩人だとお聞きしています。
入江先生が亡くなって数年が経ちますが、入江FTを見つけ、それを使用して行う「診断・治療」システムをつくるきっかけは、
「実は33年間心血を注いで努力した漢方を遂にモノにすることが出来なかったから・・・。」
と著書に書いておられますし、先生、ご本人からも直接お聞きしていました。自分の能力に対する過小評価、ご謙遜と共に、現代の中国や日本の東洋医学に対する世論の過大評価のギャップを意識され、とある4つのキッカケを分析した結果、
『日本で100年ほどの歴史しか持たない西洋医学を修め、2000年の歴史を持つ漢方をちょっと勉強しただけで、“指導者を自負する方々”を信じないことにした・・・』
とおっしゃっていました。

小学校から大学までの長い教育を受け、しかも漢方薬局の現場で33年間研究し、それでも、ほとんど東洋医学を理解できなかったのはなぜなのか・・・?!

当時、入江先生と共に漢方を志した友達も、10年も経たないうちに「傷寒論」を理解する困難さのためにあきらめ去っていく中で、ある日突然訪れたアイデアと微小な反応の検出法、そして追試・実証法が入江FTだったと(お聞きしています)。

もしかしたら・・・科学的な西洋医学の色メガネで見ていたら、見えない原理があるのかも・・・!

とすれば、勉強法にも、ものの見方にも、そして何より臨床の現場での患者さん方の心身へのダメージにも、ダイレクトに関係するかもしれない・・・と、目からも頭の中からも鱗が音を立てて落ちることになってしまったのであります。

以上が入江先生の東洋医学との関わりの概略になります。
次に、故入江正先生が著書の中で引用していたものを紹介しますが、最後に、現代を生きる私達にむけて「3つの言いたいこと」として、私の方でもまとめていきたいと思います。

『〜作家、司馬遼太郎氏のものより引用〜
● 文明とは、だれもが参加できる普遍的なもの、合理的なもの、機能的なもの
であり、
● 文化とは、不合理なものであり、特定の民族においてのみ通用する特殊なものであり、他に及ぼし難い非普遍的なもの
である。

例えば、
・赤信号で人や車は止まり、青信号で進む
この取り決めは、世界に及ぼしえる普遍的なものであるから、交通信号は文明であると・・・。

これに時間的要因を加えると
例えば、
日本で鉄器が祭具以外の生活用に使用されだしたのは、弥生時代後半、西暦500年頃と言われている。が、中国では、その千年も前の春秋時代、紀元前500年頃には鉄製の農具が作られていたことを考古学で証明できるという。
文明は、超先進国から後へ続く国との落差でも論じることができるものもあるのである・・・(以下省略)』

日本では漢方薬は薬品であり、アメリカでは食品ではあるが文明の範疇に属する。
しかし、日本の漢方学は政府からは、文化とみなされており、中国では、中医学は文明と認識されているが、実質は文化の範疇に属すると入江先生は考えていたようです。

数学者として教鞭をとっていた入江先生が、長年、漢方薬、そして鍼灸医学を学び、想った結論と、私どもが、青春期に没頭し、祖父から受け継がれた鍼灸世界への思いは、『文明であるはずのもの』であり、『文明であるべきもの』・・・文明への証明、“学”と“術”の両輪への挑戦だったということも出来るのです。

故入江先生が言いたかった3つの事

その1.二千年もの昔に作られた医学には、現代の我々の常識が通じない「なにか」がある!という事。

その2.我々の常識を捨てるか、常識を変換すれば、その一部は理解できるであろう・・・という事。

その3.その医学の基礎理論となっている陰陽五行説を決して破棄してはならず、真理として納得できるものを集めて再編しなければならない時期に来ている!という事。

冒頭に書いたように、鍼灸や漢方を「文化」であると考えたとすれば、その時から呪術師に堕ちてしまうことになる・・・と繰り返し入江先生は強調しておられます。

ただし、「文明」とは、今日私達の考えている科学と同義でないことを繰り返しておきます。

最初の定義通り『普遍的、合理的、機能的なものであれば宜しい』という事であり、その文明の心こそが、古代の医人の心であったのではないでしょうか・・・。

科学的西洋医学こそが文明であり、オールマイティであり、パーフェクトと考える事を手放してもいい時代が来たように感じるのです。

■ どんなふうに考える?

現代科学のカケラもない時代に、二千年前の医人たちは、なぜ陰陽五行説、臓腑経脈説、気血水説などの理論を組み込んで、東洋医学を作ることが出来たのか?
目の前にいる人は、視界の中におさまりはするけれど、膨大な情報を抱えた“小宇宙”のようにも見え、鍼灸師として駆け出しの頃は、何を見たら良いのか見当もつかず、気が遠くなる想いを何回も味わいました。

私の祖父は、明治生まれで、自分自身がお灸で命が助けられた経験から大正から昭和にかけての大変な時代に漢方と鍼灸の復活に懸命に努力した人でした。江戸末期頃までは、東洋医学に関する無数の秘伝や口伝が残っていたと推察されます。
が、明治16年10月の漢方医廃絶の政令以後約123年を経た現代までの間に、ほとんどのものが時の流れの彼方へ消え去っていった・・・と言わざるをえません。

「文字や絵で残されたものは、まだ何とか復元できる。口伝や秘伝のような無形のものが、忘れ去られたら、もう手の施しようが無い。」

と、入江先生も著書の中でも書かれていますが、私の祖父の代が、漢方・鍼灸の完全な忘却を防いだ功労者だと言われるゆえんなのです。
現に今でこそエキス製剤の漢方薬が主流ですが、昭和40年代には、煎じ薬としての漢方薬草の数々が、祖父の家には常備されており、私が小さい頃には、遊びに行く度に、端からつまんで食べていたことを思い出します。
その後、日本では、漢方薬を薬として扱うマニュアルが国策となったため、祖父の周りからは漢方薬草の類は姿を消しました。
今になって思えば、それは世の中が西洋医学の色メガネで漢方薬をとらえ、分断された最初の出来事だったのです。

しかしその後、先述しましたように、世の中の東洋医学の過大評価ブームとうらはらに、結局、期待の漢方薬も身体に優しげなニュードラッグとしてしか機能させられなかった・・・と言わざるを得ない状況になったと思います。

入江FTと、そのシステム活用を通し、犬でも、まだ口のきけない幼児でも、病気の時には、必要とする刺激があり、最初は嫌がっても、その次からおとなしく受け手にまわってくれる・・・という現象を目の当たりにすると、治療する側にもされる側にもある種のイメージの変換が必要なのではないかと思うのです。

実際、鍼灸も漢方も原理原論を否定しない形で、診断・治療が行われた場合、急性の病には1包〜3包以内の漢方製剤で、鍼でも治療直後から急激に回復することが普通に起こるものだと体験しています。

さて、前置きが長くなりましたが、どのように考えているのか・・・?
私達人間は、未解明の能力を持っているにも拘らず、開発する教育や技術のシステム欠如のために、発揮できない能力があり、患者さん側も、自分の身体の発する微細な訴えについて、正確に読み取り(自覚し)、他人に伝えることが出来ない・・・という現状が横たわっています。
洋服、車、食べ物、時計、多種のサービスなどなど、世の中の消費者は、それらを吟味して選ぶ基準があるにも関わらず、医者の前では、自分の身体のことなのに、丸投げ、いいなりの状態なのは、理不尽に思えるのですが、いかがでしょうか?

鍼灸も漢方もユーラシア大陸で開発された故か、材料、材質の多種多様さ、利用法、変換法は多彩であり、二千年前の医人たちが如何に自由な考えを持っていたかが伺えます。
が、追試しようにも、あまりに多彩で不可能な壁に見え、また少し理解できても活用する意思を持たないままになってはいなかったでしょうか?!
入江FTは、もう一度、原点に返る素直さと勇気さえ持てれば、公理・定理・公式を知って問題を解くがごとく、壁に見えた膨大な過去のハードウエアがソフトウエアにより整理、作動、追試されていくチャンスに変わっていく過程を与えてくれるのです。

● 身体の拒否権、決定権の尊重へ・・・

ここまでで、入江FTがどのようないきさつで、なぜ考案されたのか?を簡単にまとめてみました。

私達は、産業時代の物質的恩恵と科学的西洋医学の発展と共に、人間が病気のときに発する微小な信号にあまりに鈍感になっていなかったか?考えさせられます。
近年、宇宙開発が主流で、地球の外、宇宙へ目がいっていた時期が続いていましたが、
「宇宙よりも、更にいつも私達を驚かせるのは、海だった」
という言葉のように、微細な異常信号を発信し、微小な刺激を信号として受け取り、そして身体にフィードバックして大きな影響を与え、治癒していこうとする生命の働きは、生きている誰もが持っていて、それを感知検出する技術開発に目がいっていなかった事と重なって聞こえるのです。

最後に、様々な個々の現状や過去の文献を紐解き、入江FTでキャッチした身体の微小反応と合わせ、帰納して考え、「入江FTシステム」と私達が呼んでいるひとつの治療技術、治療体系をきちんとしたスタンスで活用した場合、施術者側と患者さん側がどのような立場にシフト(変換)されていくかをご紹介します。

良い施術者は、第一に『患者さんの身体の無言の訴えの通訳者』となりえますので、“医者対患者”の上下関係での上から下される一方的な診断とは、ニュアンスが全く違ってきます。
西洋医学、東洋医学に関わらず、診断マニュアルに沿った施術者側の作り出した病人像に当てはめられ、効かない治療法や薬剤、悪化する治療を押し付けられることが激減すると思います。
これを、私達は、「身体の拒否権」の尊重!!と呼んでいます。

この概念は近年、抗がん剤の適合・不適合を遺伝子から読み取る治療や薬剤耐性の適合・不適合など、進歩しているように見えますが、根本原理が全く違う東洋医学の漢方薬等も含め、これらの「適・不適」とは全く別である事は、読者の皆様も何となく、そろそろわかって頂きたい所です。

読者の皆様の多くは「受療者(医療の受け手、患者)の立場」から読んで頂いていると思いますが、人間を含めて、全ての動物は病気になった時には、本能的に特殊な情報を発するように作られています。

そして、その目的は

(1) 自分自身の自然治癒能力が働くように自らに教え、命令するため
(2) 象が一種のテレパシーで仲間の象の異変を感じるように、周囲の仲間に、自分が故障を起こして危険な状態になっていると警戒させるため。
(3) 誰かに救いを求めるための本能の姿
であるとするならば、受療者(患者)側が発する情報を精密に感知・検出する技術を開発する事で創られる医学があったとしても何の不思議もないのではないでしょうか!!

例えそれが、追試・証明できるマニュアルになったとしても、最終的には、診断の正誤も、処方の適・不適も、治療の効・無効も、受療者側の身体に決定権があるという事になると思うのです。
権威、権力、過去ログ(症例報告や治療データの解析から得られる平均的治療方法etc)に頼った、従来の医療を好き好んで受けたい人はいるのでしょうか・・・?
効かない薬も黙って飲み、悪化させる治療でさえも従順に受け入れる・・・。
なぜそうなるのか考えた事は、おありでしょうか?!
病気は苦しいものです・・・。
が、そこから何かメッセージを受け取るためには、何もわざわざご自身の持つ“身体の拒否権”を放棄して、さらに苦しむ道を行くことは、選ばない方が良いと思うのは私どもだけでしょうか・・・。

■ おまけ〜臨床回想録〜

「西洋医学の色メガネ」の色メガネとはどういう事なのか?
は、次項へ譲るとしまして、私どもが経験した20年足らずの臨床の現場から1つ興味深い治療法をご紹介してこの項を〆ようと思います。

《経筋治療》
日本における漢方と鍼灸医学は、今現在でも免許の取り方から学習法まで、全て分断され、別々の学問であり、別々の技術だとされてしまっています。本来は両輪として動いていたものです。
鍼灸医学には、陰陽五行説と共に、臓腑経絡説があり、“経脈”という潜在的な情報伝達ルートがあり、それは臓腑とも深くつながっていると認識されています。
※ 経脈には、十二経別、十二経絡、十二経筋、奇経八脈等々があり、それぞれを結ぶ絡脈もあります。

経筋の流注(ルート)は、特殊に働き、感知される流注で(ルート)で、経絡のように臓腑まで直接達せずに、体表を主に、出現しています。
東洋医学では、気候を説明するときにも、最初に陰陽に大別し、四季に分け、そして次に四季の変化を六氣に分けていくという考え方をしていきます。
“風・寒・暑・湿・燥・火”というように分類した六氣は、正常な状況では、人に対して有益なものになり、異常な状況では六氣から六淫という、人に対し病気の原因になり不利なものとなっていくと考えます。

例えば、夏の“暑と火”の外気と冷房、冬の“寒と燥”の外気と暖房の差。
湿った涼しい風に当たりっぱなしなどでも六淫に変わり身体に悪影響を及ぼします。
このような影響でよく出現する“経筋の症”は四季を問わず、誰にでもやってくるものです。ところが、この病をどうやって見分けるのかは、頭の中を変換し、入江FTを使わない限りは、正確な診断ができないという、とても興味深い結果となっています。

経筋の病症は、“痺”と“痿”。つまり、“ひきつれ”か“なえる”かで、痛みの程度やひきつれの絡みも様々で、自覚症状も我慢できない強烈なツレと痛みから、ダルサや重さを感じる程度、違和感など様々です。
ただし、受療者(患者さん)自身も何が原因で、どう処置したらいいかもわからず、また症状を表現することも困難なため、中には6ヶ月以上も病院へ通い続けたりしていた例もありました。検査をしてもなんら異常値が出ないため、仮病扱いされることもしばしばありましたネ・・・。

この経筋の症に限っては、診断法の四診(望診・問診・聞診・切診)や鍼灸診断法で有名な脈診や圧迫診も全く役立たない・・・と入江先生もおっしゃっている通り、入江FTだけが頼りになる強い見方のようです。

6ヶ月もウズウズしていた症状が、わずか数分で解決してしまう事もある程、即効!が体験できる興味深いものです。

「東洋医学の古典は原典ではない・・・。」
古典を信ずる治療家の中には、古典を原点と盲信する方も居られますが、古典に残されていたものは、数々の闘争の中で散ったり、また集められたりしています。その中でも実用的、実証的なものを選ぶ姿勢が大切だと思います。経絡治療で鍼治療を全てカバーできると思い込んではいけないし、また逆に、鍼灸治療を温熱療法や物理療法、運動器系の筋肉や神経の走行のみで考える(または考えたい)医家の方々にも開眼を望むところです。

この経筋治療からも垣間見られますように
「東洋医学を創造した医人たちは、合理的、実利的、そして実証的だった」
と、いえるのではないでしょうか。

目で見て、手に取ることができないものは信じない・・・

という考えの方には、受け入れがたいことなのかもしれませんが、“経筋の症”のように異常情報を発信している人間のニーズを感知し、フィードバックすることに懸命だった昔の医人たちには、目で見えても見えなくても、体表に投影された情報解析をすることが最大の関心事だったのではないでしょうか・・・。

■ 入江FTシステムを活用した未病診療とは?!・・・

※ 西洋医学の色メガネとは?
さて、これまでの項で、繰り返し述べてきましたが、今を生きる私達は、東洋独自のものの見方よりも、物質的なものの見方を重視してきました。それが、文明であり、オールマイティであり、パーフェクトだと信じる事が出来るほど、パフォーマンスにも長け、国策にもなっているのですから仕方の無い事だったのかもしれません。と言いましても、
「西洋医学の色メガネで見ていては、見えるものも見えなくなる」
と言われるのも事実で、一度そちらから見るメガネにかけ慣れてしまうと、違うメガネをかけようにも、どうしてもシックリこない・・・という風になるのも事実だと思います。

ここでもう一度、科学的西洋医学と東洋医学の身体や人間の捉え方の違いをより臨床の現場に近い観点から簡単にまとめていきます。
その上で、“積極的メンテナンス”として、また何かの時の治療法について各自皆様の考えを持たれたらよろしいのではないでしょうか?

二千年前、中国の医人たちは、薬草学と医学をドッキングさせ、その基本原理に陰陽説、五行説、臓腑経絡説などを使用して、現在の日本で“東洋医学”と言われている物を創りました。
しかし、日本では、その基本原理は嫌われ、証明される事もなく、枝葉の応用法だけが行われてきました。(中国でも大差ないと思われます)
特に薬草学と鍼灸医学は、今現在は全く別に扱われ、両輪としてかみ合う事が難しくなっています。今回は、ここはサラッと流しますが、本来漢方薬を含む東洋医学の診断法で大切なのは、西洋医学の“手に取る事が出来、目で見る事が出来る解剖学的なもの”を臓腑として扱っていない点です。
東洋医学を創造した医人たちは、
“生きている人間を対象として、死んだ人間は対象にしなかった”
という点で、
“正常な時と病気の時と、情報は体表に投影される”ということを発見したと思います。

東洋医学の臓腑は、その情報が体表に投影されたものであり、その投影像は極めて緻密な情報処理によって解析されるのです。

例えば、よく患者さんと話していて困るのは、臨床の現場でこういった予備知識のない方には、この概念が解り難く、また西洋医学の解剖学上の臓腑と同様に受け取られてしまう事です。
肝の臓を例えにすると・・・その投影像から感知・検出したデータというのは、

・ 顔の表情
・ 感情表現の態度
・ 六部定位の脈
・ 声色
・ 腹症
・ 味覚
・ 色
・ におい
・ 経脈
・ 経穴
・ 背部

等々の多彩な情報処理システムで処理され解析されます。
その結果により病気であれば、肝の臓自体のものか、他の臓器から影響されたものかなどが決定され、湯液(漢方薬)・鍼灸・按摩などの各種の治療法が選出され、予後(見通し)まで指示されていくものなのです。
鍼灸医学の臓腑観は他と少し違い独自に、皮膚上(体表)に情報を直接に伝達できるルートを持っている事を認識しており、このルートを経絡と呼んでいます。臓腑は、この経絡を通して体表に直接情報を伝達できるシステムになっているようです。またこの経絡上の経穴という特別な『情報送受信』の帰納を兼ね備えた何かがあるとし、病の時には、その情報は、経穴にも投影され、適する刺激(信号)を施せば、ルートを通じて臓腑の治療穴にする事ができるようです。
適する刺激の種類には、まず「補と瀉」の2種があるとしています。
理論上での大枠では、
「補とは不足したものを補うことであり、瀉とは余分になったものを放出することである」
とされています。
これを、時・所・場所に応じて、または“気・血・水”・エネルギー等の状態や前項で述べた六淫の邪が起こしたものか(因果の因は何か)等、臓腑もからめて変換して応用していくのです。

経穴はその他、鍼や灸以外に、薬物、磁石、温度、方向、そして色にまで反応する事が実証できています。
入江FTを使用し、“身体の拒否権”を尊重して色を貼り付けていくと、即効に近い効果を得られるものもあります。

● まとめ

肝臓という解剖学上の臓器は昔の医人たちも、もちろん見て知っていたと思われます。(古代医人たちも想像以上に解剖学に詳細な知識があったことが解っています)
『それが、病人でもなく、正常な人でもなかったならば、その臓腑は東洋医学の対象とするものではなかった・・・』
と入江先生は仮説を述べられています。
もちろん、実際の臨床では、経絡やそれをベースに観た経穴と臓腑が全てではなく、前に書いた“経筋の症”という「ひきつれ」や局所的な視点などを組み合わせていくことになります。


■ ホリス治療院の提案するメンテナンス・ケア

現代の科学で見えるものを数字化、分析し、完璧なものと考える人たちは、このような臓腑経絡説を机上の空論であると思うかもしれません・・・。
しかし、思いきって別の角度から観てみると、人間をはじめ生き物の身体は実にユニークな能力が備わっている事に驚かされます。
これらをベースにして、診ていくと受療側(患者さん側)として、何が受け取れるのか・・・という点を4つにまとめます。

1. 思わぬ病気を発見されるケースがある
2. 身体の声にならない声を受け取りながら受療できる
3. 大きなツケを背負う「リスク回避」のメンテナンス
4. より良くなる為の積極的メンテナンス

1. 思わぬ病気を発見されるケースがある

例えば、「膝が痛い・・・」と来院された方がいたとします。
経絡と臓腑の関係を絡めて診た時、消化管のどこかの不具合を探る視点で同時に解析します。
病気の深さはどのくらいなのか?等も投影されますから、ただ単に膝だけの運動器疾患ではないこともあったりするのです胃がんなど専門の医療機関の受診をお勧めしたりするケースもありました。

2. 身体の声にならない声を受け取りながら受療できる

最初は、何かのキッカケがあって来院される方がほとんどですが、自分の思い込みや権威のある所からの指示でやっていた事、またはやっていなかった事を整理し、“身体が良くなろう!!”とする事をなるべく邪魔しない事で、治癒力を上げる事が出来ます。

3. 大きなツケを背負う「リスク回避」のメンテナンス

今の時代、心身にダメージが大きいものも多々ありますから、完璧!!という訳にはいきませんが、「未病」という観点から見て、一番受け取れる要素が強い部分だと思います。
ちょうど雲のようなものをイメージして頂くとよろしいかもしれません。形の変化として表れた時は、西洋医学的検査の項目にも、思いきり異常値が出て、画像診断にもハッキリ影が写るような状態だと思います。一度“病名”がつくと質量も重く、動かそうにも動かない・・・!!という感触と似ています。

対して、雲状のものは、何かモヤモヤとかたまりができそうにして集まったり、散ったり、消えたりしているが、触れようと手を伸ばしても掴めない・・・。
その代わり、フッ〜と風が吹くとすぐに雲の形も動かせる!!
そんな感じと似ているかもしれません。

明らかにモヤモヤの雲は見えるが、重い形状に変わるまで、指を加えて見て待ってから、ヒィーフゥー言って動かさずともいいのでは・・・?!
という見方です。

雲の情報を発信してくれているのですから、感知・検出し、帰納して、意図的に経絡(経穴)からフィードバックし、雲がキレイに流れ去るようにしていくような感じでしょうか・・・。

自然界でいう所の雲が冷えたり、または何かの要因で急に巨大化したりなど、触覚で掴める雨や、雪、雹、氷となったりし大地に降り注ぎ、ダムを破ったり、作物に穴をあけたり、ふさいだりするのと似せて考えてもわかり易いと思います。
臨床の現場で後始末(治療)している間に、また別の場所に雲を作って・・・と後手に回る様子も似ているかと思います。

昔の東洋医学を創った医人たちは、何の科学のカケラもない頃から、大自然の驚異に立ち向かい生命活動を営ませるために、意図的に動かし、合理的で実利的な自然哲学をベースに考えたのかもしれません。
盲目に近い現代の私達も観点を変えると案外楽しいかもしれません・・・。

4. より良くなる為の積極的メンテナンス

先に書きました治療から始まり、経過観察を経て、“未病”という観点から“リスク回避”のメッセージを読む事が一般的な流れですが、少し前向きに、美容面(男性も女性も)、内側・外側、両面と生理的・感情的なバランスとしての美容は、日本でも有名な西太后もかなり重点を置いていた考え方の1つでした。

「化粧は自分の好み。美容は健康増進と切っても切り離せないもの!」

とそれまでの皇帝の好みに合わせた女性に・・・という掟を覆し、
「自分のための美容と健康感」
とをうまくブレンドした女性・・・という側面もあったようです。
各人それぞれの良さを更に引き出すために、身体から発せられる情報を日常生活の中にフィードバックする事で、より楽しく自分の核を開花させていく観点としても活用していけるものと信じております。

経絡をベースに臓腑からの情報を聞き、押し込められた感情や、中和してくれる行動を中立的に感知・翻訳する機会を持てたとしたらいかがでしょうか・・・?

そんな身体との対話をし、より良くなるための積極メンテナンスをし、皆様の核が開花するとしたら・・・
病院に行くのって
「楽しくないですか・・・?」
「悪くないナって思えませんか?」
そんな日が来るのが、私達も楽しみなのです。


■ 入江FTを使用した入江FTシステムによる施術について

ここでは、ごく簡単に流れと利点をご紹介します。
入江先生がご考案されたものをベースにご紹介します。

使用する鍼
鍼(ハリ)と聞くと縫い物の針を間違って指に刺してしまった時のことを思い出される方が多く、“痛み”を連想し、毛嫌いする方も少なくないと思います。
鍼灸治療で使用する鍼と注射針の形状の違いを図で示します。
注射針は“破る形状”
鍼灸の鍼は“分け入る形状”
ですので、基本的に血が出る事はありません。
当院は、5分鍼といって細かく柔らかいとても短い鍼を2〜3mm刺入していく、まるで鍼を置くような手法をメインにしております。
どうしても鍼が怖い方や乳幼児の方には、貼り付けるタイプで刺入しない方法もとっております。
色々なタイプややり方がありますので、お気軽にご相談下さい。

乳幼児や子供たちのアトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患等、口で上手く伝えられない年齢や症状は、入江FTを使い、身体の体表から鍼灸師が読み取る以外に正確な情報をつかむ手段がないと思われます。
また、衣服を大きくはぐ事もなく全身の大まかな状態をつかむ事は可能です。
便宜上、大人は、背部の治療のため、当院専用のガウンに着替えて頂きますが、お子さんは、Tシャツのような軽装で楽のものでOKです。

鍼灸治療院の選び方

■鍼灸治療院の選び方

1. 自らが実践者である人

2. 日常を大切にする人

3. 部分治療だけではないところ

4. 客観的検査などとのバランスをとってくれるところ(鍼灸、自然派盲信タイプは×)

5. 治療プランを立ててくれるところ

■ 患者さんにのぞむこと

「以前の生活ができる状態に戻して下さい!!」 と訴えている方が案外多いのですが、以前までの生活を続けていたからこうなったのだ・・・ということを自覚して頂くと身体の変化もスムーズになります。

自分が何を望むのか??を明確にしておかれると自分にあった治療院がみつかるのでは・・・。

■ 鍼灸治療院の選び方

施術者の年齢と経験は一致しません。歳をとっているから大丈夫・・・と安心するのは早いので、分からないことは質問しましょう!

1. 自らが実践者である人

鍼灸師自身が不健康そうな人はパスしましょう。 これは、医師選びでも同じかもしれませんが、自分も実践していないような指導を受けても身にならない場合が多いようです。つまり、自分で実践していない人には、実践できないような机上の指導をしたり、効果的で効率的な実践方法を指導ができない場合が多いようです。また、お酒好きの医師や鍼灸師に掛かると禁酒の指導が甘くなりがちですし、タバコを吸う医師や鍼灸師は本気で禁煙指導はしないでしょう!

2. 日常を大切にする人

日常生活をおざなりにし、「俺の治療を受けていれば大丈夫!」的な鍼灸院は避けることをお勧めします。やはり、日常生活が基本ですし、養生を大切にする人を選びましょう。 治療が功を奏し、症状が治まったときに、「また悪くなったら来てね・・・」という先生を見受けますが、違和感を覚えます。不快症状や病気をチャンスに、生活習慣を見直すことに繋がるような指導が大切だと考えますので、日常生活を大切にする人はアドバイスもたくさん頂けるでしょう!

3. 部分治療だけではないところ

局所治療といいますが、症状のある部位だけ(例えば、肩こり=肩だけ。腰痛=腰だけ)を診る鍼灸院よりも全体治療を心がけている鍼灸院を選びましょう。 どうしても西洋医学的所見で治療法を選択する鍼灸治療ですと、局所の筋肉や神経だけを考えがちになります。そうしますと、本来の鍼灸治療の良さが発揮できません。 ※同病異治、異病同治の項を参照

また、「不快症状や病気は身体からのメッセージ!」です。不快症状や病気の出ている部位だけ、症状だけにとらわれずに、身体からの“声”(インナーボイス)を聴くようにしたいものです。 つまり、不快症状や病気が出ているのは、なぜ、そこが負担になるのか?を身体を全体的に診ていきたいものです。 「不快症状や病気を身体からのメッセージ!」と捉えて診断、鍼灸治療をすると、病気の繰り返し(再発)や大病につながることを防ぐ可能性が大きくなるでしょう!

4. 客観的検査などとのバランスをとってくれるところ(鍼灸、自然派盲信タイプは×)

鍼灸治療以外は絶対ダメ! 自分の鍼灸院が絶対!

と考える治療院も避けましょう。 やはり、鍼灸医学的所見と西洋医学的な客観的な検査所見をバランスよく診て、患者さんの状況把握をしたいものです。 3-2_image1
意外かもしれませんが、

自然派が絶対的に良くて他は悪! 自分の治療が絶対的に良くて他はダメ!

以上のような考えの人は案外に多いものです。

例えば、アトピー性皮膚炎によく使用される「ステロイド剤」です。

ステロイド剤は絶対ダメ!

ではなくて、

問題があるのは使用方法と“運”まかせの治療方法!

がよくないのです。 ステロイド剤は、症状を抑える薬であって、本当の治療薬ではありません。しかし、よく症状を寛解してくれます。(これが、“くせもの”なんですが・・・) 特にアトピー性皮膚炎のような原因が1つではない、複合的な病気で、根本的な治療法が確立されていない病気(ガン、難病奇病や生活習慣病etc)は、複合的な観点から身体を診なくてはなりません。

しかし、現在では、ステロイド剤を使用し、症状が寛解されると止める!症状が悪化したらまた使用する!というように繰り返して使用し、“運”がよければ次は出ないでしょう・・・的な使用方法は、ステロイド剤に依存する結果になってしまいます。アトピー性皮膚炎の発現や悪化する要素を見つめ直し、生活習慣を工夫する知恵と身体に働きかける治療をすることが賢明ではないでしょうか?   これは、どんな不快症状や病気でも同じではないでしょうか?

5.治療プランを立ててくれるところ!

  治療プランは、個人差が大きくなります。不快症状や病気の種類、病気の深さも人によって様々ですし、その方の身体へのダメージ、生活での負荷等々が違いますので、一概に言えないのですが、一般的な治療プランを示しましょう。

  A:治療期=不快症状や病気の改善   B:経過観察期=不快症状や病気の回復の経過観察   C:未病治療期=より“健康観”をアップ

各々の治療期に要する日数は人によって違いますので、はっきり提示することはできません。C:未病治療期の治療プランを立てるときには、当院では患者さんと話し合って決めるようにします。その方の仕事、家庭や社会的責任によって大きく変わるからです。つまり、その方の“環境”と“健康観”によって変わってしまいます。また、(骨折時や歯科治療の治癒期間のように)治癒の過程や回復がハッキリしない場合も多いので、プランがずれることもあります。最初の治療プランは、“目安”という感じのフレックスな治療プランと理解しましょう!

■ 患者さんに望むこと!

自分が何を望むのか??明確にしましょう! それによって、鍼灸院選びは大きく変わります 例えば、最近流行の癒し系サロンのなどは、「気持ちよくなりたいだけ・・・」の方には、よいかもしれません。 また、「とにかく痛みだけは止めて欲しい・・・」という場合もあると思いますが、 痛みを止めるだけでよいのか? 痛みを早く止めるのは当然、それ以上の治療を求めるのか? によって治療方法の選び方は違いがでます。 あなたは、どんな成果、結果を求めて鍼灸院に来院しますか?

■ 番外編

番外編として、現在、医師の国家資格保有者がメインに診察する病院や診療所等々以外にも多種多数の治療院や施術所、サロンがあります。まず治療院、施術所等々の分類を知りましょう。

鍼灸院、鍼灸治療院
鍼師、灸師の国家資格を保有したスペシャリストが治療します。この「はり師・きゅう師」の免許は、文部大臣あるいは厚生大臣の指定する学校(養成機関)で所定の課程を修め、厚生大臣が実施する国家試験の合格者に与えられます。この資格試験は、1993年(平成5年)より国家試験となりました。
按摩マッサージ指圧院
按摩マッサージ指圧師の国家資格を保有した人が施術します。この「按摩マッサージ指圧師」の免許は、文部大臣あるいは厚生大臣の指定する学校(養成機関)で所定の課程を修め、厚生大臣が実施する国家試験の合格者に与えられます。
接骨院、柔道整復院
柔道整復師の国家免許を保有した人が行います。この「柔道整復師」の免許は、文部大臣あるいは厚生大臣の指定する学校(養成機関)で所定の課程を修め、厚生大臣が実施する国家試験の合格者に与えられます。法律によって、柔道整復師の扱う内容は、骨折、脱臼、捻挫および、筋腱等の軟部損傷等となっています。但し、骨折や脱臼、捻挫の鑑別診断に不可欠のレントゲン検査等々はできませんので、レントゲン検査無しの処置になります。


以上が、国家資格者による治療院です。養成機関で西洋医学の基礎的な勉強(解剖学、生理学、病理学、衛生学等々)、そして、各々のスペシャリストとしての専門勉強をし、国家試験に合格した者だけが、開業できる治療院ですので、最低限、この国家資格保有者にかかりましょう!

「え!カイロプラクティックや整体院は?」 という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう? カイロプラクティックや整体院は、日本においては、無資格者による施術になります。 「エステは?」 そうです。エステティックサロン等々の無資格で開業可能です。

もちろん、民間養成機関の民間資格を保有している方もいらっしゃるでしょうが、国としての規制や規則はありませんので、お気をつけてください。

さて、国家資格保有者の鍼師、灸師の国家資格を保有する治療院を選別しましたら、次に鍼灸治療方法の区分けをしてみましょう。

鍼灸治療には、流派といいますか、手技がたくさん存在します。 大まかに分けると3つになると思います。

1. 整形外科的診断のもと鍼灸治療を施す

筋肉や神経の整形外科的診断をもとに治療します。主に筋骨格系の不快症状や病気にアプローチします。治療方法として代表的なものとしては、「パルス療法」があります。それは、不快症状の出ている筋肉に鍼を刺入し、電気を通電する方法です。整形外科的な物理療法に鍼や灸を使用した・・・という感じでしょうか?

2. ツボ療法

いわゆる肩こりには、ここのツボ!生理痛には、ここ・・・といった具合です。よく雑誌やテレビで紹介されているものです。確かに、「特効穴」というのがあります。昔から言われている「よく効くツボ」のことです。しかし、この特効穴は「病名=ツボ」「不快症状=ツボ」となり、当たるも八卦当たらぬも八卦となりかねません。同病異治、胃病同治の項を参照下さい。

3、古典的鍼灸

  古典鍼灸医書をバイブルとして、鍼灸医学的診断のもと、鍼灸治療を施します。一言で鍼灸医学的診断と言いましてもたくさんの流派があります。

以上、おおまかに区別をしてみましたが、きれいに区別できるというよりは、混合型で治療されている治療院が多いのではないでしょうか?

その中で、「3.古典的鍼灸を一番メインにしている」鍼灸院がお勧め。つまり、診断のよりどころを鍼灸治療独特の考え方、理論に基づいているという治療院がお勧めです。古典的鍼灸に凝り固まるのではなく、古典的鍼灸的診断と西洋医学的な視点とのバランスがよいところがベストチョイスではないでしょうか?

鍼灸治療が発揮する効果

具体的な事例で、今まで私達が診てきたケースの中で、どんな事に対して効果を発揮してきたのかをご紹介する前に、基本的な事を少し整理してみようと思います。

※ 西洋医学の身体観の基本は、17世紀に遡ります。今から300から400年前、時代は「産業革命の時代」です。 医学も時代の文化背景に影響されますので、ラ・メトリが唱えた「人間機械論」の視点で、人間のメカニズムを機械的に説明しようと試みたわけです。現代の最先端医療でもある人工臓器や臓器移植が究極の機械論的発想の治療方法と言えるかもしれません。 ※ 西洋医学は、身体を観るときに、臓器を小さく小さく観ていって、身体を理解しようと試みています。今では、私達の設計図である遺伝子まで解析しています。 人間を1本の木に例えると、「森全体を見る・・・というよりも、木の枝、葉、または葉脈」というふうに、より細部を観ていきます。 ※ 不快な症状や病気は、機械の故障のように考えていく他に、細かく観る中で見つけた細菌やウイルスのような外敵を見つけて抹殺すると言う考え方に波及します。

まとめ

西洋医学は“見えるもの”に対して「同病」の特徴をまとめ、体系化した医療と言えそうです。“見えるもの”を対象にする西洋医学は、体系化した「病名」に対して、基本的に同じ治療をするという「同病同治」の治療方法が選別されるマニュアルを作っています。ですから、西洋医学にとって。「病名診断」は、とても重要なのです。

※ 対して、鍼灸医学の身体観は、3000から4000年前に遡ります。体系化され古典として残されているのが、漢の時代です。時代の文化背景の影響として、「陰陽五行説」という当時の文化人が物事の質や起こりを体系化した独特のシステムがあり、医学もその言語に応じて体系化されていきました。 鍼灸医学の身体観は、“目に見えない”が存在している、ある種の潜在的な知覚伝達ネットワークのようなルート(経絡)を相対的に整えていくという身体観がベースになっています。 さらに、それに加えて局所的にもアプローチするという方法をとります。まずは不快な症状や器質的変化(病気)に対して、「森全体から見た1本の気や枝葉のバランス」を見ていきます。それが、例えば、臨床上、どう反映されているか・・・という点では、 「痛い所が悪い所とは限らない・・・」という概念が発達し、痛い所にノータッチでもその局所を改善させていく事もよく起きるのです。 ですから、細菌やウイルスなど、元々、その辺にいる常在菌を抹殺する・・・というより 「いてもイイけど、悪さをしないでね」 とうバランスを取れる状態へ様々な手法で身体のバランスを整えていくのです。

まとめ

   鍼灸医学は、“見えないが実在するルート(経絡)”を使い、身体の中にある潜在的なシステムが健全に働くよう働きかけるので、西洋医学的診断名では、治療方法があまり左右されません。 ですから、西洋医学的に同じ病気の方に、違うツボやルートを使い鍼灸治療をする「同病異治」。違う病気の方に同じ鍼灸治療をする「胃病同治」が鍼灸医学の特徴の1つとなるのです。

総まとめ

西洋医学も鍼灸医学も、どちらも異なった文化背景の中で培われ、体系化されましたが、残念な事に、中医学、鍼灸医学は、一時、完全に分断、断絶された歴史があります。口伝で伝えられなくはいけない所が、全て闇の中へ葬られた時代背景があるのです。しかし、昔の文化人、医家の方々が体系化してきた観察眼は、時代を経て、現代に大きな影響を及ぼしつつあります。

前項までで、便宜上、「予防医学」と「発症後の治療」とを分けてきましたが、鍼灸医学は、生命活動が行われている限り、個々人のその時に応じた対応が、即、可能になります。 古典では、「未病ヲ治スヲ上工ト為ス」と言われており、「病」という携帯になりきる前に、経絡の異常を皮膚上(体表上)から感知し、手を打つ『未病治』という概念があります。 本来は、予防医学とか、病名とか、年齢性別に左右されることなく、その時の患者さんのニーズを受けてそれなりの対処が可能になる点も面白味の1つ!!と覚えておいて頂きたい所です。

では、実際の事例で具体例を解説していきます。よく来院される動機や症例として次に5つのカテゴリーを例にまとめてみます。

1. メンテナンス(年齢関係なし)実動者が多い。

2. 交通事故後の治療とメンテナンス

3. アトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患

4. 疼痛管理

5. WHO(世界保健機構)の鍼灸適応疾患

1. メンテナンス

時々「鍼ってクセになるのよねぇ・・・」という方がいらっしゃるようです。常習性があるタバコやアルコール、麻薬とは違い、悪癖になることはありません。 40歳代が平均寿命だった昔と違い、平均寿命が全体として高くなっているのですから、スポーツ選手でなくても、「日常をより良い状態で動きたい、過ごしたい」と思う方は「メンテナンス」として、コツコツと週1回、月2回などと決めて来院さています。 年齢、性別は関係なく、妊娠中の体調管理、産後の肥立ちを助ける、お子さんの受験対策、OLさん、サラリーマンの方、役職についておられる方、家の中を切り盛りするシニア世代の方々・・・と個人の意識レベルの高い方が多いように思います。劇的な体験・・・という訳にはいきませんが、イザ何かトラブルがあった時ににもしっかり支えられる身体の基盤を作っているので、身体の動きに柔軟性が感じられます。誰でも、日々体調の変化の波がありますが、“0”ベースより常に上で波打つよう工夫している考え方といます。
(図を挿入)

2. 交通事故後の治療とメンテナンス

日ごろ、身体に気を使い、メンテナンスケアーをしていても、「自分は止まっていただけなのに、追突された・・・」という時もあります。 むち打ち症の後遺症に長年悩まされている方も案外多いようです。日ごろからメンテナンスで来院されている患者さん達は事故後、レントゲン検査をしたら、すぐ治療のために来院されています。仕事で忙しい方、3世代同居で切り盛りしている方、学生さんも含めて、皆実動者ですから、2週間、1ヶ月、3ヶ月・・・と入院していられない!!したくない!!という考えです。 西洋医学は、傷んだ首をレントゲンで見て、その部位に牽引や湿布などを施していきます。 が、実際は首だけでなく、身体のあちこちに衝撃が加えられ、歪みは目に見えない“潜在的な情報システム”にまで影響を及ぼしています。 免疫力がしっかりし、血液像もキレイで、体力があるうちは、少し休んでいると、何となく良くなったような気になりますが、長雨などの気候の変化、徐々に積もった疲れやストレスの未消化がたまった時に古傷としてシクシクと痛み出すこともあります。 「鍼灸治療は、効果の出方がゆっくりで、慢性病に・・・」と思われているようですが、それは、真っ赤なウソです。急性には、急性の効果を発揮し、通常の通院の約3分の1の時間で、回復していくことが可能です。治療期間中も無理がない程度に仕事を続けながら、治療していくことが可能ですから、自費診療に関わらず患者さんたちは、なぜか喜んで毎回通院しています。 なぜか・・・?? 最近の民間の保険では、事故後の治療に鍼灸治療を奨励するケースが多くなりました。当院では、民間保険会社と患者さんとのやり取りの中で、過去100%治療費の支払いを受け、トラブルなく治療を終えることをしてきております。(交通事故の治療費に関しては、加害者への代行請求、つまり保険会社と当院で直接治療費のやり取り、清算を行っております。) 時間、コスト、仕事の継続、長期スパンでみた身体のケア。このバランスをみてその成果が認められている1つのケースと言えるのではないでしょうか?

3. アトピー性皮膚炎

前項で述べましたが、「隠れアレルギー」の内攻型と違い、外見から見てすぐに分かるアレルギーとされています。現代では「学校病」に特定される等、大変多くなっている病気です。 今から30数年前から身内にアトピー性皮膚炎を持った子がいて、対処法で皮膚科から処方される“ステロイド剤”の使われ方には、疑問を持っていました。処方するのは良いんですが、”やめさせ方“にまで、責任を持つドクターがヒジョ〜ニ少ないのです。マスコミや宣伝、インターネットでも、色々な情報が流れていますので、心配で熱心な親御さんやご本人は色々なものを取り入れて、「もうどうにもならない・・・」となって来院されます。知り合いから紹介されて・・・という方が多いのですが、まず来院してやる最初の事は「整理」です。頭に色々な細かな知識を入れて、頭で理解して実践していることや取り入れているものの中にも、身体からの拒否の信号が発信されている事を感覚が麻痺してわからなくなってしまうのです。 特に1番やっかいな色物は「権威ある方から言われたことや処方された漢方薬など」です。 当院は、「身体の拒否権」を1番に尊重し、世間でどんなに身体に良い!!と言われている物も、その人の身体が拒否している限り、「入れないこと」を整理してあげるのです。 むち打ち症、ぎっくり腰の急性疾患の治療と違い“薄皮をはぐ”ような根気が患者さんと医療者側共に必要です。 長年、その患者さんやご両親を取り巻く環境の中で表面化したことですから・・・。 全身血まみれで来院し、夜もほとんど寝られないようなケースでは、鍼灸治療の他に、ドクターの処方するステロイド等々のいくつかの補助を組合せながら、少なくても3年スパンでこの治療を計画していっています。 最初の10回の治療の中で、生活や食事面、子供の場合サポートするメインの方の考えやご両親の価値観を共有し、実際改善する感触を得て頂けるようにしております。 が、あまりに指導の内容に反発があったり、観察不足や価値観が異なる場合には、お断りするケースもないわけではありません。今までの患者さんの中では、大体において守っていただいた方は、日常生活は普通に送れるようになっています。 皮膚が裂けて、関節が伸ばせない状態からも抜け出して、中には普通の方よりもキレイな肌になって、レベルアップできた方もおられます。 アトピー性皮膚炎と戦おうというより、まずは共存しながら悪さをしない状態を感覚で身に付ける!!という「一病息災」を目指していきます。

4. 疼痛管理

“痛み”をきっかけに来院する方はとても多くいらっしゃいます。様々な鍼灸治療を施す側にも“痛み”をどう捉えるか?は、千差万別で、西洋医学的には神経ブロックに代表される“痛み”を感受する神経そのものや炎症反応を見つけ、抑える薬剤を使い、過剰な反応を取り様子をみる等の短絡的な処置を取ることがほとんどだと思います。 痛みと言っても、なかなか奥深いものであり、同時に人が最も嫌いな感覚かもしれません。 強烈な痛みや長く続く痛みは、体力も気力も消耗させてしまうからです。 時間軸から見ると大まか2つに分けられます。

・ 急性痛

・ 慢性痛

原因として鍼灸医学では、

・ 外因

・ 内因

・ 不内外因

があるとされてきました。

外因の1つに外気などが“邪”として働いた場合があります。 例えば、「湿気が多かったり風に当たり過ぎて神経痛やマヒになることは良く知られています。」

痛みの内容的なものとして、外傷性のもの。内臓反射のような内部からのもの。血行不良や神経痛。かゆみと痛みの中間のようなものがあります。歯科治療や手術後の痛み、炎症などなど多種多様です。

これらを鍼灸医学の臨床の現場から診る時は、“深さ”を同時に診ていきます。一般の方には分かり難いかもしれませんが、 痛みが激しい(強い)=病が重い(重病) という訳ではない場合があります。 表層部の問題だけでしたら、どんなにひどそうに見えても、その場で瞬時に取れるものもあります。その時、道具として使うものは、別に鍼に限定せずとも「フォークとライター」で過去に何回も応急処置で対応した経験があります。

ぎっくり腰で、全く動けなくなってしまった人や、膝がロックして動けなくなった出場者、本番間近に足の内側がツレてしまったバレリーナの楽屋など・・・多数あります。

これも、1つの例ですが、古典の中から掘り起こした成功した手法と思われます。 ただし、表層の軽い痛みの背景には、内臓の疲れなど、外因、内因が隠されていますから、これをキッカケに養生する過ごし方をお勧めしていきます。

対比して、病が“深く”、そう簡単にはいかないケースもあります。ガンや手術後の疼痛、痛み止めの薬を常用しながら、散々日常で使い切ってしまった身体の終末の痛みのケアがあります。

※ 神経痛などの神経の走行に沿った痛み。特に「痛みはないが軽くシビレが続く・・」などは、当人も簡単に考えがちですが、そうはいかない痛みに分類されます。

※ 特に体力、気力で押し切れる40歳ぐらいまでと違い、その後に出た症状は、痛み止めなどでごまかしてしまうと、その後の人生の時間に悪循環のサイクルが出来上がってしまいます。

安静に傷が癒えるのを待てば良いものと、先に交通事故の治療やメンテナンスでも書きましたように、積極的メンテナンスで養生しながら、動きながら傷が癒えるのを待たないと復帰が遅れ、難しくなるものがあるのです。

末期がん等の終末治療は、本人への告知とは別に、本人とご家族が望む場合には、最後までケアを続けることがあります。一口に言う疼痛管理とは別に、潜在的な知覚伝達システムが整う気持ち良さが死への準備を軽くするのでしょうか・・・。最後の最後の死に際まで人の生命活動とそれを支えるご家族の営みは尊いものだと痛感させられます。

5.WHO(世界保健機構)の鍼灸適応疾患

ここでは、WHO(世界保健機構)の掲げる鍼灸治療の適応症を紹介いたします。 しかし、先にも述べたように、病名診断により治療は行いませんので、あくまでも目安と思いましょう。 WHO(世界保健機構)では、次に掲げる疾患に鍼灸治療が適応であることを認めています。

系統分類
適応疾患の例
神経系
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー等
運動器系
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)等
循環器系
関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)等
呼吸器系
気管支炎・喘息・風邪および予防等
消化器系
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾等
代謝内分秘系
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血等
生殖・泌尿器系
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎等
婦人科系
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊等
耳鼻咽喉科系
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・蓄膿症・咽喉頭炎・扁桃腺炎等
眼科系
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい等
小児科系
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善等

鍼灸治療の歩みと実績

古典
鍼灸の発生起源は詳しくは分かっていませんが、紀元前後の中国で発祥したとされています。
ここでは、3大古典医学書を紹介します。

■ 黄帝内経

まず、始めに、古典鍼灸医学書として代表的な「黄帝内経」があります。
「黄帝内経」は、紀元前1世紀頃の後漢時代に集大成されたと言われています。黄帝とは、古代中国の架空の黄帝の名前です。伝説には、生まれつき神のように霊妙なものを持ち、幼児からものを言うことができ、7歳頃には身体の発達もよく才智が敏速であった・・・とされています。
成長し、木火土金水の五行説を治めます。天地の法、陰陽五行の運行、人の死生についての儀礼・存亡・安危の変化に従いました。春夏秋冬の時にしたがって、百穀草木を蒔き植えて植物を確保したとあります。皇帝が著したものとしてこの「黄帝内経」がありますが、仮託であり、著者成立時期不明です。

「黄帝内経」は、「素門」と「霊枢」の2部からなり、古代中国の哲学であった「陰陽五行説」を基本理論としています。
「素門」はおもに人間の生理、養生、衛生などを環境(季節、気候など)との関係で書かれており、現代医学的に表現すれば、解剖・生理・病理・衛生の基礎医学と言えます。
「霊枢」は鍼灸について書かれています。

「素門」の中にある医学の歴史が書かれていますので、引用してみます。
「東方地区は、気候も温和であり、海岸地帯なので魚類を食し塩を摂ることが多い。人々の生活や労働の環境は水と縁が深い。魚類を過食するために、内熱を産生することが多く、塩味のものを摂りすぎるので用意に血液を損傷する。ゆえに、この地区の人は顔色が黒く、皮膚が荒れており、できものができやすい。治療法はメスを用い膿んだ血を出すことである。このようにメスを用いる治療方法は東方で発達して広まったのである。」

「未開の北方は、遊牧生活のため乳製品の摂取が多く、腹部が張るなどの疾患が多い。ゆえに灸治療が発達し伝来した。」

「常夏の南方は、湿熱が多い環境であるため、筋肉がつったり、肢体が麻痺したりすることが多く、鍼治療が発達し伝来した。」

「平坦な地、湿潤な気候の中央部は、物産も豊富で、安逸な生活を営み、身体を動かすことが少ない。ゆえに血行運行が滞り、四肢が動かなくなったり、冷えたり、ほてったりする病にかかりやすい。ゆえに呼吸を調整する気候や按摩が発達した。」

とあります。それぞれの土地の気候風土にあった治療方法が生み出され、「黄帝内経」はそれらを集大成したものです。また校訂に校訂を重ねて現代に伝わっているようです。

もう一度繰り返しになりますが、黄帝内経(素門・霊枢)は、鍼灸医学の基本概念である「陰陽・虚実・氣血・五行」などを体系化したものです。この基本概念をもとに進化発展しているのが鍼灸医学です。

■ 神農本草経

次に、「神農本草経」があります。
神農は、古代中国の伝説の人と言われています。姿は人身牛首で、農耕と医薬の祖とされています。
神農は、農具を作り人々に田畑を耕すことを教えたと言われています。また、神農は、百草(あらゆる草木)を食べて、その特性を判断分類し、初めて医薬を作りました。その時に、1日に70種の毒に遭ったという伝説が残されています。
「神農本草経」によると薬物には、365種類あり、動物薬67種、鉱物薬46種、植物薬252種があります。
また、その薬性によって、上薬・中薬・下薬と分けました。
上薬は、多量に長期に服しても無毒で不老延年を目指し、中薬は無毒と有毒があって、考慮して使用し、病をとどめ養生に効きます。そして、下薬は多毒で、治療に応用します。
※上工、中工、下工の項も参考

■ 傷寒雑病論

そして「傷寒雑病論」があります。漢方薬処方のバイブル。「傷寒論」と「金匱要略」から成っています。「傷寒論」は急性熱性病に関しての病態と診断をまとめた書です。「金匱要略」は慢性病の治療法をまとめた書です。
2世紀中頃から3世紀始めの人、張仲景が著したと言われています。仲景は、医術を南陽郡(現在の中国河南省)の張伯祖に学び、伝授されました。治療が上手でとくに経方に精通していました。
当時は、疫病が流行し、多くの人が死んでいました。仲景の宗族は200余人いましたが、10年の間に3分の2が死んでしまいました。その7割が傷寒(急性熱性疾患)でした。そこで、「素門」等々の古典鍼灸医学書を選用して「傷寒雑病論」16巻を作成しました。そのうちの「傷寒論」10巻を除いた残りの雑病部6巻を簡略したものが「金匱要略」だと言われています。
「傷寒論」では傷寒は、太陽→少陽→陽明→太陰→小陰→厥陰と進み、その病期における病状とそれに応じた薬物療法が記され、診断は脈診が重視されています。
※病位=病気の深さの項を参照

以上が3大古典医学書と言われているものですが、もう1つ私達の鍼灸医学の大きな影響を与えているものがあります。

■ 難経

それは、「難経」です。
扁鵲が著したと言われています。年代は紀元前500年頃、春秋戦国時代です。伝説では、扁鵲が若いときに、ある隠者(神人と称されている)、長桑君(ちょうそうくん)と出会い交際すること10余年。長桑君は扁鵲を呼んで誰にも口外しないという条件で、禁方(医薬についての秘密の方法)を伝授しました。※一子相伝や口伝だったことが伺われます。古典鍼灸医学書から学ぶときの注意点の項参照

古典には、伝授したエピソードを語ってあります。
長桑君がある薬を扁鵲に渡し、
「上池の水(まだ地に落ちない、例えば露や竹林の上の水)で飲みなさい。30日たつと物を知ることができる。」

と言い、その禁方の書を全部扁鵲に与えました。そして長桑君は姿を消します。扁鵲はその通り約束を守ります。そして30日後には、壁の向こう側の人をうかがい見ることができるようになり、同様に病人を視ると五臓(肝・心・脾・肺・腎)が見え、病の箇所が分かるようになったと伝えられています。この五臓の病をうかがい知る方法として脈を診る、脈診を伝えています。
※六部定位の項参照

その他にもたくさんの古典が残されていますし、編纂を繰り返し現代に残っていると思われています。

私たちは、その古典を紐解きながら現代の鍼灸治療の体系を組みなおしているのです。

古典鍼灸医学書はシステム化され、文献として集大成されています。

■ 古典鍼灸医学書から学ぶときの注意点

しかし、古典鍼灸医学書から私達が学ぶときに、暗号を解読するという姿勢が必要です。
その理由として、
(1) 中国古代の言語で書かれている。
(2) 技術や思想等々は、正確に記述することが非常に困難。
(3) 当時の医家の階級や社会性から、無意識に、あるいは故意に、暗号的表現をする可能性がある。

以上のことを考慮して私たちは、古典医学書から鍼灸医学の叡智を学ばなければなりません。

■ 日本の鍼灸

日本では、遣隋使や遣唐使の伝来とともに伝わったと言われています。
現代に伝わる歴史は15世紀末、明留学をした田代三喜に始まります。田代三喜から曲直瀬道山が李朱医学を学び、「後世派」が始まりました。
江戸時代に入り、陰陽五行説に基づく後世派の医学を観念的であると批判して、実証的な医学として「傷寒雑病論」をバイブルとした「古方派」が誕生します。
古方派は江戸中期に、臨床至上主義の吉益東洞と人体解剖を重視した山脇東洋の2派に分裂。吉益東洞は「万病一毒説」を唱え、「毒によって毒を責める」という方針で、副作用や体力の衰弱を無視し、生死は天にまかせ、医の感知するところではないという方針でした。一方、山脇東洋は、オランダ医学への接近をはかり、杉田玄白らによる「解体新書」の訳出をしました。鍼灸治療と西洋医学の出会いです。そして、「後世派」と「古方派」の中間をとった「折衷派」ができました。
この構図は、今でもあまり変わりないかもしれませんので、現代の鍼灸事情の項目でも使用しますので、ちょっと頭の片隅に入れておいて下さい。

明治維新後の明治28年に開業試験科目は西洋医学に限るという法案が可決され、鍼灸医学は冬の時代に入ります。

昭和に入ってから占領軍総司令部(GHQ)の政策案のなかに鍼灸禁止令がありました。これを知った京都大学生理学教室の石川日出鶴丸教授、笹川久吾教授らはGHQ関係者に接触し、鍼灸は生理学からみて学問的に根拠ある医療であることを説明し、実際に鍼治療を関係者に体験させ、鍼灸禁止令を撤回させました。

昭和58年に、鍼灸を専門に研究する4年制大学である明治鍼灸大学が開学し、学際的な研究が行われています。
昭和63年「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」の改正により、知事免許であった資格が厚生労働大臣認可の国家資格となり現在に至ります。

これから21世紀に向けて、この古くて新しい鍼灸医学の研究が求められています。

■ 世界の鍼灸

アメリカでは1,000から1,500万人が、痛みの緩和から麻薬中毒からの脱却、あげくはAIDS治療にいたるまで鍼治療を用いています。

欧米で大きく鍼灸医学が取り上げられたのは、1972年2月のアメリカ、ニクソン大統領の中国訪問のときです。『鍼麻酔』が大きくマスコミに取り上げられました。
鍼麻酔は、1958年中国での鍼麻酔による手術成功例の報告に始まります。つまり、外科手術の際の麻酔代わりとして鍼を使用しました。方法はたくさんありますが、一般的には鍼を刺入し(外科手術場所により、刺入部位は違う)、電気を流します。
その後、1970年代には,鍼麻酔の本態が、生体内モルヒネ様物質に起因するものであることが示唆されています。
しかし、メカニズムの解明には至っていません。
西洋医学的に鍼灸医学の効果機序を解明説明しようとする新しい流れの始まりです。現代版「折衷派」というところでしょうか?この現代版「折衷派」の流れとして、鍼の通電治療があります。西洋医学的(整形外科的)な診断の元、筋肉に鍼を刺入し通電するという方法です。パルス療法などと呼ばれています。
しかし、これは、西洋医学的な判断の上に、鍼という物理刺激を使用している「物理療法」の一種のような趣です。

鍼灸医学のメカニズムを説明する学説は、この生体内モルヒネ様物質に起因するものの他にも1965年にメルザック・ウオールらの学説で「ゲートコントロール説」というのがあります。
「ゲートコントロール説」は、体表や内臓から来る雑然とした刺激が脊髄後角の共通伝達細胞によって整理され、その中のあるものが中枢に信号を送り、感覚として感知される。しかし、同じ場所に信号が集まるときにも、太い繊維と細い繊維とが同時に入り、その一方に信号の伝達を妨げるような刺激を与えると疼痛を抑制することができる。と説明しています。

また、神経学的理論があります。これは、神経系統は鎮痛作用を生み出す物質的基盤と考える説です。
鍼治療の効果として最初にあげられるのが、痛みのコントロールです。鍼治療のツボには、周辺部より多くの神経末端が集まっていることは、研究によって明らかとなっています。特定の部分に鍼を刺すことで神経系に影響を与え、体内でエンドルフィンやエンケファリンのように鎮静作用を持つ化学物質が生産されるのを促進し、セロトニンなどの脳内ホルモンを生成する、とする研究もいくつもあります。また、鍼は痛みの刺激が神経中枢に伝達されるのを阻害するのではないかと示唆する理論もあります。こうした化学刺激や神経伝達阻害の理論は経験論的に試行可能です。これらは鍼の効果を、人体の解剖学的、神経科学的構造に関する西洋化学の見地から述べようとしたものです。

1996年3月、連邦食品医薬品局(FDA)は鍼治療に用いる鍼を、訓練を受けたプロフェッショナルが用いる汎用医療器具に指定しました。それまでは、鍼治療の鍼は、安全性と有効性が不明確なため、公的に認められた研究プロジェクトでのみ用いられる器具とされていました。しかし、1996年の新しい取り決めによって、鍼治療と鍼を使った研究がもっと行なわれることになるでしょう。また、保険会社はさまざまな疾患に対して鍼治療という医療行為が行なわれても、保険料の支払が可能になってきています。国立衛生研究所 代替療法局 (メリーランド州ベセスダ)のウェイン・B・ジョナス局長は、
『鍼治療用針の分類変更は “非常に賢明かつ論理的決定”である』
と述べています。代替療法局は鍼治療の効果に関する新規の研究に非常に熱心で、これからが鍼治療の研究が充実されていくでしょう。

そんな世界的に注目を浴び始めている古くて新しい鍼灸医学ですが、西洋医学的背景で鍼灸医学の発生機序の研究も始まったばかりです。更に鍼灸による効果で西洋医学的に証明されているものを以下に紹介します。

1、新陳代謝が活発になる(組織の活性化)

2、血行が盛んになる(血管の拡張と血管内腔の浄化)

3、痛みが和らぐ(脳内モルヒネの分泌)

4、免疫力が高まる(全身的には白血球・リンパ球の増加と副腎皮質ホルモンの分泌などが挙げられ、局所的には刺鍼部の免疫応答物質の集合が証明されている)

5、抗ヒスタミン作用(風邪や喘息の時に気管の収縮を抑える)

6、α(アルファ)波の誘発(瞑想中や坐禅中にあらわれる心地よい脳波の状態を作り出す)

7、凝って硬くなった筋肉などをほぐす(血行促進効果とは違った観点で、刺した鍼を抜くときに既に凝りが和らいでいるのは物理的な刺激によるものと考えられます)

この鍼灸医学の効果を西洋医学で解明、説明しようとする試みは始まったばかりです。しかし、根本的な哲学というか、背景になる文化が違う2つの医学、西洋医学と鍼灸医学を同じ土壌、つまり、西洋医学的視野で効果を判定しようとすることに矛盾や無理があるように感じてなりません。西洋医学が身体のことを解明できている割合は、せいぜい20%くらいではないでしょうか?解明されていないことの方が多いのが現実です。そんな中で鍼灸医学の効果を判定するには、大規模な統計的手法、つまり、2重盲比較試験を行うしかないでしょう。

その流れがEBM=Evidence Based Medicine党考え方です。EBMとは根拠に基づいた医療ということです。EBMについてWikipediaから引用します。


EBM:根拠に基づいた医療

根拠に基づいた医療あるいはエビデンスに基づく医療(EBM: Evidence-based Medicine)とは、医療に科学的手法を取り入れようとする運動のひとつである。医療行為における治療法の選択などにあたっては、理論や経験や権威者の判断ではなく、確固とした疫学的証拠に基づき、科学的に最良の判断をすべきであるという考え方を最大の特徴とする。中国語では、循証医学、実証医学、証拠医学などと訳されている。
いわば、医療を経験や勘による職人の世界から、検証可能な科学の世界へ移行させようという試みともいえよう。

概念

すべての医療行為は医学的判断に基づいて行われる。従来、この判断は多くの部分を医療者の経験や権威者の提言、あるいは生理学的原則・知識に基づいた判断に従って下されており、治療者や国によって治療法が違うのも当然である、といった状況が長く続いてきた。

権威がものをいう例としては「この治療法はこの病院で100例以上の実績があって良好な成績を収めた」、「有名人の誰それがこのダイエット法で10kg痩せた」といった判断がある。また、生理学的判断の例としては、「緑茶は実験室にて抗菌作用や抗酸化作用が示されたため健康に良い」「カルシウムを多く含む食品を多く食べることで骨が丈夫になり骨折のリスクが減らせる」といったものがある。この程度の「理由付け」による価値判断は、マスコミや一般向けウェブサイトに溢れている。また従来、医療従事者にとっての価値判断もこのようなものでしかなかった。

しかし1990年代より、治療法の選択などについては、正当性は厳格にコントロールされた実験結果で示すべきであるという議論が高まってきた。米国で始まり世界に広がったこの動きはEBM(Evidence-based Medicine)と呼ばれ、日本では根拠に基づいた医療と訳される。

このEBMは、通常行われている診療行為自体を、批判的な立場に立って見直すものである。最も大きな特徴としては、権威や個人の経験によらないのみならず、生化学的、あるいは生理学的な研究によって得られた知識や説明すらも重視せず、無作為的な大規模実験の結果を、「根拠」として最重視することにある。

すなわち、EBMに言う最も有効な「根拠」とは、実際の臨床試験による最終成績の改善、という証拠のことである。何らかの結果を説明するための単なる「理由づけ」や、実験室での結果・単なる症例報告、といった程度のものは、EBMにおける「根拠」としては、はるかに低い位置にランクされる。臨床実験は、適切に症例を集め、適切にデザインをし、適切に運用したものであることが求められ、通常は無作為二重盲検法が、信頼性、客観性のある手法として求められる。医療従事者の間では、敢えて誤解を招きやすい「根拠」の語は使わず、エビデンスと外来語の表記のままに言うことが多い。

無作為二重盲検法

信頼性のある「エビデンス」として有効性が広く認められる臨床試験を行うためには、通常は無作為割り付け比較試験(むさくいわりつけひかくしけん、randomized controlled trial)が取られる。これは試験対象の薬と対照となる介入の間で比較対照実験を行うときに使われる手法である。
「無作為」とは対象群を、治療群と非治療群等のグループに全くランダムに割り振ることである。これは「ダブルブラインド試験」とは意味が異なっており,「ダブルブラインド(二重盲検化)」とは、患者自身も処方する側(医師)も、対照薬を使っているのか本物の薬を使っているのか知らない状態で試験を行うことである。これによって、医師側の「この人は対照薬だから症状が改善しないはずだ」といった思いこみや、患者側の「この薬は本物のはずだから症状が良くなるはずだ」といった思いこみ(プラセボ効果)によるバイアス(偏り)を排除し、客観的な研究結果を出すことが出来る。

もちろん、あらゆる治療法について二重盲検法が可能なわけではない。手術の2つの術式でどちらが有効かを決める際には、無作為化は可能であっても二重盲検法をとることは事実上不可能である。



「根拠に基づいた医療」の成果を端的に示すエピソードのひとつに、心筋梗塞後の抗不整脈薬の使用についてのCAST studyがある。心筋梗塞は急性期が過ぎてから合併する不整脈が時として致死的となるため、抗不整脈薬が有効であるという理論、予測が従来からあり、抗不整脈薬が予防的に投与されていた。どのグループの薬剤がもっとも効果的かを調べるため、無作為二重盲検法による臨床実験が行われた。しかし中間報告で最も死亡率の低いのは薬剤非投与群だったことが判明。これ以上投与を続けることは危険として、試験の一部が打ちきりとなったものである。

展望

「根拠に基づいた医療」に則った考え方は徐々に浸透し、有効なエビデンスを集積した論文集や教科書が出版されるようになった。当初はエビデンスのある治療法はごく少数しかなかったが、現在では3割を超えたという報告もあり、医療機関における治療方法の差も縮まってきている。

しかし、あらゆる治療法、あるいはあらゆる治療法の組み合わせについて臨床試験を行うことは不可能であるため、現在の最良のエビデンスを用いつつも、目の前の患者に対しどのように妥当な判断を下していくかについては、医療従事者の手腕や経験・知識が問われる状況であることに違いはない。医療は実業であり、医学は実学である。根拠に基づこうと基づくまいと、患者を治す医療が良い医療である。

EBMとは単に大規模臨床試験において結果の良かったほうの選択肢を選ぶことではなく、エビデンスに対して批判的吟味を加えた上で、目の前に患者にどう適応するか熟考する所まで含めて、初めてEBMとなる。

また、最近ではリハビリテーション領域において新しいEBM(SCEBR)が構築されてはじめている。

以上が引用ですが、鍼灸医学のメカニズム解明も大切ですが、まずは、大規模なEBMをとる研究が求められています。

健康志向者への治療方法について

「死ぬまで活きる!」
よく患者さんに「死ぬまで活きましょうね!」と言って笑われます。
人間は動物ですから、動くようにできています。そして、他の動物にはない、思考を創造し、イメージを具現化する力を持っていますから、よりよくなるために思考や気持ちを動かしていきましょう。
そんなメッセージを汲んで、今の時代は幸か不幸か
「病気になってから治すのではなく、身も心もより健康になるために、投資する時代」
になってきました。

その中で、具体的に何を目安にしたら効率よくバランスが取れるのか?
私達が4世代の患者さんを通して学ばせて頂いた経験も踏まえてご提案させて頂きます。

個々人の体型や年齢、生活スタイルに合わせたオーダーメイドのメンテナンスケアの計画が必要ですが、まず全体としてベースにおいた方がいいポイントを4項目挙げます。

1. 検査をうまく活用し、継続的エビデンスデータを取る

自分を客観的に見る、知る。一つの目安として、あえて数字で表せるところは、身体に負荷少ない検査でデータを取っていくことをお勧めします。(尚、私たちは、人間ドックだけでは不足と考えています)

2. 検査の数字だけでなく感覚を大切にする

健康感と数字上の健康値を分けて捉える。

3. 自分でできること、介助が必要な部分

(1) 予防医学の3原則の実行

・ 入れない(知識で判断できることから始めよう)
・ 出す(デトックス)
・ 入れる(基本的な飲食物の質、栄養サプリメント、ハーブサプリメントの活用、テクノロジーの恩恵を享受することetc・・・)

(2) 外部からの積極的メンテンナンス

4. スポーツ選手ではないがスポーツ選手

私たちは、皆運動を使って生きています。思うように身体が動かせてこそ、活きている!と言えるのではないでしょうか?

以上の4項目はどんな方にもベースにあった方がいいと考えます。
その後更に、「オーダーメイドのメンテナンス計画の大まかな流れとチェックポイント」を年代別に解説していきたいと思います。

1.検査をうまく活用し、継続データベースをとる(自分を客観的に見る、知る。あえて数字で表せるところはデータをとり、どうなりたいのか?を明確にする)

4人の友からアドバイスを得る:昨日、今日、近未来、そして遠未来のこと

昨日、今日、近未来、そして10年後の健康を考えて計画をたて、実践することがポイントになると思います。
昨日、今日、つまり、今までと今の身体の状態をたくさんの視点、角度から分析することから始めましょう。その際に参考になるのが、西洋医学的検査です。その中でも身体への影響をなるべく少なく、しかし情報を多く集める必要があります。数ミリグラムの採血で80項目以上の血液検査ができることをご存知でしょうか?健康保険で行うと1回の採血で検査できる項目が限られており、80項目の検査を行おうとすると10数回の採血が必要になります・・・。
その血液検査の結果を合格、不合格のように一喜一憂せずに分析観察します。例えば、毎年誕生日の月に検査をし、去年と比較します。そして来年の目標を設定し、生活習慣を変えるところ、維持するところを決める・・・という自己管理のお手伝いと言いますか、アドバイザーとして医療介入をするとよいでしょう。
繰り返しますが、血液検査等々の西洋医学的検査を継続してデータ解析し、健康度の目安の1つにすることで、自分の基準が見えてくるのではないでしょうか?

2.検査の数字だけでなく、感覚を大切にする

血液検査等々の西洋医学的検査は、器質的に変化してしまわないと大きな変化として現れません。
また器質的変化として数字に表れたときも数字の受け止め方がポイントになります。病気そのものに執着しがちですので気をつけましょう。
大きな器質的変化をする前の“目に見えない”状態の変化は、鍼灸医療の得意とするところですが、ご自身がその変化を感覚として覚えていくことがポイントです。健康感を持つことと数字上のデータを分けて扱うことは、健康維持には一番必要なことかもしれません。

3.自分でできることと介助が必要なこと

予防医学の3原則の実行や日々の生活が皆様の健康を作ることは言うまでもありません。
しかし、健康維持には介助、つまり医療的介入をした方が対費用効果として優れていることもたくさんあります。
例えば、虫歯予防でみましょう。毎日の歯ブラシ等々の口腔管理が虫歯予防としては必要です。しかし、磨き残し等々をプロ、つまり歯医者さんで数ヶ月1回診ていただき、歯石や歯垢除去をして頂くことを追加した方が確実です。

鍼灸医療では、全体としてのバランスを整え底上げしていくことで、諸症状の除去や健康管理をしやすくすることができます。
歯や歯肉の痛みも体調が落ちていれば、悪化しやすいですし、腰の筋肉がツレて骨盤部が固くなれば、顎関節をはじめ、要の関節に少しずつ負荷がかかり、いずれ骨の変形など器質的変化へと進みやすくなってしまいます。
筋肉が疲れ、ツレてくる“因”(因果の因)としては、単純な運動疲労(筋肉疲労)だけでなく、内臓の機能低下などの本人の自覚が難しいものも多々あります。プロが介入することで、見えていなかったものが見えることも多いのです。
このように、毎日の生活習慣で身体のお手入れをする、健康管理、メンテナンスが必要ですが、医療者が積極的に健康管理をすることをメンテナンスケアと呼びます。

デトックスの概念を生活習慣に取り入れるのも難しいことではありません。
プチ断食のように週末粗食でもよいでしょう。さらに積極的にデトックス効果のあるハーブを飲んだり、毎日のバスタイムを活用して半身浴をしたりすること等、当たり前のことをバカにしないで取り入れましょう。

若々しく、上手く歳を重ねていらっしゃる方は、心の自由さと肉体の老化のバランスを上手に取っていらっしゃるようです。「歳だから・・・」という心の「歳相応」は忘れましょう。しかし、肉体年齢に応じた健康管理は知っていた方がいいかもしれません。例えば、成長期の子供と、70歳過ぎのシルバーの方では健康管理に違いがでるのは当然です。メンテナンスは「歳相応」に・・・。

4.スポーツ選手ではないがスポーツ選手

私たちは、スポーツ選手ではないのですが、毎日身体を動かしています。ただ歩くだけでもたくさんの筋肉や神経を使用しています。ちょっとした段差や角度も無意識に吸収しながら歩くことが可能なのです。これは、スポーツ選手と言えなくても、毎日毎日身体を動かしていることはスポーツ選手と同じようです。
しかも私たちの身体の動かし方は“クセ”があります。例えば、字を書くときは右利きの方なら右手を使用するでしょう。ドアも右手であけるかも知れません。このように偏った身体の使い方から、使いすぎる箇所と使わない箇所のギャップが身体の歪みや不快な症状の原因の1つになります。使いすぎる箇所は磨耗するでしょうし、使わない箇所は、動かさない機械のようにさび付いてしまうでしょう。
このギャップを埋めるように身体の関節を満遍なく動かし、筋肉をしなやかにすることが身体的健康管理ではポイントです。
このギャップを埋める具体的な方法としては自動運動と他動運動があります。自動運動はストレッチ等々を自分で行うことです。他動運動は、他人によって動かしてもらうことを言います。自動運動も大切ですが、どうしても限界があります。また他動運動でしか動かせない箇所もあります。無理のない、上手な他動運動をメンテナンスケアとして生活習慣に取り入れることも、今後の可能性に広がりに役立つことと思います。

●年代別メンテナンスケア

個々人の体型や年齢、性別、生活スタイルに合わせたオーダーメイドのメンテンナンス計画や視点が重要ですが、ここでは大まかな人間の成長に合わせたメンテナンスケアをご提案します。

人生を20年単位で4つに区分けします。
第1クオーター:0〜20歳
第2クオーター:20〜40歳
第3クオーター:40〜60歳
第4クオーター:60歳以上

■第1クオーター:0〜20歳
発生期:身体を作る!


人間は、動物として極まれな存在です。人間は、大人と同じようには生まれてきません。つまり、かなり未熟な状態で生まれてきます。他の動物のように生まれてすぐに歩くこともできませんし、すぐに成人のような食事も摂れません。
背骨を例にとりますと、3歳頃までは後ろにCの字に後湾しています。成人の背骨は、2足歩行に適した、首で前湾、胸部で後湾、そして腰部で前湾しています。この前後湾を持つことで背骨への負担を軽くし、直立を可能にしています。一般的には7歳前後で背骨の前後湾はできてきます。つまり7歳前後までは4足歩行の動物と同じような背骨の形状になっているというわけです。背骨の前後湾が出来上がるこの時期までに背骨の歪みやその原因になる機能的な働きを整えることは、一生を決定すると言っても過言ではありません。

また乳幼児期で社会問題化しているアレルギー性疾患を例にとります。

近年、生まれながらのアレルギー性疾患が問題になってきています。赤ちゃんの7〜9割が何らかのアレルギー性疾患を持っていると言われています。アトピー性皮膚炎から喘息に移行するアレルギーマーチが問題になりました。今ではアトピー性皮膚炎と喘息を併発するお子さんも多々見られます。また乳幼児期にアレルギー性疾患を発症しなくても小学生の高学年や受験期に発症する場合もあります。また花粉症の幼稚園児、小学生も多く見られます。

昔のような成長とともに自然治癒するのを待つのではなく、積極的に身体にアプローチするメンテンナンスケアが求められています。

この時期のメンテナンスケアでポイントとなるのは、廃用性萎縮の法則です。
つまり、身体は使わないと衰えてしまうということです。

この第1クオーターは、発生期と名づけます。つまり、生を受け、丈夫な身体を作るための時期です。たくさんの経験を身体にさせ、覚えさえ、鍛えることが重要です。

例えば、「風邪」をひいたときです。風邪はウイルス感染なんですが、熱を出すことによってウイルス退治をします。また咳によってウイルスを身体の外へ出したりします。つまり「風邪」の症状は免疫反応で、ウイルス退治をしているのです。しかし「風邪くすり」は症状を抑えてしまいます。熱を冷まし、咳を止めてしまいます。せっかく身体がウイルスを戦っているのに、その戦いを止めているようなものです。通常は、熱が上がり、ウイルスが退治できれば、身体の体温調節機能が働き、熱を冷まします。しかし、幼少期から解熱剤等々をむやみに使用すると大切な体温調節機能を鍛えるチャンスをなくしてしまします。しかも、現在の家は冷暖房が行き届いていますので、体温調節機能を使用するチャンスは少なくなっています。廃用性萎縮の法則、体温調節機能を使用しないと衰えていきます。つまり体温調節機能のあまり上手に働かせることができない低体温や高体温の子供が増えています。この時期は、身体の機能を鍛え作る時期なのですので、それをサポートするようなメンでナンスケアと、それに付き合う大人側のスタンスが必要です。

■第2クオーター:20〜40歳
成長期:もっとも健康投資が必要なとき


現代人にとって、仕事や出産というもっとも大きなイベントをする時期です。
身体のことなど、2の次、3の次となる時期ですが、ここで身体を使い切ってしまったり、衰えさせてしまうと取り返すのが大変になります。そこで、健康投資する時期と言っています。
投資ですからうまく投資すれば高利回りが受けられます。つまり充実した生活ができ、40歳からの人生の後半が大変ラクになります。
しかし、ここで身体を酷使し、使ってばかりいると、消費しすぎて借金がかさんでしまっているのと同じ状況になってしまいます。問題なのは身体には自己破産ができない!ということです。大病にかかってしまったり、取り返しのつかない状態、つまり脳梗塞のような器質的欠損を起してしまいます。

いきなりですが、質問です。

ガンで亡くなる方の平均年齢は何歳でしょうか?

答えは、42歳です。

現代医療でガンが発見できる大きさになるまでには最初に細胞がガン化してから9年くらい掛かるとされています。が、形として見えてからの細胞分裂は倍々で分裂しますので、後半のスピードが速いのは周知の事実です。
第2クオーターの時期に不摂生をしすぎると大変なことになります。
メンテナンスケアとしては、疲れを溜めない。そして充実した生活をするための手助けする・・・ということが大切です。

健康のためなら死んでもいい??!!

健康のためなら死んでもいい!!
と言いますと、皆様笑います。しかし健康オタクというか、健康が全てで、一般的な生活を送っていない方を時々見かけます。極端な健康法に走ってしまうことを言っています。食品添加物をなるべく摂らないということは非常に大切なんですが、極端になりすぎますと、友達と外食をするときでもおにぎり、麦茶持参!ということになります。病気の時など、ある時期徹底的に食生活やライフスタイルを改善するのは必要だと思いますが、度を過ぎると現代人としての楽しさが半減してしまいます。私たちは現代を楽しく、充実した生活を送りながら、尚且つ健康にも配慮した生活・・・というバランスが求められるように思います。

■第3クオーター:40〜60歳
成熟期:第3次成長期(ホルモン変化の時期)


この時期は、ホルモンや代謝の変化が著しい時期です。幼児期の第1次成長期、思春期の第2次成長期にちなんで、第3次成長期と名づけていますが、それくらい身体は大きな変化を迎えます。本来であれば、身体も心も成熟した時期です。しかし急激なホルモン変化等々があり、不調を訴える人が多い時期でもあります。
更年期障害という言葉が一般的になってきましたが、女性だけでなく男性の更年期障害も注目されています。女性の更年期障害は女性ホルモンの減少で起こるわけですが、女性ホルモンが減少し副腎のホルモン等々が変わりに増加してきます。この変化がうまくできると症状をあまり感じることなく過ごせます。反対にホルモンバランスが崩れていると症状が出現します。現在は外部から女性ホルモンを投与する方法が一般的ですが、本来は自分の身体の中でスムーズに移り変わることが可能にできています。このホルモンバランスの移り変わりをスムーズにするように導きたいものです。

また第3クオーターでは、基礎代謝も大きな変化を起します。基礎代謝量はこの時期に大きく落ち込みます。徐々に落ち込むのではなく急激に!です。まるで激流を下るような速度です。ですからうっかりしていると肥満につながり、動脈硬化が進む原因になります。現代では、メタボリック症候群が大きな問題になっています。メタボリック症候群の予備軍が成人の半数以上にも及んでいるというショッキングな報告もあります。
※ メタボリック症候群とは、高血圧、高脂血症、高血糖等々を複数持っている動脈硬化が進んでいると思われる病態を言います。この予防として食事指導と基礎代謝をあげるような食事指導が求められています。

BMIのうそ、ホント?

健康診断等々でメタボリック症候群の疑い等々を指摘され、急に運動を始める人が多くいます。が、ここにも大きな落とし穴があります。第2クオーターまで身体のことを考えていなかった(自覚的に健康と思っていた)人が、いきなり運動をし、ぎっくり腰や関節を痛めて来院するケースがとても多くあります。まずは固くなった関節の可動域を広げ、リラックスすることから始めることがポイントです。つまりストレッチなんですが、またまた落とし穴があります。「気合と根性で身体はどうにかなる!」と思っていらっしゃる方が多いのですが、そういう方はストレッチも一生懸命がんばりすぎて、やはり痛めてしまうことが多いんです。自分の力でストレッチするには限界があります。力を抜くことに慣れ親しんでいる人は非常に稀です。子供の頃から早く走れ、力を入れろ!と言われてきていますので、私たちは力を抜く訓練をしてきていないのです。しかし、力を抜くことが非常に健康管理には必要で、第1番目に来ると言っても過言ではありません。

第3クオーターのメンテナンスケアとしては、関節の可動域を維持、広げることが必要です。つまり身体に柔軟性を持たせておく必要があります。

しかし、私たちは緊張をすることが多いライフスタイルを送っておりますので、無意識的にも意識的にも力を入れることばかりです。つまり自律神経でも交感神経が働きすぎる傾向にあります。リラックスする時間や機会を積極的に取りたいものです。

■ 第4クオーター:60歳以上
完成期:維持強化


ちょっと昔の70歳は、おじいちゃん、おばあちゃんと言えましたが、今の70歳の方をおじいちゃん、おばあちゃんと呼ぶと怒られることがあります。というよりも非常のお若い方が多いように思います。昔の70歳の方は「縁側で日向ぼっこ・・・」という感じでしたが、現在ではまだまだ現役に近い活動量です。
しかし、人間の身体はそう簡単に変化しません。やはり肉体機能は落ちてきます。例えば、ちょっと前までは、天ぷらを食べても胃もたれなんて感じたことのない方が、少ししか食べてないのに胃がもたれてしまったり・・・。自覚がなくても消化機能は落ちてきます。またその他の内蔵機能や筋力も落ちてきます。
この第4クオーターのメンテナンスケアは肉体機能と活動量とのギャップを埋めていくことになります。

またこの時期でもキーワードは「廃用性萎縮の法則」です。大切にしすぎると機能はドンドン萎縮していきます。筋骨格系の機能は強化し、内蔵機能はいたわるというバランスがよいのかもしれません。

これまでの治療について

● これまでの治療の問題点と現状の解説

まず、身体は自分が思っている以上に色々なことを知っており、シビアに反応をしているのですが、これら微小な信号をキャッチできる手段が現代科学では少ないことが問題点のベースに横たわっています。

現代医療は、以下の流れを組み込んで成り立っています。

1.検査

2.診断、告知

3. 治療

4. 手術後、投薬後、また告知後のケア

1. 検査

検査も昔に比べてだんだん進化しているようです。患者さん側のニーズもあり、生検→レントゲン→血液検査→尿→唾液→吐息等々と身体への負担が少ない方法も導入されつつあります。
ただし、確定診断をするための検査ですから、目に見える状態、形態としての何かを探さなくてはなりません。ですから、最終的には、検査自体で身体がダメージを受けることは事実だと思います。確定されるまで定期的な経過観察も含め検査は続きますので、長期に渡ると、何のための検査なのか分からなくなり、毎年の人間ドックでさえ病気が見つからないかドキドキしてしまう・・とうマイナス発見手段となりやすいのです。

2. 治療

西洋医学の場合、治療手段に何を持っているのか・・・?という点をよく整理されたらいいと思います。
・ 投薬(点滴も含む)
・ 外科的処置
を手段に持っていると思います。よく○○の名医と呼ばれる先生方は、外科的技法の名手であったりしますので、患者さん側でよく整理されたらよろしいかと思います。
投薬のほんの一面として、一口に言う“作用”の裏側に副反応の問題として、細菌感染の対処法として使用される抗生剤があります。この抗生剤の乱用によるMRSAをはじめとする薬剤耐性菌が出現し、また新しい世代の抗生剤が開発使用され、新しい薬剤耐性菌が出現する・・・という追いかけごっこがあります。
また、細菌には効くが、同時に腸内細菌のバランスを著しく悪化させ、今度はそのバランスの変化からくる次に症状の出現へと、悪循環を作ってしまいます。これも作用、副作用の一例です。


学閥によってかなり違うようですが、診断に基づいた結果での治療手段や取り組み方は、過去誰かの仮説(イメージ)の上に検証され、臨床結果を得、また、その反応で仮説をたて検証し・・・。そして出来上がったマニュアルは、良い点も多々ありますが、身体がこのマニュアルについてきている場合は、そこそこの成果を挙げられます。ただし、鍼灸医学上で、私たちは「身体の拒否権」から身体を診ていくクセがついているので、医療者側の対応のよさよりも身体の自動調節機能の柔軟さが勝って、どうにか成り立っているようにも感じるのです。

3. 手術後、投薬後、そして告知後のケア

例として、アトピー性皮膚炎のステロイド投薬後については、前項で少し述べましたが、患者側の理解不足、医療者側の説明不足もあいまって、お互いのすり合わせ不足やどうなるための処置なのか、その目標と、その為の効率的な時間の共有不足が横たわっています。
また、ガンの告知など、ご本人、ご家族の社会的ポジションを考慮したカウンセリングの質や説明は、たいへん遅れが目立つ箇所であり、患者さんやご家族側の心身のダメージの大きいところと痛感せざるを得ない状況だと思います。

● これまでの治療の問題点

まとめ

1. 形態がみえてからの治療で、犠牲が大きい

2. 形態がみえてからの治療で、選択手段が少ない

3. 検査技術の野蛮さと進化

4. 検査データから読み取れる深さ、広さの欠如

5. 小児期治療は、すき間の年齢


● まとめ

1. 形態がみえてからの治療で、犠牲が大きい
現在の医療システムでは、不快な症状が出現してから、または病気になってから治療する!となってしまいます。病気という形態がみえてからの治療では、患者さんが被る犠牲が大きいと思います。
例えば、肝臓の病気の場合、血液検査のγ―GTPが高値で、GOT、GPTが基準値内の場合に、肝臓に負担の掛かる生活習慣を変えるような指導なり、治療をするとよいと思うのです。しかし、脂肪肝や肝硬変、肝ガンといった器質的変化が出てから治療するというケースが多いように思います。肝硬変になってから・・・、肝ガンになってから・・・というと犠牲が大きいのは容易にイメージできると思うのですが・・・。

不快な症状や病気は、機械の故障のように、どこかが構造的故障をしていると考えます。ですから、故障部位を探し、修理していきます。つまり、故障箇所がはっきりしている・・・、例えば、骨折している等々の局所的で構造的な病気の治療を得意とするところです。しかし、ガンをはじめアレルギー性疾患や難病奇病と言われる構造的な故障箇所が特定できない病気が多くあります。
また、細菌やウイルスのような外敵をみつけます。感染症との闘いは、外敵を見つけて駆除するという方法です。代表的な薬として、抗生物質があります。西洋医学の大きな貢献の1つと言えるかもしれません。これは顕微鏡の発見進歩により、細菌性の病気の原因が判明し、抗生物質の出現により細菌感染の治療は大きく進歩しました。しかし、薬剤耐性菌等々の新たな問題も出現していますので、新たな視点、賢い治療方法の選択が望まれています。
また、AIDSやSARSのような新種のウイルスも猛威を奮っていて大流行の兆しがあり、外敵駆除という方法の限界が浮き彫りになっている現状です。

2. 形態がみえてからの治療で、選択手段が少ない

前項と同じように、病気になってからだと治療の選択も小さくなります。例えば、先ほどの肝ガンの場合は、ガンの進行度によって治療方法は変わりますが、第1選択は手術が多いと思います。手術や抗がん剤等々の身体の犠牲が大きい治療方法を選択しなければならなくなり、尚且つ他の方法では間に合わない場合もあります。マズローの五段階説でいうところの「生存の欲求」、つまり、溺れている人は呼吸するという選択以外にないのと同じです。しかし、器質的変化を伴う前の“目に見えない”変化のうちに対応すると治療や養生の選択はたくさん考えられます。

3. 検査技術の野蛮さと進化

西洋医学の発展貢献の1つに検査技術があると思います。検査機械が未発達だった時代は、医療者の経験技術に頼るところが多く、診断がまちまちであったと思います。しかし、検査機械の開発進歩により、医療者の個人差が無くなりつつあることは大きなメリットの1つと言えるかもしれません。しかし、現在の医療システムでは、身体に過度の負担を強いる検査もたくさんあります。
Yomiuri on-line(2/19)の記事を引用してみましょう。

がん患者3・2%は診断被ばくが原因

 国内でがんにかかる人の3・2%は、医療機関での放射線診断による被ばくが原因の発がんと推定されることが、英・オックスフォード大グループが行った初の国際的な研究で明らかになった。
 調査が行われた英米など15か国の中でも最も高かった。CT(コンピューター断層撮影法)装置の普及などが背景とみられ、検査のあり方を巡り波紋を広げそうだ。この研究は英国の医学誌「ランセット」で報告された。
 研究は、各国のエックス線、CTなど放射線検査の頻度や、検査による被ばく量、さらに年齢、性別、臓器ごとに示した放射線の被ばく量と発がん率の関係についてのデータなどを基に、検査に伴う75歳までの発がん者数を推定した。日本は年間7587件で、がん発症者の3・2%としている。日本以外では、英国、ポーランドがともに0・6%で最も低く、米国0・9%、最も高いクロアチアでも1・8%だった。
 日本は、1000人あたりの年間検査回数が最多の1477回で、15か国の平均の1・8倍。発がん率は平均の2・7倍で、1回の検査での被ばく量が他国より高いことがうかがえる。

このニュースにありますレントゲン被爆については賛否両論あります。が、その他にも検査のための内視鏡で事故があったり、昔は造影剤の事故が多数ありました。今でも内視鏡の事故等々は起きています。このように、検査にもデメリットがあります。検査の有用性を考えるときには、その検査から得られるメリットと検査しなかったときのデメリットを計りにかけて決める事が大切ですが、昔からなんとなくしている検査もたくさんあるようです。例えば、腰痛の患者さんに単純レントゲン検査で異常所見がないのに、MRIやCT検査を「念のため・・・」撮影したり、1ヶ月間に2ヶ所の病院で同じ部位のレントゲン撮影をしたり・・・と検査のリスクと対費用効果があまり言われません。例えば、血液採取もあまり気持ちの良いものではありませんよね。できる限り少なくしたいものですが、「医療報酬制度」上、何回かに分けて検査する必要があったり、私達ユーザーである患者さんには、あまり知られていないこともあります。賢い検査が必要ですね。

4. 検査データから読み取れる深さ、広さの欠如

単純レントゲン検査の読影(レントゲンを読み取ること)も医師の力量によるところが大きいのですが、MRIやCTになるともっと経験と勉強が必要になると聞いております。
血液検査は、基準値が決まっており、誰が診断しても同じようになる検査のようですが、落とし穴があります。
血液検査の基準値の問題があります。
※ 血液検査の基準値の決め方
・ 基準値とは何か?
基準値というのは、健常人(健康な人)の平均値です。日本人間ドック学会は、健常人を次に条件を満たす人と決めています。

  (1)今までに大きな病気(脳血栓、心筋梗塞、高血圧、糖尿病、肝炎など)にかかったことのない人

  (2)タバコをあまり吸わない人(1日20本まで)

  B飲酒する場合、週6回以内の人

  C血圧があまり高くない人(50歳以上で最高血圧150以下、最低血圧90以下)

  D検査値が異常でない人

・ 基準値をどのようにして決めるか?
基準値=平均値(m)±2SD(偏差値)
という計算式で決めています。簡単に言うと、健常人の95%の人が入る値です。
  
  つまり、血液検査の基準値は、平均値と言えそうです。人は個々人によって遺伝や環境、生活習慣等々の条件が異なりますので、この基準値の範囲内にいるから大丈夫とは言えないようです。もちろん基準値から大きく外れている場合は困りますが・・・。人それぞれの条件を考慮しながら血液検査結果を読み取る必要があります。現状はいかがでしょうか?
  さて、人それぞれの条件を考えて血液検査結果を見たら、次は“質”の問題が出てきます。例えば、赤血球数が少ないと「貧血」等々が疑われますが、赤血球数が基準値内であっても赤血球の活性度(元気度)が低かったらどうでしょうか? 
そんな“質”まで考慮する必要がありますので、基準値に入っている!基準値から外れているだけで一喜一憂しないようにしたいものです。(基準値内に入るのがベターなのは当然ですし、基準値を外れたら医療介入が必要な場合が多いのも当然です。)
 
  また、病気を見つける医療ではなく、病気にならないようにする医療、予防医学、アンチエイジングの立場では、血液検査は1回だけでなく、定期的な経過観察の方が重要です。これはポイントなのでまとめます。

(1) 去年よりも検査値がどうなっているのか?一昨年よりは?という経過を診る!

(2) 来年はどんな身体(健康)になりたいのか?そのための基準として検査値目標設定をする!
  
  血液検査等々の科学的データは、現在の立ち位置を知り、これからどうなりたいのか?に焦点をあてた目標設定をするための目安にしましょう!!

5. 小児期治療は、すき間の年齢

昔から鍼灸医学には、小児鍼と呼ばれるほど、小児の治療が盛んに行われていました。「疳(かん)の虫」やおねしょ(夜尿症)の治療が功を奏すと言われています。しかし、20年前、いえ10年前の子供と今の子供の身体は大きく変わっているようです。また、昔から「おばあちゃんの知恵」のような子育て方法が通用しないような環境になっています。
※小児治療の必要性の項参照

小児治療の必要性

実は、小児鍼というものは昔から存在していました。
夜尿症や疳の虫の強い子、虚弱体質の子などが
おじいちゃんやおばあちゃんに連れられてやってくる・・・
というパターンが以前はほとんどだったと思います。
現代では、若い人たちを中心に、偏見なく鍼灸医学を捉える人が多くなり、
30代のお母さんと一緒にメンテナンスに通う子も随分と多くなりました。
中には3世代4世代で来院して下さるご家庭もあります。

健康という考え方が、「予防医学、アンチエイジングを通して、
西洋医学、東洋医学、他の代替医療を統合して恩恵を得よう!」

という時代になったことで、鍼灸医学ならではのメリットをより
幅広い年齢の方に受け入れられるようになってきています。

ただ“統合”と言っても、その中身の組合せはあくまでもまだまだ
“方法論”の範疇を出ない状況があり、各クリニックや施術者により様々
になっているという現状があります。
例えば、「中医学+西洋医学」「西洋医学+鍼灸医学」「西洋医学+サプリメント」
「サプリメント+アロマ」「サプリメント+アーユルヴェーダ」・・・等々。
治療の手段(武器)が多いのは良いことですが、それぞれの専門家が、
それぞれの考え方で治療を行ってしまうと、ただ単にたくさんの
治療法(手段)の寄せ集めにすぎなくなってしまいがちです。
真の統合とは「各手段を統合する土台の考え方や方針であること」は言うまでもありません。
さて、私どもが、臨床の現場でよく目にするのが、こういった“真の統合”がないままの
ハイブリッド型の治療法を調べて実践しているご両親に連れられてくる子供たちの現状です。

まず、私自身(金井朝子)も幼い頃から思春期に体験した苦い思い出から、
土台になる哲学の必要性を感じています。1つ確実に言えることは、
「不快な症状や病気は、身体からのメッセージ」であり、
意識をも含めた成長と進化のプロセスの一つではないか・・・ということです。
特にここでお伝えする“小児”“子供”という社会的立場が弱い存在に症状や
病気が出たときには、その家族や関係者にとって、大きな学びになるチャンス!!
とも受け取れることなのです。

連れて来院してくる大人(ご両親)にベースの哲学や治療方針の一貫性がないまま、
ハイブリッド型治療を受けていると、受け手の子供が一番混乱してくるのかもしれません。

患者さんも慣れてくると、風邪や膀胱炎など、運動器系の不都合以外の症状でも
子供を連れて来院します。
これは、外見からは捉え難い“内側の考え方”や“身体の捉え方”として、
ご両親(大人)側に新しい視点が育った結果の行動ではないかと捉えています。

もしかしたら、「新しい視点・・・」というより「大事なことを忘れていた、
もしくは教わっていなかった」
だけかもしれません。

実際は、長年「人間を機械構造のように捉える」とか
「細菌やウイルスという外敵を抗生剤等々で攻撃する」という考え方や
視点に慣らされてきているので、習慣を変えるには、時間と繰り返し反復の体験が必要です。

小児治療の必要性の1つとしては、何か起きてしまった症状や病気と対峙しながら、
考え方や捉え方の修正、それに伴う行動を取ることをサポートすることだと考えます。
もう一つは、盲点に挙げましたメンテナンスの考え方です。

・ 何か症状や病気が現れた時には、「受け止め方の視点を・・・」
・ よりよい状態を保ち、リスクを減らすメンテナンス

・ 内的アプローチ→考え方、捉え方(養生etc)を整理する。
・ 外的アプローチ→それに伴った行動をし、新しい習慣づけ。
          後天の氣を養う、積極的養生(学習免疫)。

自然界では、それぞれの生き物が、それぞれの時間軸の中で、
独自の育ち方をしています。青虫を例に取ると、まだ柔らかい葉しか食べられない幼虫の時期、
この時期にしかない細胞、光に特別に敏感に反応する細胞を持っていたりするそうです。
木の枝の先端で光が一番当たるところへ行って柔らかな新芽を食べられるように・・・です。
固い葉も食べられるようになり、大きく育ってくると、この細胞は、姿を消してしまうと言いますから、生命の神秘には驚かされます。

さて、鍼灸医学は、『先天の氣』『後天の氣』という言葉で、昔から言われている概念があります。

● 先天の氣

これは、先祖代々受け継がれている氣です。つまり先祖、両親から受け継がれている氣と言えます。
このメンテナンスの必要性から視てみると、先天の氣が近代非常に弱っていると感じています。

私たちは、両親の氣を受けて生まれてきます。その両親がたくさんの要因で
弱っているように感じてならないのです。
まずは、近年は父親の精子に異常があることも問題になっています。
正常な働きのある精子が少なくなり、中には奇形の精子もあります。
数字的には、20歳代の30人に1人しか自然受精できるだけの精子数もない、
質も悪い!
という世界保健機構(WHO)の報告があります。
また、姿、形は正常でもエネルギー的に弱ってきている感じを臨床の現場ではヒシヒシと感じます。

その傾向は、母親の卵子も同様です。その弱っている精子と卵子によって、
どうにか受精ができたら、今度は環境悪化した子宮で10月10日育まれることになります。
具体的には、羊水の変化、つまり羊水が非常に汚染されているという報告が多数あります。
この原因も複合的なものだと思われますが、有害化学物質、
特に環境ホルモン類の影響が危惧されています。環境ホルモンが羊水やへその緒から
検出されたニュースを覚えていらっしゃる方も多いと思います。
つまり、生まれてくる前から病因(病気の原因)をたくさん抱えてくる・・・というのが現状と言えそうです。

● 後天の氣

後天的に(生まれてから)養っていく氣です。つまり生活習慣や飲食等々の生活、活動の中から作り出されていく氣と言えます。

現在の子供たちは、生まれてきてからは、人工乳や汚染された空気や水にさらされることになります。そしてシャンプーやボディーソープ、おしりふきに至るまで、ありとあらゆるところに危険が隠されています。現在の子供たちは、そんな有害化学物質に包まれながら成長していくわけです。そして、農薬やポストハーベスト等々に汚染された離乳食が始まります。

こんな子供たちの取り巻く環境悪化の現状、そして子供たちの身体の異変についてはお気づきでしょうか?
代表的なものに、生まれながらのアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症をはじめとするアレルギー性疾患があり、多動性障害や注意欠損症等々・・・。
また、小児ガンや子供の心の問題、難病奇病も多くなっています。

鍼灸医学は、年齢、性別、人種に関係なく“生きているもの”を全て対象にアプローチ、調整できるところが魅力の1つです。
子供のメンテナンスケアの考え方も、基本は大人と一緒ですが、先ほどの青虫の例のように、人間の子供にも特別な時期がたくさん存在しています。
だからこそ、メンテナンスケアが必要だと考えています。

さて、子供の成長の過程で、大切な時期として、今回は、まず形として見やすい、背骨の前後湾の作られ方を解説していきます。
人間は、哺乳類では類を見ないほど、成人と同じ状態(身体)で生まれてきません。
未発達で生まれてきてしまうのです。4足歩行の哺乳類は、
生まれてすぐに立って歩くのに対して人間は約10ヶ月〜10数ヶ月も直立(2足)歩行ができません
背骨の形状は、首で前湾、胸で後湾、そして腰で前湾するという前後湾をすることにより、直立歩行が可能になります。しかし、赤ちゃんは背骨がCの字に後湾している状態で生まれてきます。これは、4足歩行の哺乳類の形状になります。サルもこの前後湾が少なく、Cの字に近いため、直立歩行はできますが、膝が曲がってしまい安定して直立歩行することができません。人間の場合は、大体、7歳前後でこの背骨の前後湾ができあがります。この時期までに、背中の筋肉の過緊張等々の負担を取り除き、この背骨の前後湾の形成の手助けをすることは様々なリスク回避の基本となってきます。
理想的な背骨の形成は、一生の宝となるのではないでしょうか?
(図の挿入)

・ 背中の筋肉が過緊張している子供は、現代では非常に多く見られます。こういった状態が長く続けば、やがて肩こりや腰痛はもとより、現代病とも言える胃腸障害や視力低下等にもつながります。
・ 裸眼視力1.0未満の子どもは、平成12年の幼稚園生ではなんと28.7%で過去最高、うち裸眼視力0.3未満の子どもは0.5%でした。同平成12年の小学生では裸眼視力1.0未満は25.3%、0.3未満は5.5%というデータがあります。この視力低下も私達の取り巻く環境を表している現象のように思えてなりません。

また、「学校病」にまで特定されたアトピー性皮膚炎の子供たちは、皮膚が裂けてしまうため、関節を曲げ伸ばしすることが困難になることもしばしばあります・・・。せめて経絡を整え、過緊張を取り、深く熟睡するだけでも、骨格の成長を助けるになると思います。

形態として見やすい、背骨の成長、前後湾の形成は、生活習慣のクセとともに、骨盤の歪みやそこから付随して、膝、股関節の歪み(O脚、X脚等々)、顎関節の歪みやかみ合わせの異常等々へと広がっていくリスクを高めます。

先天の氣は、両親やそこまで育まれる間の環境からの影響を受け取るものだとすると、後天の氣は、ご両親やサポートしていく医療者とともに、練り上げ、養い、育むことができるものだと受け取ることができます。
風邪等を代表とする日常の不快症状は、子供の成長期に欠かせない学習免疫を高めるチャンスでもあります。速やかに症状を取り除くことも大切ですが、取り除く手段として、どの医療手段を選ぶのか?により、後々のチャンスにもリスクにもなるかもしれません。

現代の子供たちを取り巻く環境の変化で、負の遺産も同時に背負った結果、臨床の現場では、急激に、異変が起きています。
核家族、親の労働のタイムスケジュールで、解熱剤で熱だけ下げて、登園、登校させる現状の中、身体からのメッセージを受け取り、少しの間付き合う時間や、その為の手段こそ、積極的養生のはじまりではないかと痛感します。
その人(子供)の自然治癒力をうまく引き出す治療で治癒した後は、内面的自信になり、身体もスッキリし、身も心も一段レベルアップしたような状態になります。

今から子供を授かろう!!とする方へは、ベストな状態で「先天の氣」を生まれてくる子供さんへプレゼントするには、何ができるのか?または何を避けるべきなのか?・・・是非お考え下さい。

もう一つ、臨床の現場で最近多いやっかいなものをご紹介しておきます。喘息やアトピー性皮膚炎、花粉症などは外向性で他からみて解りやすいタイプのアレルギーです。が、他からみて解りにくいタイプのアレルギーがあります。これを“隠れアレルギー”と呼んでいます。

「隠れアレルギー」の西洋医学的診断は難しい点が多くあります。アレルギーの西洋医学的検査には、いくつかあり、「はっきり型アレルギー」つまり即時型のアレルギーは良く鑑別診断ができます。しかし「隠れアレルギー」は判断が難しいようです。内攻していくタイプなので、本人も周りもまさか「隠れアレルギー」だとは思わない点が益々やっかいになります。
昔でいう「疳の虫の強い子」「イライラする子」等々のあるお子さんは、「隠れアレルギー」を疑ってみる必要があるかもしれません。

これからの健康と言う考え方

『予防医学』 「予防医学」という言葉が世の中に氾濫するようになってきました。 「予防医学」と言われているものを紐解くと、大きく分けて2つに分けられると思います。
(1) 早期発見、早期治療→できるだけ早く形態の異常や変化を見つけ処置する視点!
〜〜でも、これって、もうすでに病気の形態があるってこと〜〜
(2) 病気に目を向けるのではなくて、“健康”または、“健康感”に目を向ける、投資基準を選ぶ視点!
〜〜病気になった時のために貯蓄する日本人、健康のために投資する欧米人〜〜

(1) 早期発見、早期治療

極端な例になりますが、数年前、NHKのドキュメント番組で、
アメリカでのできごとが紹介されていました。
それは、遺伝子診断と自分の家系の既往歴から、

「乳がん」になる確率が高いとわかった姉妹が、

健康なうちに(乳がんが発症する前に)乳房の全摘出をしたというものでした。

「これで乳がんには一生罹らない。
命と引き換え・・・と考えれば・・・・。これで安心だ・・・。」
と言っておられました。

究極、その臓器がなければ、遺伝子上、
高リスクのそのガンにはならないから、
早期発見!!早期治療(?)という事なのでしょう・・・。

皆様はいかがでしょうか?
(2) “健康感”に目を向ける、投資基準を選ぶ視点

備えあれば、憂いなし!と言われます。
日本人は病気になったとき、困らないために貯蓄する傾向が強いと言われています。
ですが、健康投資をする分を、病気になった時のために
貯めこみすぎるのもいかがなものでしょう??
その傾向に対して、欧米では、経済的に余裕が出た方は、
特に自宅にトレーニング設備を作り、トレーナーも専属につけるなどして、
病気予防と言うより、“健康投資!”に時間とコストをかけているようです。
日本でも30歳代のお母さん方は、子供や自分にアレルギー性疾患である
アトピー性皮膚炎や喘息がでたこと等々の病気をきっかけに、
意識ある方は、“衣食住”、「経皮毒」で有名な日用品、
有害電磁波、水、空気等について調べて、
出来ることからブランドチェンジ(改善)をする等の
健康投資をしている人が目立ってきているように感じます。
健康維持を心がけていても、身体は老化していく道をたどります。
検査の数字上「病人」と判定されたからといって、
イキイキと人生を全うすることは、叶わないのでしょうか?

また逆に、定期健診で数字上の“健康”のレッテルを貼られても
実際に行った検査以外の場所(臓器)で異常が起きていることもあります。

たとえ持病を持っていたとしても・・・、
また逆に、
たとえ検査の数字上で「異常なし!!」の健康と言われていたとしても・・・、
内側に“健康感”を持って生きているか??・・・、
つまり「感じる」健康感覚のバランスを持って、
上手に健康投資を活かして生活していくこと
が、とても大切・・・
だとホリス治療院は考えます。

『アンチエイジング』―若返りー
この言葉も盛んに使われています。鍼灸医学、西洋医学問わず、
「アンチエイジング」は、実は昔からあった欲望だったのではないでしょうか?
言葉を変えての古典の掘り起こしの要素も伺えます。
「不老不死・・・」
という言葉は、女性でしたら
「いつまでも美しいままで年齢を重ねて生きたい・・・」
と願い、男性でしたら、
「いつまでも若々しく、力強く・・・」
皇帝でしたら、
「権力争いに勝っていくための健康維持として・・・」
と願われ、秘密の処方箋があったことも今では知られています。

私達の身体の中ではさながら戦場のようです。
身体は、自己と非自己を区別し、まるで自分の中に
小宇宙をかかえているような緻密で大胆な働きを、
日々時々、たゆまず続けているのです。
非自己の存在の中で、勢力が強く、乗っ取り合戦の強いもの
(ウイルス、細菌、薬害など)に自分の免疫が負ければ、
やはり苦しい死を迎えることになるのが現実です。

アンチエイジングは、日本では最近ブームのようにあちこちで言われていますが、
国内では、「美容行為の代名詞」として使われるきらいがあり、
美容的若返りが色濃いイメージになっています。
ところが、始めにその概念が生まれた欧米では、
アンチエイジングは医学全般に関わる言葉として捉えられており、
美容はほんの一面であるという認識が強く持たれています。
「老化」という人間が避けて通れない過程を、
「積極的な試みにより、心身ともにより健康な状態で、
人生をまっとうすることを目指す行為をとる!」

という美容も含めた健康面や医学全般に渡る解説本も多数書かれています。
ここで書く、アンチエイジングは、
外見だけでなく、内臓や生理機能の衰えまでを捉えた大きな意味で、
外面と内面とのバランスを考えたアンチエイジングとご理解下さい。

一度話を戻し、まず、マズローの「欲求の五段階説」にのっとって、
もう少し全体から考えてみましょう。
マズローはアメリカの心理学者で、「欲求の五段階説」とは、
人間の欲求は,5段階のピラミッドのようになっていて,底辺から始まって,
1段階目の欲求が満たされると,1段階上の欲求を志す・・・というものです。
2-1_image1

現在の日本は、マズローの言うところの安全の欲求が充分に満たされ、
各人それぞれが、ちょっとだけ豊かさを味わえる世の中になったのかな・・・
とうれしく感じるこの頃。
というのも今日を生き抜くことに精一杯の日々だったら、
こんな欲求は雑務に押しつぶされてしまうでしょうから・・・。

しかし反面、そう嬉しく感じてばかりはいられないようです。
身体もそうですが、温かな湯ばかりにつかっていると、
つい怠けたくなるのが人間の性。
それを証明するかのように、「生活習慣病」と言われるものが、医療費の約3割を占め、
このうち糖尿病だけで、03年度には約1兆1500億円。
1990年度の6100億円のほぼ倍にまで増加してしまっています。
まずは、鍼灸医学の現場から少し視点を広げて、
「これからの健康という考え方」を今までの時代と『なぜ、変える必要があるのか?』について、
いくつかの背景を述べたいと思います。
皆様の中には、
『変えなくたっていいわ!』
とか
『そんなに長生きしなくてもいいわ!』
とか思う方もおられるかもしれません。

もしかしたら、各人の好き嫌いにかかわらず、
『変えざるを得ない』状況にある時代なのかもしれません。
そんな情報のひとつになれば幸いです。

まず、今回は、客観的に4つのカテゴリーに分け、
それを通して背景を見てみたいと思います。

A 医療システム
保険診療
自費診療

B 人口問題
少子高齢化を現場から視る!!

C 地球環境の変化&生活環境の変化
有害物質
資源の枯渇化

D 情報処理と考え方
情報の質と量

●A

医療というと、解剖学、病理学、生理学・・・と専門的で職人的な印象と、
それに裏づけされた信頼からか「病気を治してくれる!」という
盲信に近い念を想像してしまいますが、
実はそこから勘違いが始まっていると言っても過言ではないように思います。
実際盲信している方は非常に多いように感じます。

今回少し視点を変えてみましょう。
医療といえども、バックボーンには経済システムが横たわっており、
それに応じて現場は、かなりの影響を受けつつ
成り立っていることを忘れてはいけないと思います。
現在日本では、国民皆健康保険制度があります。
その枠組みの中で、健康保険証を使って、
治療できるものとできないものがあります。
国から医師へ支払われる「診療報酬制度の中身の割合」を変えると、
日々の現場も在り方が変わってくるのは当然あり得ることです。
ここで、asahi.comからニュースを引用してみましょう!

医療制度改革法が成立 高齢者の負担増、入院日数削減

2006年06月14日11時54分

2-1_image2 ←クリックすると拡大します。

高齢者を中心とする患者の窓口負担増や、新たな高齢者医療制度の創設を柱とする医療制度改革関連法は、14日午前の参院本会議で自民、公明の与党などの賛成多数で可決、成立した。患者負担引き上げに加え、長期入院患者の療養病床削減、生活習慣病予防など、高齢化で増え続ける医療費の抑制を強く打ち出した内容で、今年10月から順次実施される。

 10月には患者の負担増が始まる。70歳以上で一定所得以上の人の窓口負担は現在の2割から、働く世代と同じ3割に。療養病床に入院しているお年寄りの食費・居住費が全額自己負担になるほか、70歳未満の人も含め医療費の自己負担の月額上限が引き上げられる。

 75歳以上の全員が加入する高齢者医療制度は08年4月 スタート。これに合わせて一般的な所得の70〜74歳の窓口 負担が1割から2割に上がる。75歳以上は1割のままだが、 全国平均で月6200円程度と見込まれる新保険制度の保険 料を払わなければならなくなる。

 現在、全国に約38万床ある療養病床は12年度初めまでに 15万床に削減。減らす23万床分は老人保健施設や有料老 人ホーム、在宅療養などに移行させる。生活習慣病予防は中 長期的な抑制策の軸で、40歳以上の全員を対象にした健康 診断・保健指導を健康保険組合などの保険者に義務づける。

 地方に抑制の責任を担わせるのも特徴。都道府県ごとに平 均入院日数の短縮など数値目標を盛り込んだ医療費適正化 計画を作らせる。中小企業の会社員ら約3600万人が加入す る政府管掌健康保険の運営は、国から公法人の「全国健康保 険協会」に移管。都道府県の支部ごとに保険料率を決めるよう になる。

 厚生労働省はこれらの施策で2025年の医療給付費を、現行のままの場合の56兆円から48兆円程度に抑えられるとしている。

 国会審議では、野党側が患者負担増について「高齢者の家計は大きな打撃を受ける。行き過ぎた受診抑制を招く」と批判。療養病床削減には与党からも、行き場のない高齢者が出かねないと心配する声があがった。

 このため参院厚生労働委員会での採決では、低所得者への配慮や、療養病床再編に対する支援策の充実などを盛り込んだ付帯決議がつけられたが、どこまで実効性があるかは未知数だ。



以上は、医療制度改革関連法のニュースの抜粋ですが、これからの医療制度の向かっている2つの方向性があります。

(1) 在宅ケアの拡大
これは、長期入院患者の療養病床削減にみられるように、高齢者等々の病気の方々を入院ではなく、在宅で看病していきましょう・・・ということです。
つまり、今までは脳梗塞等々で半身不随や1人で生活ができない状態になったり、寝たきり状態になってしまったら、入院して過ごせました。しかし、これからは基本的に3ヶ月以上の入院はやめましょう!ということです。
現在でも、脳梗塞等々や手術後、起き上がれない状態の高齢者でも退院を余儀なくされているご家族からの相談を受けることがよくあります。
「85歳のおじいさんが骨折して入院加療3ヶ月後、骨は治りましたが、起き上がることができない状態になりました。しかし、退院することに・・・。そこで、63歳の娘さんが介護することになりました。在宅ケアを受けることになっていますが、家族は24時間体制で介護することになりました。」
このご家族の場合、娘さんが介護できる状態だったので、まだ救われますが、娘さんが働きに出ている場合は大変です。70歳代、80歳代の高齢者を介護するためには、その子供の世代、60歳代、50歳代の方が24時間体制で介護する必要が出てきます。24時間365日です。中には、介護のために仕事を退職するケースもよく聞きます。
退職できるケースでは、どうにかなりますが、40歳代で子育て中に親の介護が必要になるケースもあります。今の現役世代は、子育てと高齢者介護の両方をしなければならない事態になってしまっているケースも多数見受けられます。

(2) サプリメントの拡大
これは、特定保健用食品(通称:トクホ)にこれからのサプリメントの動向がうかがえます。
以下、東京都福祉保健局 食薬インフォベースのHPからトクホについてみて見ましょう。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/hoei_003/hoei_003.htmlより抜粋

トクホは、平成3年にできた制度で、個々の製品ごとに厚生労働省から許可を受けており、保健の効果(許可表示内容)を表示することのできる食品です。
他の食品と違うのは、身体の生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいて、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の効果が科学的に証明されている(国に科学的根拠を示して、有効性や安全性の審査を受けています。)ということです。
(以下中略)  なお、医師による治療を受けている方で、トクホを使ってみたいという場合には、まず、主治医にご相談ください。(以下略)

この部分がミソです。つまり、医師の管理の下でトクホ、つまりサプリメントを飲みましょう!という政策です。
トクホやサプリメントは健康保険が使えない、いわゆる自費にあたります。医師にトクホを処方してもらった場合、その診察料は自費診療に当たると考えられます。今でも病院と同敷地内にサプリメントを販売していたり、隣に薬局を経営している医院がありますが、近い将来、健康保険証が使える薬と自費のサプリメントを併せて病院で処方される時代が来るかもしれません。

生活習慣病が医療費の約3割を占める現在、その予防的処置が急務になっています。しかし予防処置は自費で・・・。
そして、風邪等々の軽度の病気の場合は、サプリメント等々の自費で対応するように国策として進めているのが伺えます。そうしなければ、これ以上、国民皆健康保険制度が持ちこたえられない時代になっています。

※ 病気の予防処置等々は、健康保険制度上、原則扱えないことになっています。それは、健康保険制度が病気を治すことを主目的としているためです。この制度上の意図から、3ヶ月以上の療養型病床の削減政策が進められています。 ということは、病気になる前に予防する・・・という予防治療(メンテナンスケア)には、健康保険は使えない、自費診療になる!ということですので、その点をしっかり頭に入れておく必要がありそうです。 もう一度、繰り返します。健康保険を使用する治療法は、「病気になってから治療する」と言うことで、大げさに言えば、「病気になるまで待って治療する」ということです。

  健康保険制度や診療報酬制度、つまり経済システムによって、国の政策が変わり、そして病院等での診療現場の在り方が変わります。そのときに私達の健康、病気とのかかわり方も変化してくるのは当然のことです。

  ※EBMも医療経済学からの発想が大切になります。つまり、医療も「対費用効果」をみる研究が先進諸国では始まっています。

なぜ、今、その切り口が大切かと言えば、20世紀までまかり通ってきた「健康皆保険制度」が、実質破綻している状況だからです。
「少子高齢化」の人口問題と税金のバランスがここでも大きく崩れ、今までのように「お財布の負担が少ない医療」とは言っていられない状況に全日本国民はおかれてしまっています。
といってもまだ実感として感じられない方もおられると思いますが、2004年秋に訪れた、とある開業医の待合室に「混合診療反対への署名表とチラシ」が置かれていました。 「ここまできても、まだ一方的に反対か・・・」
とビックリしましたが、「保険診療と自費診療の混合が進められている・・・」ということは、病気という形態をとってから医療に掛かると「高くつく!!」という時代になった事は賛成反対にかかわらず、間違いないことです。
またこれは相互扶助ではじまった「国民皆保険」システムは、今までと全く同じようには成り立たなくなったことを意味しています。

●B 人口問題  〜少子高齢化を現場から視る!!〜

前項で、健康保険制度(税金)と人口減少のバランスの変化を述べましたが、「人口ピラミッド」で図解します。
(図を挿入)
ピラミッドの形が逆さまになりつつある分布図を見れば、今までとは違う、工夫が必要になるのは一目瞭然です。また、これからを担う子供たちの様子を現場の臨床からみますと、明らかに身体に異変が起きていると感じます。

いくらやる気にあふれた心を持っていても、人工乳、有害電磁波や化学物質等の少なかった時代に胎児期、幼児期を過ごせた今の成人や高齢者に比べ、肉体へのダメージが最初からかなり違っていると言わざるを得ない状況です。戦後、体格の良いアメリカ人にあこがれて、パン食のような西洋食をとり入れ、身体は大きくなったかもしれませんが、“質性”は失われたものがないとはいえない現状です。 出生数の減少と肉体の質の問題を考えるとき、ダブルパンチを食らうような底知れぬ怖さを現場で感じてしまうのです。

また、「不妊」という問題も根が深く、産みたくて膨大な医療費(不妊治療費)をかけ、心身ともに疲れ果てるまで、トライしてみても、授かることができない人たちのニュースもずいぶん取り上げられています。「シゴト志向の身勝手な女性の問題」などと片付けられない様々な問題が見え隠れしていることも一言申し上げたいと思います。

因果関係がハッキリしないことは学術的に認められない世間事情ですが、ベトナム戦争に使われた「枯葉剤」などは、その後3世代後の現在も生殖の異常(奇形等)に影響が及んでいる現実があります。濃縮されて世代をおってしまう有害化学物質が身近なところにも人工的に案外たくさん潜んでいる可能性もなきにしもあらず!! これが、近代ならではの産物なのです。

●C 地球環境の変化&生活環境の変化

この問題はあらゆる角度から見ますと、幅が広くなってしまうので、日ごろの臨床の中で、身近に関係するところを、現場の視点から紹介します。

(1) 「身体の中で、最大の臓器は皮膚である!!」
東洋医学、特に鍼灸医学の場合、人体の一番外側にあって、一番大きな臓器でもある『皮膚』から多大なる情報をキャッチしていくことから始まります。そして、東洋医学的診断のもと、フィードバックしていくのですが、『皮膚』を人体中の最大臓器と見る人はあまり多くありません。 大人で、体重の15%で表皮・真皮が3kg、皮下脂肪6kgほどです。表面積 1.6uで、厚さ(0.6mm)の巨大な器官です。そして通常、6項目の働きを自動的に行い、身体の恒常性を維持している防衛システムであり、排泄にも欠かせないところなのです。

皮膚の働き=皮膚は内臓の鏡!と言われています!!!
(1) 身体の保護作用
(2) 体温調節作用
(3) 分泌排泄作用
C 呼吸作用
D 再生作用
E 感覚作用(仮説:原始信号系の送受信作用)

だからといって、特別に強調するわけではありませんが、人体に有害になるものの中でも、毎日皮膚に触るもの、肌につけるものに関しては、私たちは非常に重要視しています。それほど、理不尽なリスクを負っていることも知られていない状況です。 周知の事実ですが、私たち個々人をはじめ、全体を取り巻く地球環境も、ここ60年の間に最悪な状態にまで汚染されてきてしまっています。 特に、有害な化学合成物質は近代独特の産物であり、皮膚や身体のもつ、恒常性維持機能(ホメオスタシス)の許容範囲を超えてしまっています。 賛否両論あるようですが、特に日本においてはドイツの基準値からすると2度と足を踏み入れてはいけない・・・汚染地域になっていると言う学者さんもいるほど汚染されているようです。 アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症をはじめとするアレルギー性疾患、難病奇病、うつ病などが増えていていますが、これらの病気は「地球や身体からの奥底の悲鳴!!」とも受け止められます。

(2) またライフスタイルの変化として、調理器具(電子レンジ等々)、自動車や電車のような便利な道具が満ち溢れ、身体を動かすことなく生活する時代は、人類史上近年しかありません。数億年以上も昔から身体を動かして生きてきた私達が、全く身体を動かさず一日中パソコンに向かうという異常な時代になっています。また昼夜の区別なく生活するライフスタイルは人類が経験したことのないライフサイクルになっています。この事により、体内のホルモンバランスが大きく崩れていく要因にもなっています。

(3) 最後に、地球上における資源の枯渇化の問題。 これは、今主流になりつつある「サプリメント」への要求が高まっていることの源の問題です。何と言っても、それなりの歴史がある地球上の栄養分を先人が食い尽くしてきたのですから、後世に生まれた私達が、先人と同じ恩恵を地球から受けることは難しいのです。特に日本では・・・。 昔の日本人が、1頭のクジラの命を余すところなく使い切って、循環させていた時代に比べたら、とりたい放題とっては循環のサイクルに乗せず、食いつぶしていった歴史は短いのかもしれません。 また世界的に増加した人口は、1800年代は約8億人。それが、100年で倍の約16億人。その60年後の1960年には倍の32億人。そして現在は65億人を超えています。実に約40年で倍増!!という恐ろしい状態になっています。食べ物だけでなく、量産に主眼をおき、質的に空虚なものを多く摂取してきたツケは必ず回ってきてしまうのではないでしょうか?

1800年代 1900年 1960年 現在
8億人
(100年で倍増→)
16億人
(60年で倍増→)
32億人
(40年で倍増→)
65億人
(増え続けています)


●D 情報処理と考え方 〜情報の質と量〜

テレビも含めIT環境という変化で、色々な知識や情報を得ることができるようになりました。 特に健康情報は氾濫しています。そんな情報過多時代にあって・・・

玉石混交の状態から何を選ぶのか・・・? どうやって確かめるのか・・・?

という各個人の価値観と決断が求められる時代になりました。 こういう表現が適切かどうかはわかりませんが、「健康について」に関しては最終的には「死」から逆に考えなくてはならない面もあります。 やはり自らの命の使い方を経営感覚で生きる人と、そうでない人とでは、選択肢がかなり違ってくるのが、これからの「健康観」だと察しています。

まとめ

さて、4つのカテゴリーから視た独断独自の背景を述べましたが、「健康」をキーワードに「これからの健康の考え方、捉え方を「なぜ、変えざるを得ないのか?」が少し見えてきて頂けましたでしょうか???

健康投資とはこの4つのカテゴリーを背景に、内因、外因、不内外因の項で取り上げる生活を取り巻く環境! 食物、日用品の経皮毒、身体や心のトレーニング、そしてメンテナンスケアに至るまで、より良いものにしていく為の投資だとお考え下さい。 これが、予防医学、アンチエイジングにつながる目先の快楽だけ追うよりも、将来を見据えての最善を選択できる賢明さを持ちたいものです。(また、現在、数字上の客観的データを取る検査も身体に負荷の少ないものがたくさん開発されていますので、専門医に相談してみるのも良いでしょう!!)

 ■『これからの健康という考え方』 

さあ、ここから、いよいよこれらの背景をもとにして、未来へ向けて世間一般の流れを予防医学とアンチエイジングを通して、述べてみようと思います。

まず、先に紹介したマズローの「欲求の五段階説」に当てはめて考えてみましょう。

(1)『生存の欲求』 

つまり、海でおぼれた人をイメージして話を進めてみますと・・・、海でおぼれて最初に求めるのは呼吸!!ちょっと乱暴な例えですが、とりあえず生きている!というレベル。

(2)『安全の欲求』

おぼれた人が呼吸の確保ができたら、次は陸地に上りたいと思うでしょう。 (違う例えで、骨折の救急医療を考えてみましょう。戦争中の救急では、ちょっと曲がってもいいから骨はつなげてギブスを付けて欲しい!レベル。)

(3)『社会参加の欲求』 

おぼれた人が陸に上がれたら、人並みに屋根のあるところに住みたいと思うでしょう。 (骨折時の例えでは、見た目も曲がらず、骨をキチッとつなげてほしい!レベル。)

(4)『自我の欲求』

より自分らしい暮らしがしたい・・・とステップアップの段階を踏んでいくようです。 (骨折時の例えでは、見栄えをもっとよくしたい!その後の生活もエンジョイしたい!レベル)

(5)『自己実現の欲求』

もっとも高次のレベルとされています。おぼれた人が衣食住に充分に満たされたら、自分が生を受けた意味を考え始めるかもしれません・・・。経営感覚で生きる!ということにつながるかもしれません。また、人間として地球環境や後世代のことまで考えるようになることでしょうか?

簡単にマズローの「欲求の五段階説」を解説してみました。 もちろん今は、戦時中とは違うのですから、「とりあえず、命は助かったのだから良かったでしょ?」というだけでは、もう古いのではないでしょうか?

ちょっと、リアルでギョッとされたかもしれませんが、0歳〜100歳くらいまでの4世代の方々と臨床の中で出会わせて頂いている中で、明治、大正、昭和、平成生まれ・・・と診させて頂き、その時代の医療手段(技術)の流行や方針でかかった患者側の人生に、その後長い間、色濃い影響を残す現場を多数見てきたからこそ、言える事実なのです。

一般的に予防医学、アンチエイジングといっても、それぞれの価値観により、様々な予防医学、アンチエイジングが叶えられています。 ここでは予防医学と絡めて、大まかなポイントでご紹介していきましょう。

まずは現状を知る! さらにきちんと向き合いたい方は、現状をまず知っておくことから始めると良いと思います。今では、身体に負荷が少ない方法で検査データを取ることもできます。これは現代の良さだと思います。

「予防医学の3大原則」 (1) 入れない (2) 出す (3) 入れる

良心的な医療者、セラピストなら、この順番を必ず提案しています。

(1) 入れない

・・・というのは、身体に害を及ぼすと思われるもの、わかっているものは、極力避けましょう! ということです。 自然派・・・とか、健康食品オタク・・・とかを冷やかす前に、便利な世の中の仕組みを知っている方は、自然な行動の一環として避けているものです。 食事や食品は容器も含めて、自分の意思でコントロールしやすいので、話題にのぼりやすいですね。 身近な所で、水や日用品(シャンプー、歯磨き剤、洗剤、化粧品、整髪料、芳香剤・・・etc)、タバコ、有害電磁波や建材などは、代替品を探す事ができ、一般的に紹介されています。

1. 経口・・・口から入るもの 2. 経皮・・・皮膚から入るもの 3. その他・・・有害電磁波等々

(2) 出す 

・・・デトックス!!!という言葉も、今ではあちこちで言われはじめています。が、東洋医学では、昔から重要視してきたことです。 「排毒」「血処理」と言われ、まず滞ったものを出すことが、先決だと言われてきました。 一般的には、汗、尿、便、涙、鼻水などの排泄を指しますが、鍼灸医学では、「血」という概念で、簡単に動かなくなった古い滞りなどを捉えています。 例えば、コップの水が満タンになっていたとします。良いものを入れたいと思ってもコップの水を空けなければ入れるスペースがありませんから・・・。

(3) 入れる 

・・・とは、身体にとっての栄養素や美容面での皮膚に対するアプローチなど様々です。本来、出すべきものを排泄し、新陳代謝しているからこそのアプローチです。また良質で、個々にあったものを入れることで、益々、新陳代謝を良くすることもできるアプローチとも言えます。 必要なものを入れることで、解毒や排泄が促されることもありますが、「血」という形として見えない滞りには、「排泄されたものの質」が問われているのです。

■ アンチエイジングの2つの概念 

予防医学も、アンチエイジングもその手法を見たときに、概念として、大きく2つに分けられると思います。

(1) 人間機械論にのっとり、有形のパーツ交換、補充の発想を使う方法 

1.パーツを整えるための外科手術 最近アメリカの映像でみてショックだったのは、幹細胞を使い、自分の新しい「耳」をネズミの背中で培養して作らせる・・・というものでした。 ※幹細胞とは、体のどの細胞にも成長することができる未分化の細胞です。 シワシワになった老化した耳を、できたてホヤホヤの耳と交換する・・・という感覚です。まさに人間の臓器を機械修理のようにパーツ交換するという考え方、方法です。2-1_image3

2.薬剤・・・ホルモン剤等の投与、注射

また、ホルモン補充療法は、足りないホルモンを合成し、補充しましょう・・・という感覚です。しかし合成ホルモン剤が及ぼす人間への影響はまだまだ研究中としか言えません。しかも、子孫への影響や補充した合成ホルモン剤が尿や便によって排泄された後の地球への影響はちょっと恐ろしいものがあります。

(2) 今あるものを、最大限に活かす試みに挑戦する方法 

★外的アプローチ

1. 鍼灸などのように“目に見えない”経絡ルートを皮膚上から読み取り、バランスを取り戻す試み

2. 他動運動・・・自動運動と対になりますが、 ・ 他から動きを見てもらうことにより、自分で気づかなかった動きのブロックを発見できる ・ 自分では力を入れない!!という「抜く」ことを覚えながら、筋力を上げていく方法 ※フィジカルテラピー:モーション・コントロール

3. A)栄養サプリメント(俗に言うビタミン・ミネラル等々の微量栄養素) B)ハーブサプリメント(昔から薬草と呼ばれてきたものを加工して、安定した製品内容を維持) ※カプセル、基剤等々も良質なものを使用しているメーカーを選びましょう!! ※海外では、薬ではない活性物質を摂取することにより肉体年齢に働きかけるものもある。

4. A)スキンケア&メイクアップ B)ヘアケア ※安全なものを使用して、より本来の自分らしさ、良さを引き出す!! 

★内的(自律的)アプローチ

1. 肉体を鍛える
日本はアメリカより10年遅れ・・・と言われますが、強く、しなやかな筋肉をつけれるように、信頼できる専門家に相談しましょう!(自動運動)

2. 心を鍛える
時代は「個」へと突入し、「他」との違いや特徴をハッキリと浮き立たせ、その上で「個」の豊かさ意識と社会とのバランスを取ろうとする方向に歩き出しているように感じます。 自分を知る「旅」を、今では、色々な角度からとらえ、統計解析し、体系化されているものが、出てきています。

3. 社会参加でコミュニケーションをはかる! ライフワークを生きる! 住環境を整える!
等々、“目に見えない”分野を充実させていく試みがあります。

■ 健康投資の基準

一般的な流れをご紹介してきましたが、時代は「個」へと突入し、「他」との違いや特徴をハッキリと浮き立たせ、その上で個の豊かさ意識と社会とのバランスを取ろうとする方向に歩き出しています。
戦後、長い間「相互扶助」として最低限の医療を受けられる権利もうまく機能しなくなってきている中で求められている健康投資。
「健康」とは、かつてのように、命が助かった後から死ぬまでの長い人生の時間を考える余裕のない処理ではなく、自分らしく「死ぬまで生きるための選択」の数々を含めた健康へと変化してきています。二極化が進んでいる現代の中では、プラス自分以外に、支えるパートナーの考える「投資」への価値観がダイレクトに家族全体に影響を及ぼしてくることを現場では痛感しています。

時代としては「個」へ向かっていると、述べましたが、「これからの健康」を考えるときは、
下記図1に示すように、最低でも大きな3要素を含めて考え、決断する事が、求められていると思います。
2-1_image4

21世紀は、自分、相手(子孫)、そして地球の3つが同時に助かる手段を投資先に選べるか?! が決め手になっていくでしょう!! この3つが重なるところを射抜く健康投資を同時に考えると良いと思います。

■ ホリス治療院の考える・・・

―考え方、捉え方―

“不快症状、病気は、身体からのメッセージ!!”(として受け止めてみよう!!) 個に向かっていながら、全体を・・・?

「個」を知り、「周りとのバランス」を観、その上での最善を探る旅・・・。

旅の途中で、身体を通して、本当に色んなメッセージを受け取ることができるものです。
本来、西洋医学、鍼灸医学、問わず、患者さんに施される手段は全て、 「治るためのきっかけ作りであること!!」
を思い出して頂きたいと思います。
不快症状や病気を通し、上手にメッセージを受け取れると、その後の人生は、以前より楽になっていくことを多数体験しております。
「何かを知らせるため」に、“声にならない声(インナーボイス)”を、身体が不快症状や病気として出してきているのですから、化学合成された強い作用のお薬を使い、不快症状(例えば、痛みや熱)を、半強制的に無理に取り除くことは、「声(インナーボイス)を無視している!」と身体から判断をくだされます。
ですから、いずれ「身体が動けなくなる程のストップをかけられること(つまり大病)になってしまうのです。
これは、宇宙の真理、ルールなのかもしれませんが、臨床の現場では、患者さんがおかれている社会的なお立場があることを前提に対応することになりますから、「宇宙のルール」ではなく、『人間が考えたルール』上では、まだまだストレスが多い状況があることもジレンマですね。
うまくお付き合いしたいものです。

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